新着情報

ポルシェ整備 996 足回りからの振動・異音の発生原因の一例
2013.09.28


本日は、ポルシェ 996 カレラの足回りの「スタビリンク」の交換をご紹介いたします。


スタビリンクとは、下記写真のようにサスペンションとショックアブソーバーを繋ぐ棒状のパーツのことで、スムーズに動く様、上下の取り付け部分はボールジョイントになっております。

ポルシェ 整備


ボールジョイント部分はゴムブーツでシールされておりますが、
経年劣化によってブーツが破れる等してボールジョイントが正常に働かなくなり、
トラブルが発生しやすい箇所のひとつです。

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ちなみにボールジョイント部にトラブルが起こると走行時にガタガタという振動や異音が発生しますので、
もし愛車のポルシェからそのような振動や異音を感じた場合は、まず点検に出されることをオススメいたします。

ポルシェ整備 911 73S 接触面の当たり確認方法
2013.09.27

ポルシェ 911 S 1973のクランクケースとシリンダーの当たり確認をご紹介します。


今回、整備を行っておりますポルシェ 911 S 1973につきまして、クランクケースは元々搭載されていたものを使用いたしますが、シリンダーにつきましては、新品のシリンダーを使用します。

そのため、組み付けの前にクランクケース側とシリンダー側の接触面が、当たり確認を行う必要がございます。
クランクケース側とシリンダー側の接触面がきちんと接触していないと、その箇所からオイル漏れを起こす可能性がございます。

当たり確認の方法は、シリンダー側の接触面に塗料を塗った状態でクランクケースに仮組いたします。


ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


さながらハンコの要領です。

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こうするとシリンダーとクランクケースの接触していない部分には塗料がつきませんので、
クランクケース側とシリンダー側がきちんと接触しているかどうかを確認することができます。


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ポルシェ整備 洗浄中に見つかったホイールからの空気漏れ
2013.09.26


本日は、ホイールからの空気漏れをご紹介いたします。


お客様がタイヤ交換のために持ち込まれたポルシェ 993 カレラ。
まずは交換前に各タイヤ毎の空気圧を測定を行ないました。

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すると左フロントタイヤを除いたタイヤは2.2kg/mm2であったにも関わらず、
左フロントタイヤだけが1.7kg/mm2と少ない値が測定されました。


この時点で、空気圧がなぜ少ないのか原因はわかりませんでしたが、
空気圧の測定に続いてホイールを洗浄を行っていると、左フロントホィールのリム周辺に
気泡ができていることが確認できました。


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気泡ができているということは、その部分から空気が漏れているということです。
さらに詳しく調べた結果リムのゴムパッキンが劣化してタイヤ内の空気が漏れ、空気圧が減少していることがわかりました。

ポルシェ整備 カイエンターボ チェックエンジンランプの点灯原因
2013.09.25


本日は、ポルシェ カイエン ターボのオートマチックトランスミッションからのオイル漏れをご紹介致します。


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お客さまが持ち込まれたポルシェ カイエン ターボは、運転席にあるチェックエンジンランプが点灯している状態でした。チェックエンジンランプとは、エンジンに深刻なトラブルが起きた際、ドライバーに警告するためのランプです。

警告ランプが点いた原因を調査しますとオートマチックトランスミッションへ接続されている電気系パーツのコネクタ(カプラ)箇所からオイル漏れしていることがわかりました。


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オイル漏れの原因は隙間を密封するOリングの劣化です。

ポルシェ整備 964 カレラRS オイルホースの交換と加工
2013.09.24

ポルシェ964 カレラRSのオイルクーラーの追加と同時にオイルタンクから右フロントのオイルクーラーまでを繋ぐオイルホース・オイルパイプの交換を行います。


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オイルホースはゴム製、オイルパイプは金属でできており、一体成型のパーツとなります。通常の交換ですとオイルホース・オイルパイプすべて(右リアタイヤ前のオイルタンクから右フロントタイヤ前のオイルクーラーまで)を交換しなければいけません。

オイルホース・オイルパイプが一体成型のためパーツ自体が高価なこと、またゴム製のオイルホースが劣化していてもオイルパイプはそのまま使用できる場合があるので、オイルホースのみを耐久性の高いステンメッシュホースに交換することをおすすめしています。

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ただ、オイルホース・オイルパイプは元々一体成型のパーツのため、オイルホースのみを交換・加工は非常に高い技術が必要となります。