新着情報

ポルシェ整備 993 ホーンプレートのトラブル
2013.08.29

 


ポルシェ 993 カレラSのホーンが鳴り続けるトラブルです。
今回お客様が持ち込まれたポルシェ 993 カレラSは一度ホーンを鳴らすと音が鳴りやまなかったり、
症状が酷い場合は、ホーンを押していないにも関わらず車の振動で音が鳴るような状態になっておりました。

ポルシェ 整備


ハンドルを開けて原因を探ったところ、ハンドルの中にある「ホーンパッドプレート」が原因であることがわかりました。ホーンパッドプレートはエアバック付のポルシェにあり、写真のようにハンドルの中に取り付けられています。

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ホーンパッドプレートを裏返して写真を撮りました。
ハンドルに固定される部分がゴムブッシュになっており、ハンドルを押すとホーンパッドプレートが奥に向かって押し込まれ、裏側に付いた電極と車体側についた電極が触れ合って、ホーンが鳴る仕組みとなっております。

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今回のポルシェ 993 カレラSはゴムブッシュの部分が劣化しており、ちょっとした振動で電極同士が触れ合う状態になっておりました。
エアバック付の車で、同様の症状がみられる場合はホーンパッドプレートのトラブルの可能性が高いと思われます。一度点検に出されてみてはいかがでしょうか。

ポルシェ整備 968/928比較 半分に切られた同じエンジン?
2013.08.28


共にフロントエンジンにエンジンが搭載され、リアタイヤが駆動するFRポルシェ「ポルシェ 968」と「ポルシェ 928」のエンジン比較をご紹介いたします。

写真は、「ポルシェ 928」のエンジンフードを開けたところです。8つの気筒を持ったV8エンジンが搭載されています。


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一方の「ポルシェ 968」には直列4気筒エンジンが搭載されています。

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直列4気筒という名称のエンジンですが、写真からもお分かり頂けるように実際には垂直ではなく気筒が若干傾いて搭載されています。


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このことから「ポルシェ 928」に搭載されているV8エンジンを半分に切って、「ポルシェ 968」に搭載しているんではないか?という話もよく聞かれますが、実際には、両車のエンジンはまったく別のものとなり構成するパーツもほとんど同じものはありません。

ポルシェ整備 964 空冷エンジンに発生した「溝」の原因
2013.08.27

ポルシェ 964 カレラ2からエンジンのオーバーホールを行う準備を行っております。

写真は、クランクシャフトの先端にあるベルトをクランクプーリーの取り付け箇所です。

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クランクプーリーはベルトを固定するパーツで、クランクプーリー側に位置決めピン(ドエルピン)があり、
取り付け箇所にある差し込み穴にピンを入れて、ボルトで固定します。

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再び、クランクプーリーの取り付け箇所の写真をご覧ください。
写真をよくみると取り付け位置に溝ようなものがあることが確認いただけます。

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下記は他のポルシェ 964 カレラ2の正常なクランクプーリーの取り付け箇所の写真です。
先程の写真のような溝は見られません。

ポルシェ 整備

なぜ、このように溝ができてしまったのでしょうか。

原因としましてはお客様が他のお店で整備を行われた際。

クランクプーリーをボルトで固定するときに差し込み穴があることに気付かず、
ボルトで固定しようとしたため、位置決めピンが取り付け箇所を傷つけてしまったことが考えられます。

ポルシェ整備 無料診断のご紹介
2013.08.26


本日は、以前も何度かご紹介しているムラタチューンの無料診断をご紹介いたします。

今回お客様が無料診断に持ち込まれたのはポルシェ ケイマンS。
2009年にご購入され、走行距離約9000kmとのことです。

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無料診断では、下記の24項目の点検を行います。

https://m-tune.co.jp/recept.html

点検していくとPDKトランスミッションのオイルパンから、オイル漏れが見つかりました。
写真奥の黒くなっている部分がオイル漏れ箇所です。

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2009年製と比較的新しいポルシェですが、走行距離や乗車頻度、
保管状況などによってはこうしてオイル漏れなどが発生している場合もございます。

ポルシェ整備 928 スロットルセンサーのトラブル その3
2013.08.25

本日も引き続き、ポルシェ 928 エンジン不調のトラブルをご紹介します。

今回、問題があった「スロットルセンサー」を分解しました。

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アクセルを踏んだ時、その開度に合わせてスロットルセンサーの中央が回転仕組みとなっており、
全閉時にはマイクロスイッチを。全開時には、接点同士が触れ合う仕組みになっております。
左が全閉時、右が全開時の写真となります。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


分解してみると全閉時のマイクロスイッチが正常に働いていないことがわかり、
トラブルの原因がはっきりとわかりました。

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