新着情報

ポルシェ整備 964カレラ2 ショックアブソーバーの経年劣化  
2014.06.24


ポルシェ 964 カレラ2に装着されているポルシェ純正のショックアブソーバーの経年劣化をご紹介します。

ポルシェ 964 カレラ2はコイルスプリング、ショックアブソーバーを一体型に組み合わせた
コンパクトなストラッド式サスペンションが採用されています。写真は平常時の状態です。

ポルシェ 整備


ショックアブソーバーの中にはピストンとオイル、ガスが入っており、路面から受ける振動を減衰する装置です。
ポルシェ 964 カレラ2が発売されたのは今から21年前の1990年。

発売から21年も経過しておりますので、中のオイルが無くなったり、ガスが抜けたりして
ショックアブソーバーが正常に機能しない場合が多く、ポルシェ964のトラブルが発生しやすい箇所のひとつです。
写真のように減衰時ピストンを押しても上に戻る力が無くなっています。

ポルシェ 整備

ポルシェ整備 964 エンジンフルオーバーホールの判断基準
2014.06.23


ポルシェのエンジンのフルオーバーホールの判断ポイントをご紹介します。

写真は、ポルシェ 964のエンジンです。スルーボルトの隙間からオイル漏れを起こすことが多く、
ここまでの状態ですとエンジンの通常のオーバーホールとなります。

ポルシェ 整備


今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964エンジンは多くの走行距離を重ねているため、
コンロッドをひとつ取り外してみて、フルオーバーホールを行う必要があるか判断をいたします。

ポルシェ 整備


コンロッドに取り付けられているコンロッドメタルをご覧ください。傷が付いていることがお分かりいただけます。

ポルシェ 整備


コンロッドメタルに傷があるということは、すなわちエンジンオイルの中に金属片など不純物が混じり、
それがエンジン内部に滞留しているということが判断できます。フルオーバーホールを行うことを判断するポイントの一つです。

ポルシェ整備 エンジン オーバーホール前に行うトラブルの診断
2014.06.22


エンジンのオーバーホールにあたって、トラブル箇所の診断を行っていきます。写真はエンジンの下からの1枚。エキゾーストマニホールドとエンジンブロックの間から、シリンダーヘッドが3つ確認できます。左側のシリンダーヘッド(6番シリンダー)が右の2つのシリンダーヘッドと異なり、黒く変色していることが見えます。

ポルシェ 整備
したがいましてこの6番シリンダーヘッド付近からエンジンオイルが漏れていると診断されます。しかし実際にどこから漏れているのかは、この状態ではわかりません。トラブルの箇所を正確に特定するためには実際にエンジンを分解し、シリンダーヘッド内部に圧力をかけるリークテストでトラブル箇所を正確に特定します。
ポルシェ 整備

ポルシェ整備 964カレラ2 経年劣化によるオイルフィラーキャップの膨張
2014.06.20


ポルシェ 964 カレラ2 オイルフィラーキャップの交換をご紹介します。


オイルフィラーキャップは、エンジンオイルの注ぎ口を閉めるキャップのことです。
ペットボトルのキャップ等と同じようにスクリュー式に回転させて、閉める形となります。

ポルシェ 整備


お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2を点検する中で、オイルフィラーキャップを
開け閉めを行なうとうまく閉まらないことが度々発生しておりました。

オイルフィラーキャップを外して調べてみると新品の状態に比べて口が広っていることが
確認できました。写真の左側が新品、右側がお客様のポルシェに付いていたものです。
若干ながら、大きさが異なることがご確認頂けます。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


エンジンルーム内という非常に高温な環境にあること。また長年開け閉めすることで、
オイルフィラーキャップの口が広がってしまい、発生したトラブルです。

緊急性のあるトラブルではございませんが、ここからエンジンオイルが漏れる可能性もございます。
また他のパーツに比べ、安価で新品に交換できることもあり、お客様に新品への交換をお勧め致しました。

ポルシェ整備 カイエンターボ エンジン警告ランプの点灯原因
2014.06.18


本日は、ポルシェ カイエン ターボのオートマチックトランスミッションからのオイル漏れをご紹介致します。


ポルシェ 整備


お客さまが持ち込まれたポルシェ カイエン ターボは、運転席にあるチェックエンジンランプが点灯している状態でした。チェックエンジンランプとは、エンジンに深刻なトラブルが起きた際、ドライバーに警告するためのランプです。

警告ランプが点いた原因を調査しますとオートマチックトランスミッションへ接続されている電気系パーツのコネクタ(カプラ)箇所からオイル漏れしていることがわかりました。


ポルシェ 整備 ポルシェ 整備



オイル漏れの原因は隙間を密封するOリングの劣化です。