ポルシェ整備 964 簡単にできるブレーキパッドの目視チェック 2013.10.25
ポルシェ 964 カレラ2のブレーキパッドをご紹介します。
写真をご覧ください。赤丸で囲んだ部分がブレーキパッドの減りをドライバーに伝える
ブレーキパッドセンサーです。パッドが減り、ブレーキパッドセンサーと同じ厚みになると
運転席にあるメーターの警告灯が点く仕組みになっております。
昨日ご紹介したブレーキホースと同様にこのブレーキパッドも発売から約21年間交換されておりませんでした。
したがいまして、ブレーキパッドの厚みがブレーキパッドセンサーとほぼ同じ厚みになるまで
摩耗しており、ブレーキパッドセンサーにもブレーキローターに擦れたような跡があるのが
写真からお分かりいただけます。
ブレーキパッドの摩耗具合は、ホイールの隙間から中を覗いていただくとブレーキパッドの側面を
見ることができますので、目視で摩耗具合を確認することができます。
日頃の簡単なメンテナンスとしてぜひチェックしてみてください。
左の写真は、今回ご紹介したポルシェ 964 カレラ2のブレーキパッド。
右の写真は、ポルシェ 996のブレーキパッドの写真になります。
ルシェ整備 928 冷却水の吹上トラブルの原因 その2 2013.10.24
昨日に引き続き、ポルシェ 928 GTSの冷却ファン〜ヒューズのトラブルです。
冷却ファン以外のトラブル確認を行ったところ、冷却ファンへの電気を制御するヒューズが熱で熔け、焦げて
いるのが確認できました。ヒューズは助手席の奥に取り付けられています。
ヒューズが熔けた原因は、冷却ファンにトラブルが発生したことによって
ヒューズへの負荷がかかり、熱が発生したためです。焦げて黒く変色していることが確認いただけます。
熔けたヒューズは正常に電気が流れなくなるため、冷却ファンへの電気が供給されず、
冷却ファンが回らなくなる原因となっていました。
今回発生したポルシェ 928 GTSの冷却ファン〜ヒューズのトラブルの
一連の流れは以下の通りです。
●冷却ファンにトラブルが発生
↓
●ヒューズに負荷がかかり熱が発生、ヒューズが熔けた
↓
●ヒューズが熔けたことにより、電気が流れなくなり冷却ファンに電力が供給されなくなる
↓
●冷却ファンが回らなくなる
↓
●冷却が十分に行われなかったため、冷却水が吹き上げた
今回のポルシェ 928 GTSはトラブルの発見・修理が早かったため、
ヒューズ・冷却ファンの交換で済みました。
しかしながら、修理せず放置したままだとエンジン本体
にも深刻なダメージを与える恐れがあったトラブルです。
ポルシェ整備 928 冷却水の吹上トラブルの原因 その1 2013.10.23
ポルシェ 928 GTSの冷却ファン〜ヒューズのトラブルです。
ポルシェ整備 993 予防整備・・・修理費が高額になる前に 2013.10.22
本日は、ポルシェ 993のスラントゴムとラックブーツの交換をご紹介致します。
スラントゴムは、ステアリングを切るとゴム自体が寄れてステアリングを支える支点になる非常に重要なパーツです。スラントゴムが劣化してしまうと異音やステアリングを切った際にハンドルが切りにくくなるなどの症状が発生します。
一方ラックブーツは、オイルで満たされたステアリングラックの中に塵が侵入するのを防止するパーツです。
車体下のこの部分は非常に塵が入りやすく、ラックブーツが劣化してしまうと大量の塵がステアリングラックの中に入り、ステアリングラックを痛めてしまいます。
ステアリングラックは非常に高価なパーツのため、壊れてしまうと修理費が高額になってしまいます。「予防整備」という観点からも早めの交換をおすすめしています。
ポルシェ整備 964 パワ-ステアリングの仕組み その2 2013.10.21
引き続き、ポルシェ 964のパワーステアリングの仕組みをご紹介いたします。
今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964はパワーステアリングのポンプからオイル漏れが発生しておりました。
ポンプ表面に付着しているピンク色の液体が漏れだしたオイルです。常に圧力がかかっている部分のため、一度オイル漏れが発生するとオイルが漏れ続ける形となります。
パワーステアリングのポンプはポルシェ純正品のアッセンプリー交換もしくは、修理となりますが、
今回はお客様のご希望の納期に合わせるためアッセンブリー交換いたしました。