新着情報

ポルシェ整備 993 エンジンの診断〜修理まで その4
2013.09.13

引き続き、ポルシェ 993のエンジンのインテークの診断・修理を行っていきます。

インテークは、シリンダーヘッドに取り付けられたままでは見えない下部の部分にヒビが入るトラブルが頻繁に発生します。


ポルシェ 整備



まずは点検鏡を使用して、取り付けた状態で上部からは見えないインテーク下部のチェックを行っていきます。何らかの異常が見受けられるとインテークをシリンダーヘッドから外して実際に確認を行います。


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今回のポルシェ 993のエンジンにはヒビは発生しておりませんでしたが、ヒビが発生したインテークは写真のようになります。


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明日に続きます。

ポルシェ整備 993 エンジンの診断〜修理まで その3
2013.09.12

引き続き、ポルシェ 993のエンジンの診断・修理を行います。ブーツから取り外したインテークをチェックすると上部が変形していることが確認できました。



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インテークにつきましては、以前にご紹介しましたがエアクリーナーから吸われた空気を密閉された状態でシリンダーヘッドに送り込むものであるため、このように変形してしまうとブーツと変形したインテークの間にできた隙間から余分な空気が入ってしまう恐れがあり、トラブルのもととなります。


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考えられる要因としましては「熱による変形」または、「ブーツを締める際に必要以上の力が加わったこと」が考えられます。

 

明日に続きます。

ポルシェ整備 993 エンジンの診断〜修理まで その2
2013.09.11

引き続き、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。


昨日交換を行ったプラグコードに繋がっているディストリビューターです。ディストリビューターはイグニッションコイルから送られる高ボルトの電圧を、各シリンダーコンバータに分配するとても重要な役割を担うパーツです。

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ポルシェ 993のエンジンではインテーク側とエキゾースト側の2つのディストリビューターが付いたツインプラグになっています。これは燃焼効率を良くするためであるとともに、燃え残ったガスを燃やしマフラーから排出される排ガスをクリーンにする効果もあります。

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明日に続きます。

ポルシェ整備 993 エンジンの診断〜修理まで その1
2013.09.10


本日より、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。

本日はまずは診断の際に見つかったプラグコードのひび割れの修理・交換を行います。プラグコードはゴム製のパーツのために、ほかのパーツに比べ劣化しやすく、ひび割れ等が起りやすいパーツのひとつです。


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ひび割れたプラグコードを交換せずにそのまま使用し続けていくと、水分などが付着した際にリークを起こしてしまう恐れがあります。劣化したプラグコードはディストリビューターのキャップを除き、すべて新品に交換します。


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明日に続きます。

ポルシェ整備 997 RS用パーツを用いた予防整備
2013.09.09

ポルシェ 997 GT3のクランクプーリーを固定するボルトをご紹介します。

クランクプーリーはオルタネーターやクーリングファンを回すためのパーツで、以前、ご紹介させて頂いたようにクランクシャフト末端にボルトで取り付け
られています。

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今回お客様が持ち込まれたポルシェ 997 GT3は、オーバーレブによってボルトにゆるみが発生しておりました。

そこでムラタチューンでは、少しでもゆるみを防止するためにポルシェ 997 GT3 RS用の長いボルトの取り付けをオススメいたしました。写真の左側がポルシェ 997 GT3用のボルト、右側がポルシェ 997 GT3 RS用のボルトです。

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ボルトが長い分、ゆるみづらくなります。予防整備のひとつです。