新着情報

ポルシェ整備 964エンジン ピストンの重量合わせ
2014.04.15

 ポルシェ 964エンジンの個々のピストンの重量合わせをご紹介いたします。


ピストンの重量は、エンジンをバランスよくスムーズに回すためには、
すべてのピストンが同じ重量であることが望まれます。

そのため、予め定められたピストンの重さを基準にして、その他のピストンを削ります。
写真は、ピストンの裏面を削っているところです。

ポルシェ 整備


ただピストンのどこを削ってもよいというわけではありません。

ピストンの燃焼室側を削るとエンジンの圧縮比が変わってしまうため、
ピストンの裏側など、機能や性能に影響のない部分を削っていきます。

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ポルシェ整備 モデルチェンジでも変わらない油圧センサー
2014.04.14


ポルシェのエンジンオイルの油圧計測する油圧センサーをご紹介します。


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この油圧センサーは、ポルシェ964以前から現在のポルシェ997に至るまで、ほぼすべてのポルシェ911に同様の油圧センサーが取り付けられています。

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ポルシェ 964のエンジンの油圧センサーは写真のように、クランクケースに取り付けられています。

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写真の細い穴からセンサー内にエンジンオイルが入ることによって、油圧を計測しています。

ポルシェ整備 993 タイロッドの経年劣化 
2014.05.14

本日はポルシェ 993のタイロッドの経年劣化の症状をご紹介いたします。

以前もご紹介したことのあるタイロッド は、ハンドル操作に合わせてフロントタイヤを左右に動かすために、ステアリングラックからアップライトまでを繋ぐパーツです。

今回お客様の持ち込まれたポルシェ 993のタイロッドには、経年劣化による性能低下がみられました。

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まずはタイヤ側にあるゴムダンパーが傷んでいることがご確認いただけます。

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続いて車体側のピロボール部分にもダメージが見られます。

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この2つの症状とも経年劣化によるもので、新品のタイロッドに交換いたしました。

ポルシェ整備 993カレラS ホーンが鳴り止まないトラブル 
2014.04.12


ポルシェ 993 カレラSのホーンが鳴り続けるトラブルです。
今回お客様が持ち込まれたポルシェ 993 カレラSは一度ホーンを鳴らすと音が鳴りやまなかったり、
症状が酷い場合は、ホーンを押していないにも関わらず車の振動で音が鳴るような状態になっておりました。

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ハンドルを開けて原因を探ったところ、ハンドルの中にある「ホーンパッドプレート」が原因であることがわかりました。ホーンパッドプレートはエアバック付のポルシェにあり、写真のようにハンドルの中に取り付けられています。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


ホーンパッドプレートを裏返して写真を撮りました。
ハンドルに固定される部分がゴムブッシュになっており、ハンドルを押すとホーンパッドプレートが奥に向かって押し込まれ、裏側に付いた電極と車体側についた電極が触れ合って、ホーンが鳴る仕組みとなっております。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


今回のポルシェ 993 カレラSはゴムブッシュの部分が劣化しており、ちょっとした振動で電極同士が触れ合う状態になっておりました。
エアバック付の車で、同様の症状がみられる場合はホーンパッドプレートのトラブルの可能性が高いと思われます。一度点検に出されてみてはいかがでしょうか。

ポルシェ整備 962カレラ2 タイミングベルトの張り 
2014.04.11


本日は、ポルシェ 964 カレラ2 ベルトをご紹介します。
ポルシェ 964 カレラ2にはクーリングファンとオルタネーターを動かすベルト以外に、エアコンのコンプレッサーを動かすためのベルトがあります。

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点検のため、ポルシェ 964 カレラ2のエアコンを動かしてみると
エアコンのコンプレッサーを動かすためのベルトの周辺から異音が発生したため、確認を行いました。

すると「ベルトの張り」が強すぎたためにコンプレッサー側のベアリングに負荷がかかり、
異音が発生していたことがわかりました。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


ベルトはただ新品に交換すればよいというわけではなく、最適な張りに調整する必要があります。