新着情報

ボクスター ドライブシャフトブーツの交換
2020.03.17

ドライブシャフトはデフからの動力をハブに伝える部品です。

ハブはサスペンションの上下動や、ステアリングを切る際の舵角によって変化するため、

ドライブシャフトにジョイントを設ける必要があり、その動きを円滑にするためのジョイント部はグリスが充填されゴムブーツで覆われています。

先日入庫した車両は、ゴムブーツが劣化し痩せたことで、固定しているバンドの間に隙間が生じ、グリスが滲んでいました。

 

 

ジョイント部分のグリスが漏れると焼き付きにより折損する恐れがあります。

定期点検を行うことで、グリス漏れが事前に防止でき万一、亀裂が所見された場合、早期に交換する事でその先に発生するであろう費用を最小に抑えることができます。

ボクスター デフフランジシールの劣化
2020.03.17

自動車は旋回時に左右のホイールに回転差を発生させるためにデフがあります。

デフは歯車の集合体ですので、当然内部にはオイルが入っています。

車軸と連結するフランジと呼ばれる部分からオイルが漏れないようにフランジシールという部品が取り付けられていますが、ゴムでできているため、劣化すると密閉性が保てなくなりオイル漏れが発生します。

この状態を放置すると、デフケース内のオイルが減少しデフが焼き付き走行不能に陥りますから、定期点検を心がけましょう。

 

ボクスター ベルト切れ-2
2020.03.17

前回の記事の続きです。

ベルト切れの原因を探るためチェックしたところ、ウォーターポンプのプーリーにガタがあることがわかりました。

分解すると内部のインペラーが砕けていました。

 

 

こまめな点検を実施していれば、冷却水の噴き出しは防げました。

今回は幸運にも弊社から1.2kmの浅草でファンベルトが切れたことで自走で入庫できたことです。

 

ボクスター ベルト切れ
2020.03.17

ポルシェに乗られている皆様は、こまめな点検を心がけていますか?

点検を怠ると、時には走行不能に陥る重大なトラブルが発生します。

今回はその一例を紹介します。

 

写真は先日入庫した車両の下回りです。

ご覧のとおり、ベルトが切れて垂れ下がっています。

このベルトはファンベルトで、冷却ファンを回転させます。

ファンベルトが切れると冷却ファンが回転しないため、オーバーヒートが発生し走行不能に陥ります。

原因はベルトの劣化ですが、今回の事例は他の部品の不具合から引き起こされたトラブルでした。

詳細は次回紹介します。

 

 

上の丸印の画像はエンジンルームの上部から覗いたものですが、切れたベルトの破片が絡まっています。

 

 

 

スポイラーの役割
2020.03.12

今回は空力パーツの仕組みと役割について記します。

ポルシェは空冷モデルからアンダーカバーやフロントやリアのスポイラーといった空力パーツを装備しています。

その中で空力パーツの代名詞ともいえるスポイラーについてご紹介します。

 

スポイラーは車体に働く揚力を抑えるパーツです。

リアスポイラーの形状を観察すると現在のポルシェは飛行機の尾翼のようにも見えます。

それもそのはず。

飛行機が飛ぶ原理を応用したパーツですから、そのような形状をしています。

スポイラーはおおまかに下図の形状をしています。

 

上図でご覧いたくと上部と比較して下部のふくらみが大きいです。

このような形状にすることで翼下面の圧力が低下するのでダウンフォースが発生します。

このダウンフォースが車体を地面に押え付ける運動に変化し、高速走行の際に車体が安定します。