ポルシェ 整備 クランクケースの歪み その3 2012.05.10
本日も引き続き、ポルシェ 911 73 Sのクランクケースの歪みをご紹介致します。
クランクケースの歪みはどのように修理するのでしょうか、重要なポイントが2つあります。
■1.シリンダーヘッドを取り付けた際にが片側3つ、両面6つとも水平になること。
■2.クランクケース内部のクランクシャフトが接する面・・・クランクジャーナル・・・を真円にし、クランクジャーナルの真円がクランクケースの端から端まで一直線になること。
■1.について
シリンダーヘッドが取り付けられるクランクケースの面を水平になるよう、クランクケースとシリンダーヘッドが接する面を削りました。前と後の写真をご覧ください。削る前にあった隙間がなくなっていることがお分かり頂けます。
明日に続きます。
ポルシェ 整備 クランクケースの歪み その2 2012.05.09
本日も引き続き、ポルシェ 911 73 Sのクランクケースの歪みをご紹介致します。
ポルシェ 911 73 Sのクランクケースは、以前の整備ブログでご紹介したことのあるとうにマグネシウムで作られています。
マグネシウムは加工しやすい金属でクランクケースが作られる方式「鋳造」に適した素材ですが、
加工しやすい金属ということは、すなわち変形しやすいということにもつながります。
そのため、今回のクランクケースのようにマグネシウムでできたパーツは歪みやすくなります。
ポルシェ 911 73 Sが発売された当時はまだ加工技術力が乏しかったため、マグネシウムが用いられておりましたが、
後継車であるポルシェ 964のエンジンの主要なパーツには、より耐久性の高いアルミを用いられております、
明日に続きます。
ポルシェ 整備 クランクケースの歪み その1 2012.05.08
本日は、以前からご紹介しているポルシェ 911 73 Sのクランクケースをご紹介致します。
写真はポルシェ 911 73 Sのエンジンのクランクケースに取り付けられているシリンダーヘッドです。
このクランクケースは全体が大きく歪んでおり、水平な測定器具を用いてどの程度歪んでいるのかの確認を行なっています。
よりシリンダーヘッドに近寄った写真をご覧ください。
水平な測定器具を当てているにもかかわらず、シリンダーヘッドとの間に隙間が発生し、0.10mmの金属の板が入るまでになっているのお分かり頂けます。
次の写真をご覧ください。赤○の部分に朱色の塗料が付いていることがお分かり頂けます。
予め水平な測定器具のシリンダーヘッドに触れる面に朱色の塗料を塗布しておき、触れたところだけ塗料の色が残っています。
本来は朱色の塗料がシリンダーヘッドに一直線につかなければいけないところを一部にしか塗料が付いておりません。クランクケースが歪んでいることがより明確になりました。
この歪みの原因は、ポルシェ 911 73 Sのクランクケースがマグネシウム製であること理由の一つです。
明日に続きます。
ポルシェ 整備 空冷エンジンのオイルジェット不具合 2012.05.07
本日はポルシェ 964のエンジンのオイルジェット不具合をご紹介致します。
オイルジェットとは、燃料をシリンダー内に噴霧状態にして噴射させる装置のことです。
写真の赤丸のパーツがオイルジェトです。
正常であれば、下記写真のような形で燃料が噴射されるのですが、お客さまが持ち込まれた964のエンジンは、
2番ピストンに噴射するオイルジェットが不具合を起こしている状態でした。
可能な限りの処置を施しましたが、噴霧状態が改選されなかったので、オイルジェットの交換を行いました。
下記が交換を行って取り外したオイルジェットの本体です。
燃料を圧力でボールがバネを押すことによって、燃料が噴霧状態になりシリンダー内に噴射されるのですが、
内部で不具合が起こっており、燃料が正常に噴射されていませんでした。
ポルシェ整備 997 GT2 RSのブレーキ交換 4 2012.04.24
本日も引き続きポルシェ 997 GT2 RSに装着されている特殊なブレーキローターの構造をご紹介致します。
本日は豆知識として、サスペンションのカラー変更をご紹介します。
ポルシェ 997 GT2 RSのサスペンションには、赤いスプリングが取り付けられています。
それ以前のモデルは赤いスプリングが取り付けられていました。
通な方は、黄色いサスペンションといえばポルシェと同じドイツの「ビルシュタイン」を思い浮かべるのではないでしょうか。どことなく、それを意識したように感じられるカラー変更です。























