新着情報

ポルシェ整備 964 カムハウジングの砂の発生原因
2013.07.20

本日はエンジンのカムハウジングの表面に現れる砂や異物の除去をご紹介いたします。
写真はポルシェ964のエンジンのカムハウジングです。

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表面を拡大した。写真をご覧ください。表面が粉をふいたように灰色に変色していることがわかります。
この灰色の粉上の物体の正体は砂などの異物です。

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エンジン内のパーツになぜ砂?と思われるかもしれません。

エンジンのカムハウジングは鋳型といって型と型を合わせ、そこに金属を流し込んで製作する方法で作られます。
型は繰り返し使用されるため、回数を重ねる度に型の中にある砂が微量ながらエンジンのパーツの中に入ってしまうため、このように砂が発生するのです。

ポルシェ整備 964 マグネシウム独特のサビ その2
2013.07.19



昨日に引き続き、ポルシェ 964 カレラ2のエンジンのチェーンカバーからのオイル漏れをご紹介します。


凹凸になった錆をすべて除去し、洗浄を行いました。
粉上になった錆や凹凸部分が無くなっていることがご確認いただけます。


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このまま液体のパッキン交換をおこなって、チェーンカバーを取り付けますが、
ムラタチューンでは、再び錆が発生するのを予防するため、サビ止め塗装を行ってから、取り付けております。

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ポルシェ整備 964 マグネシウム独特のサビ その1
2013.07.18


ポルシェ 964 カレラ2のエンジンのチェーンカバーからのオイル漏れをご紹介します。


車体からエンジンを取り外しましたところの写真です。チェーンカバーは赤丸の部分となります。
チェーンカバーからオイル漏れしていることが確認できます。

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チェーンカバーを取り外しました溝のようになっている部分をご覧ください。
凹凸ができているのをご確認いただけます。この凹凸部分は錆です。


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チェーンカバーはマグネシウムで製作されているため、鉄などとは異なり、このような錆となります。
凹凸部分の表面を削り取ると粉上になった錆が出てきました。


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ポルシェ整備 ガソリンの匂いがするときのチェックポイント
2013.07.17


本日は、どの車種であっても必ず取り付けられてるガソリンタンクのフューエルタンクキャップ(給油口キャップ)の劣化をご紹介いたします。


写真は車体から取り外して裏側を見た給油口キャップです。
黒い部分は密閉性を保つためのゴム製のOリングとなっています。

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Oリングをよく見るとひび割れが確認できます。給油の度に開閉され変形し、
また経年劣化によりゴムが硬化するとこのようにヒビ割れを起こします。

このヒビ割れ部分からガソリン漏れが発生しているポルシェをたまに見かけます。

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ガソリンを満タンにし、キャップを閉めて少し待ったあとまだガソリンのニオイが残っている場合、
ガソリンが漏れている可能性があります。もしガソリンのニオイがした場合は、一度点検されてみてはいかがでしょうか。

ポルシェ整備 長期間、エンジンを始動しなかったことによるトラブル
2013.07.16


本日は、あまりポルシェに乗らなかったことによるエンジンの虫食いをご紹介いたします。

写真は、お客様が持ち込まれたポルシェ993のエンジンのロッカーシャフトとロッカーアームを見たところです。
取り外してカムシャフトを見ると表面に大きな傷があることが確認できました。

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これは「虫食い」と呼ばれるトラブルで、エンジンを十分に動かしていなかったために、
カムシャフトの表面からオイルコーティングが取れ、表面が腐食してしまいます。


カムシャフトは磨くことができませんので、新品に交換しました。
このようにポルシェは適度にエンジンをかけ、走行してあげることも長くトラブルなく乗る秘訣の一つです。