ポルシェ整備 964エンジン 洗浄を繰り返すオーバーホール
2014.03.26
本日は、ポルシェ 964のエンジンのクランクケースの洗浄をご紹介いたします。
写真は、加工が終了したのクランクケースです。アルミ本来の光沢感が出ていることがお分かりいただけます。
また写真を詳しく見て頂くと銀色のアルミテープと緑色の養生テープが貼ってあることが確認いただけます。
これは加工時に出るアルミの削りカスがオイルラインに入るのを防ぐためです。
加工後、一旦クランクケース全体を専用の洗い油で洗浄するため、
この過程でほとんどの異物を除去することができます。
しかしながら、少しでもオイルラインに異物が入らないように加工前からテープでオイルラインを塞いでいます。
ポルシェ整備 964カレラ2 経年劣化の症状例 その3
2014.03.25
ポルシェ 964 カレラ2に装着されているポルシェ純正のショックアブソーバーのトラブルをご紹介します。
ポルシェ 964 カレラ2はコイルスプリング、ショックアブソーバーを一体型に組み合わせた
コンパクトなストラッド式サスペンションが採用されています。写真は平常時の状態です。
ショックアブソーバーの中にはピストンとオイル、ガスが入っており、路面から受ける振動を減衰する装置です。
ポルシェ 964 カレラ2が発売されたのは今から21年前の1990年。
発売から21年も経過しておりますので、中のオイルが無くなったり、ガスが抜けたりして
ショックアブソーバーが正常に機能しない場合が多く、ポルシェ964のトラブルが発生しやすい箇所のひとつです。
写真のように減衰時ピストンを押しても上に戻る力が無くなっています。
ポルシェ整備 964カレラ2 経年劣化の症状例 その2
2014.03.24
ポルシェ 964 カレラ 2 ブローバイホースの劣化の修理をご紹介します。
ブローバイホースは以前にご紹介したブローバイガスの圧力を一定に保つためのパーツ「ブローバイバルブ」 から右リアタイヤ前にあるオイルタンクまでを繋ぐホースです。
ブローバイホースはゴム製のパーツのため、経年劣化によって亀裂が入り、オイル漏れ等が起こりやすい場所です。
劣化したブローバイホースは新品に交換いたします。
ポルシェ整備 964カレラ2 経年劣化の症状例 その1
2014.03.23
ポルシェ 964 カレラ2 パワーステアリングオイル漏れの修理をご紹介します。
写真をご覧くださいエンジンルーム内の黒いパーツが以前もご紹介したことのある
パワーステアリングオイルタンク、シルバーのパーツがパワーステアリングのオイルポンプです。
オイルポンプから車体前部のステアリングラックにオイルを送るためのオイルラインからオイル漏れが
確認できました。写真を見ると一見オイル漏れが見られませんが、オイルラインを切ってみるとオイルが黒く
滲み出していることがお分かりいただけます。
オイルラインのもう一方を見てみるとこちら側は表面にオイルがしみだしているのが確認できます。
詳細なオイル漏れ箇所を確認するため、車体からパーツを車体から取り外しと洗浄を行います。
ポルシェ整備 928 エンジンルーム外のバッテリー
2014.03.22
昨日のポルシェ カイエンに続きましてポルシェ 928のバッテリー搭載位置をご紹介します。
ポルシェ 928もポルシェ カイエンと同じようにバッテリーはエンジンルームの中に収められておりません。
ポルシェ 928のバッテリー搭載位置は後部の車体下に取り付けられています。写真は車体下部から見たバッテリーケースです。
ジャンピングやバッテリーに充電が必要になった場合の端子は、エンジンルームの中にあります。
写真赤丸部分がプラス端子です。マイナスは端子は設置されておらず、ボディ自体がマイナス端子の役割を果たします。