ポルシェ整備 996GT2 ギアチェンジ不具合の原因 その4 2014.01.26
本日も引き続き、引き続き、ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの不具合箇所の確認を行います。本日はテーパーローラーベアリングとデフのサイドカバーのレース部分の確認を行います。
テーパーローラーベアリングは、エンジン⇒トランスミッション⇒デフと伝わり、デフをスムーズに回転させドライブシャフトに伝える重要なパーツで、走行中は非常に大きな力がかかります。
テーパーローラーベアリングが組み付けられるのが、デフのサイドカバーのレース部分です。デフのサイドカバーのレース部分を見るとテーパーローラーベアリングが触れる部分が白くなっており、摩耗していることが確認できます。
この部分に摩耗が発生すると回転のロスが発生し、エンジン⇒トランスミッション⇒デフと伝わってきた回転がデフへ正常に伝わらなくなります。
明日に続きます。
ポルシェ整備 996GT2 ギアチェンジ不具合の原因 その3 2014.01.25
本日も引き続き、ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの不具合箇所の確認を行います。
ポルシェ整備 996GT2 ギアチェンジ不具合の原因 その2 2014.01.24
本日も引き続き、ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの不具合箇所の確認を行います。
本日はシンクロナイザリングの確認を行います。
ギアチェンジを行う際、現在のギアと繋ぐ方のギアはギアの回転数が異なっており、ふたつのギアを回転の異なったまま繋いでしまうとお互いのギアに大きな負荷がかかり、最悪の場合トランスミッションが壊れてしまいます。
それを防ぐのがこのシンクロナイザリングです。ギアがつながる直前に現在のギアからシンクロナイザリングが押し出され、これから繋ぐ方のギアの回転にブレーキをかけることで、ギア同士の回転を合わせます。
シンクロナイザリングがあることでスムーズなギアチェンジが可能になります。
今回のポルシェ 996 GT2は「変速時に三速に入りにくい」症状が出ておりますので、三速と四速のシンクロナイザリングを比較しました。
正常な四速のシンクロナイザリングに比べ、三速のシンクロナイザリングは一部が摩耗しています。
これも「三速に入りにくい」という症状の原因のひとつだと考えられます。
ポルシェ整備 996GT2 ギアチェンジ不具合の原因 その1 2014.01.23
本日より数回に渡ってポルシェ 996 GT2 トランスミッションのギアチェンジ時の不具合箇所の確認をご紹介いたします行います。今回確認を行うポルシェ 996 GT2は「変速時に三速に入りにくい」という症状が発生しています。
まずは、3速と4速のシフトフォークのシャフトを支えるベアリングの確認を行いました。ベアリングは、シフトフォークのシャフトが滑らかな動きをするように取り付けられています。
ベアリングが正常に働いているかどうかを確認するため、シャフトを取り外しベアリングに指を入れて力をかけ、シャフトの動きと同じようにベアリングを指で動かしてみました。するとベアリングの内側に何かしら抵抗があるような感触があり、滑らかな動きをしていませんでした。
そこでベアリングを取り外し、ベアリング内側を確認してみると傷があることが確認できました。
「変速時に三速に入りにくい」という症状の原因のひとつだと考えられます。
明日に続きます。
ポルシェ整備 964カレラ2 エンジンルーム/トランクの開閉トラブル 2014.01.21
ポルシェ 964 カレラ2のフードダンパーのトラブルをご紹介します。