新着情報

ポルシェ整備 993 カレラS ホーンのプレートのトラブル
2013.10.26


ポルシェ 993 カレラSのホーンが鳴り続けるトラブルです。
今回お客様が持ち込まれたポルシェ 993 カレラSは一度ホーンを鳴らすと音が鳴りやまなかったり、
症状が酷い場合は、ホーンを押していないにも関わらず車の振動で音が鳴るような状態になっておりました。

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ハンドルを開けて原因を探ったところ、ハンドルの中にある「ホーンパッドプレート」が原因であることがわかりました。ホーンパッドプレートはエアバック付のポルシェにあり、写真のようにハンドルの中に取り付けられています。

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ホーンパッドプレートを裏返して写真を撮りました。
ハンドルに固定される部分がゴムブッシュになっており、ハンドルを押すとホーンパッドプレートが奥に向かって押し込まれ、裏側に付いた電極と車体側についた電極が触れ合って、ホーンが鳴る仕組みとなっております。

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今回のポルシェ 993 カレラSはゴムブッシュの部分が劣化しており、ちょっとした振動で電極同士が触れ合う状態になっておりました。
エアバック付の車で、同様の症状がみられる場合はホーンパッドプレートのトラブルの可能性が高いと思われます。一度点検に出されてみてはいかがでしょうか。

ポルシェ整備 964 簡単にできるブレーキパッドの目視チェック
2013.10.25


ポルシェ 964 カレラ2のブレーキパッドをご紹介します。


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写真をご覧ください。赤丸で囲んだ部分がブレーキパッドの減りをドライバーに伝える
ブレーキパッドセンサーです。パッドが減り、ブレーキパッドセンサーと同じ厚みになると
運転席にあるメーターの警告灯が点く仕組みになっております。

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昨日ご紹介したブレーキホースと同様にこのブレーキパッドも発売から約21年間交換されておりませんでした。
したがいまして、ブレーキパッドの厚みがブレーキパッドセンサーとほぼ同じ厚みになるまで
摩耗しており、ブレーキパッドセンサーにもブレーキローターに擦れたような跡があるのが
写真からお分かりいただけます。

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ブレーキパッドの摩耗具合は、ホイールの隙間から中を覗いていただくとブレーキパッドの側面を
見ることができますので、目視で摩耗具合を確認することができます。

日頃の簡単なメンテナンスとしてぜひチェックしてみてください。

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左の写真は、今回ご紹介したポルシェ 964 カレラ2のブレーキパッド。
右の写真は、ポルシェ 996のブレーキパッドの写真になります。

ルシェ整備 928 冷却水の吹上トラブルの原因 その2
2013.10.24

昨日に引き続き、ポルシェ 928 GTSの冷却ファン〜ヒューズのトラブルです。


冷却ファン以外のトラブル確認を行ったところ、冷却ファンへの電気を制御するヒューズが熱で熔け、焦げて
いるのが確認できました。ヒューズは助手席の奥に取り付けられています。


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ヒューズが熔けた原因は、冷却ファンにトラブルが発生したことによって
ヒューズへの負荷がかかり、熱が発生したためです。焦げて黒く変色していることが確認いただけます。

熔けたヒューズは正常に電気が流れなくなるため、冷却ファンへの電気が供給されず、
冷却ファンが回らなくなる原因となっていました。

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今回発生したポルシェ 928 GTSの冷却ファン〜ヒューズのトラブルの
一連の流れは以下の通りです。

●冷却ファンにトラブルが発生

●ヒューズに負荷がかかり熱が発生、ヒューズが熔けた

●ヒューズが熔けたことにより、電気が流れなくなり冷却ファンに電力が供給されなくなる

●冷却ファンが回らなくなる

●冷却が十分に行われなかったため、冷却水が吹き上げた


今回のポルシェ 928 GTSはトラブルの発見・修理が早かったため、
ヒューズ・冷却ファンの交換で済みました。

しかしながら、修理せず放置したままだとエンジン本体
にも深刻なダメージを与える恐れがあったトラブルです。

ポルシェ整備 928 冷却水の吹上トラブルの原因 その1
2013.10.23


ポルシェ 928 GTSの冷却ファン〜ヒューズのトラブルです。


お客様が今回持ってこられたポルシェ 928 GTSは
「エンジン停止するとエンジンルーム内の冷却水タンクから冷却水が吹き上げてしまう」
という症状が発生しておりました。



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詳しく調べてみるとラジエーターに取り付けられている冷却ファンが回転しなくなっていることが確認できました。



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冷却ファンが回らない状態で走行すると走行している間は、走行風がラジエーターにあたるので、冷却効果が期待できますが、停止時には冷却がまったく行われない状態になります。

その結果、冷却水が高温・高圧になり却水タンクから吹き上がってしまっておりました。

明日に続きます。

ポルシェ整備 993 予防整備・・・修理費が高額になる前に
2013.10.22


本日は、ポルシェ 993のスラントゴムとラックブーツの交換をご紹介致します。


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スラントゴムは、ステアリングを切るとゴム自体が寄れてステアリングを支える支点になる非常に重要なパーツです。スラントゴムが劣化してしまうと異音やステアリングを切った際にハンドルが切りにくくなるなどの症状が発生します。


一方ラックブーツは、オイルで満たされたステアリングラックの中に塵が侵入するのを防止するパーツです。

車体下のこの部分は非常に塵が入りやすく、ラックブーツが劣化してしまうと大量の塵がステアリングラックの中に入り、ステアリングラックを痛めてしまいます。

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ステアリングラックは非常に高価なパーツのため、壊れてしまうと修理費が高額になってしまいます。「予防整備」という観点からも早めの交換をおすすめしています。