ポルシェ整備 996カレラ 足回りの修理〜ベアリング交換
2015.01.31
ポルシェ 996 カレラの足回りの修理を行っていきます。昨日紹介したバンプラバーの上部、アッパーマウント下に取り付けられているベアリングの交換を行います。
このベアリングがあることによって、ハンドルを切るとアップライトに同調してショックアブソーバー自体が動き、スムーズにハンドルを切ることができます。
ベアリングは、
・中にグリスが入っており、年月が経過すると硬くなってしまう。
・走行中のタイヤハウジング内には非常に多くの塵や埃が舞っており、それがベアリングの中に入る。
ことにより、年月が経つと正常な働きを行えなくなってきます。
従いましてショックアブソーバーなど足回りを交換する際には、一緒に交換することが多いパーツです。
ポルシェ整備 964エンジン バルブリテーナーの亀裂チェック
2015.01.30
ポルシェ 964エンジンのバルブリテーナーのクラック(亀裂)チェックを行っています。
赤色の浸透液をバルブリテーナー表面に塗布し、しばらく時間をおいて表面に浸透させます。その後、余分な浸透液を除去して、白色の現像液を表面に塗布します。バルブリテーナーに亀裂が入っているとその部分に浸透液が残り、亀裂を発見することができます。
亀裂が入ったバルブリテーナーは新品に交換します。
ポルシェ整備 走行中、ドア・ミラーの振動原因
2015.01.29
ドアミラーの固定ボルトをご紹介いたします。
ドアミラーはこの固定ボルト1本で固定されているため、ゆるみが発生しますと走行中ミラーが振動を起こし、
後方確認に支障をきたす場合がございます。
ムラタチューンへ入庫されたポルシェは必ずドアミラーがガタガタしないか必ず確認を行っております。
また、固定ボルトのサビを防止するために本来は黒い樹脂のキャップがついているのですが、キャップが無くなっているポルシェを非常に多く見かけます。
お乗りのポルシェをチェックして頂いて、キャップが付いているか確認されてみてはいかがでしょうか。
ポルシェ整備 964カレラ2 油圧式パワ-ステアリングの仕組み その2
2015.01.28
引き続き、ポルシェ 964のパワーステアリングの仕組みをご紹介いたします。
今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964はパワーステアリングのポンプからオイル漏れが発生しておりました。
ポンプ表面に付着しているピンク色の液体が漏れだしたオイルです。常に圧力がかかっている部分のため、一度オイル漏れが発生するとオイルが漏れ続ける形となります。
パワーステアリングのポンプはポルシェ純正品のアッセンプリー交換もしくは、修理となりますが、
今回はお客様のご希望の納期に合わせるためアッセンブリー交換いたしました。
ポルシェ整備 964カレラ2 油圧式パワ-ステアリングの仕組み その1
2015.01.27
ポルシェ 964のパワーステアリングの仕組みをご紹介いたします。
ポルシェ 964のパワーステアリングは、カムシャフトの回転力を元にした油圧式のパワーステアリングです。
エンジンのカムシャフトの回転をパワーステアリングのベルトに伝え、写真上部に取り付けられたパワーステアリングのポンプに送ります。
そしてポンプがステアリングラックへオイルを圧送することにより、ステアリング操作をアシストします。
明日に続きます。