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ポルシェ整備 964カレラ2 新品交換後も発生したサビの原因
2014.09.07


テーマ:ブログ

ポルシェ 964 カレラ2 フューエルゲージをご紹介します。

フューエルゲージは、燃料タンクの中に挿入されており、中に入っているセンサーが
燃料の残量に合わせて上下することで、運転席にある燃料計にガソリンの残量を伝えています。

ポルシェ 整備


お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2は、燃料計が指し示すガソリンの残量が
残り半分程になるとまだガソリンが残っているにもかかわらず「残量ゼロ」と表示されてしまう
トラブルが発生しておりました。

フューエルゲージを外して調べてみるとフューエルゲージの底がさびていることが確認できました。
この錆が、燃料計が指し示すガソリンの残量にトラブルが出ていた原因であると考えられます。

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また今回のお客様は、過去に同様のトラブルから数回フューエルゲージを交換されておりました。
普段はガソリンに浸かっている部分のため、錆が発生しにくい部分です。

何度も錆が発生している原因を探すため、燃料タンクのガソリンを全て抜いて中を確認しました。
すると粉状の錆が燃料タンクに沈殿しており、その数度のトラブルを引き起こした原因と断定できました。

今後、同様のトラブルが発生しない様、燃料タンク内を丁寧に洗浄し、新品のフューエルゲージに交換しました。

ポルシェ整備 964 エンジンのフルオーバーホールの判断ポイント
2013.12.08


ポルシェのエンジンのフルオーバーホールの判断ポイントをご紹介します。

写真は、ポルシェ 964のエンジンです。スルーボルトの隙間からオイル漏れを起こすことが多く、
ここまでの状態ですとエンジンの通常のオーバーホールとなります。

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今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964エンジンは多くの走行距離を重ねているため、
コンロッドをひとつ取り外してみて、フルオーバーホールを行う必要があるか判断をいたします。

ポルシェ 整備


コンロッドに取り付けられているコンロッドメタルをご覧ください。傷が付いていることがお分かりいただけます。

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コンロッドメタルに傷があるということは、すなわちエンジンオイルの中に金属片など不純物が混じり、
それがエンジン内部に滞留しているということが判断できます。フルオーバーホールを行うことを判断するポイントの一つです。

ポルシェ整備 993 純正スポーツ足回りへのチューニング
2013.12.07


 

ポルシェ 993の足回りのショックアブソーバーの交換をご紹介します。

このショックアブソーバーは、「オプションコード M-030」と呼ばれるスペシャルシャーシに
搭載されるもので、ポルシェ純正スポーツタイプとなります。

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写真はノーマルと並べたところです。性能・目的別に色で区別されていて、
一目でどのショックアブソーバーなのか区別がつくようになっております。

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またショックアブソーバーに取り付けられるコイルスプリングは車高落とすために上部が細く、
下部が太くなっています。

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これはコイルスプリングの遊びを減らすために長さを保ちつつも、車高を落とすためのポルシェ社の工夫です。

ポルシェ整備 964カレラ シリンダーヘッドのカーボン落とし
2014.12.16



ポルシェ 964 カレラのエンジンのカーボン落としです。

写真のシリンダーヘッドのポルシェ 964 カレラのエンジンは、約8万キロもの走行距離を重ねており、表面にカーボンが付き、黒く変色しております。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備

カーボン落としは、ひとつひとつ丁寧に磨き、洗浄を重ねる必要があるため、エンジンのオーバーホールで一番時間がかかる作業となっております。

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ポルシェ整備 964 リアテンションプレートを通じた足回りの整備
2013.12.05


ポルシェのアライメント調整を行うテンションプレートをご紹介します。

ポルシェ 964のテンションプレートはリアタイヤの内側、アップライトと車体を繋ぐように取り付けられています。アライメント調整できるようにボルト穴が複数空いているのがご確認いただけます。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


お客様が持ち込まれたポルシェ 964から取り外したテンションプレートです。

ポルシェ 整備


車体側に固定するピローボール部分をご覧ください。ゴム製のダストブーツが劣化してひび割れ、塵が点いていることがお分かり頂けるかと思います。トラブルが発生する可能性が非常に高いのは明らかです。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備

テンションプレートは、ピローボール部分だけを交換することはできませんので、テンションプレートごとのアッセンプリー交換となります。しかしながら、テンションプレートは非常に高価なパーツのため、交換が必要な場合はお客様に詳細をご説明を行った上で、テンションプレートの交換を行います。