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新着情報

ナロー カムチェーンテンショナーの改善
2019.04.17

先日完成した72Tのカムチェーンカバーに見慣れないパイプがついています。
72年式のテンショナーはオイルダンパー式ですが、経年劣化によりオイルのスラッジや他の不純物でダンパーのオリフィス穴が詰まり、適切なテンションでチェーンを保持することができなくなりました。
この車両も例外でなく、不調が見受けられました。そのため対策部品として84年式の930 carreraから用いられている油圧式のカムチェーンテンショナーを使用しました。
カムチェーンテンショナーのオイルダンパーが故障すると、カムチェーンカバーのあたりからシャラシャラといった異音が発生します。また、吸排気バルブの開閉のタイミングはカムチェーンとカムスプロケットの位置関係によって決定されます。そのため、カムチェーンが弛むとバルブタイミングの狂いが生じ、出力の低下を引き起こします。
エンジンを車両に搭載した状態ですと、エンジンマウントが邪魔になりカムチェーンテンショナーの変更は困難を極めますが、今回のようにオーバーホールのついでに交換すると工賃が嵩まずに済みます。
このような提案は豊富な知識や整備経験によって生み出されます。
このナローのように”クラシックカー”に分類される車両の整備においては、純正部品の供給が思うに任せず、完成までに想像以上の時間を費やしました。
クラシックポルシェのエンジンオーバーホールを検討されているオーナーは、是非お気軽にご相談ください。









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Porsche 911T engineオーバーホールしたエンジンです。ナローではクランク...
2019.04.07

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Porsche 911T engine オーバーホールしたエンジンです。ナローではクランクケース等の鋳造で作られる殆どの部品にマグネシウム合金が用いられています。マグネシウム合金はアルミニウムと比較して比重が40%ほど軽量であり、近年ではホイール等にも用いられる軽合金です。ただ、熱による歪みが発生しやすい事や、腐食しやすい事から経年劣化をしやすい材料でもあります。今から50年ほど前に生産されたナローポルシェのエンジンは、それらの影響を受け、大きく歪み各部に腐食が見受けられました。そのため、オーバーホールは水冷のポルシェと比較して、より高い技術と経験が必要です。 TwitterやFacebookなど、Instagram以外のSNSでも弊社の紹介をしております。是非ご覧ください。 アメブロ:ameblo.jp/muratatune/ Facebook:facebook.com/porsche.japan/ Twitter: https://twitter.com/muratatune 見積りなどのお問い合わせはこちらまでお願い致します。 info@muratatune.com ・ ・ ・ ・ #porsche #911 #sportscars #modified #tuning #carinstagram #tokyo #sumida #skytree #muratatune #ポルシェ #ポルシェ911 #porsche911 #ポルシェナロー #ナローポルシェ #ナロー #911T #engine #エンジン #オーバーホール #スポーツカー #sportcar #sportcars #クラシックカー #classiccar #classiccars #レストア

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クランクシャフトの変遷-2
2019.04.01

前回の続きです。(https://ameblo.jp/muratatune/entry-12448487424.html

 

前回は930でセミカウンタークランクからフルカウンタークランクに変遷した事まで説明しました。 

フルカウンタークランクとは、クランクピンの反対側にカウンターウェイトが2つ規則正しく配置されているクランクシャフトの事です。セミカウンタークランクと比較して、整った形状をしています。 

このような配置にする事で、ピストンなどの往復運動をする部品の慣性力をより打ち消すことができます。 

しかし、イメージが湧きにくいと思います。機会があれば記事を書きますが、6気筒エンジンは1次振動も2次振動も打ち消される完全バランスであるエンジンであるため、エンジン全体で考えると慣性は打ち消されます。では、なぜフルカウンタークランクが必要なのでしょうか。 

 

 

上図はセミカウンタークランクとフルカウンタークランクの概略図です。ここで各気筒に着目してみましょう。6気筒あるエンジンを分割して単気筒として考えることになりますが、セミカウンタークランクの場合はクランクピンの片方にしかカウンターウェイトが配置されていないため、慣性を打ち消す時にクランクピンに対して偶力が発生し、メタルに負担がかかることがわかります。これが原因で、フリクションロスやメタルの摩耗が増大します。慣性力はピストン速度の2乗で働く為、高回転になるとこの現象はより顕著に現れます。 

赤い矢印が偶力です。片方がピストンによって生み出されたF、もう片方をカウンターウェイトの遠心力で生み出されたF'とすると,両方の力の作用線が同一線上に位置しない限り物体に回転方向の力が発生することがお分かりになるかと思います。

次回に続きます。