新着情報

ポルシェ整備 964カレラ2 エンジンの振動などによって発生するパーツ間の隙間
2014.08.25

ポルシェ 964 カレラ2のスロットルボディをご紹介します。

スロットルボディは、アクセルの踏み具合に同調して中にある蓋が開閉し、
エンジン内への空気の流入量をコントロールしているパーツです。

外側からは、レバーの傾きによってアクセル開度を知ることができます。
左がアクセル全閉のとき、右がアクセル全開の時の写真となります。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備

このスロットルボディは、空気をエンジンの中に吸入するインテークマニホールドにボルトで固定されています。

ポルシェ 整備

今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2は、この部分のボルトが緩んで外れかかっておりました。
長年ポルシェを乗っているとエンジンの振動などでどうしても緩みやすくなるボルトとなります。

このボルトが緩んでしまうとスロットルボディとインテーク間に隙間ができ、
その間から余分な空気が吸入されてしまうため、エンジン不調につながります。

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ポルシェ整備 長期間、エンジンを回さなかったことによる発生するトラブル  
2014.08.24


本日は、あまりポルシェに乗らなかったことによるエンジンの虫食いをご紹介いたします。


写真は、お客様が持ち込まれたポルシェ993のエンジンのロッカーシャフトとロッカーアームを見たところです。
取り外してカムシャフトを見ると表面に大きな傷があることが確認できました。

ポルシェ 整備


これは「虫食い」と呼ばれるトラブルで、エンジンを十分に動かしていなかったために、
カムシャフトの表面からオイルコーティングが取れ、表面が腐食してしまいます。


カムシャフトは磨くことができませんので、新品に交換しました。
このようにポルシェは適度にエンジンをかけ、走行してあげることも長くトラブルなく乗る秘訣の一つです。

ポルシェ整備 カイエンターボ チェックエンジンランプの点灯原因  
2014.08.23


本日は、ポルシェ カイエン ターボのオートマチックトランスミッションからのオイル漏れをご紹介致します。


ポルシェ 整備


お客さまが持ち込まれたポルシェ カイエン ターボは、運転席にあるチェックエンジンランプが点灯している状態でした。チェックエンジンランプとは、エンジンに深刻なトラブルが起きた際、ドライバーに警告するためのランプです。

警告ランプが点いた原因を調査しますとオートマチックトランスミッションへ接続されている電気系パーツのコネクタ(カプラ)箇所からオイル漏れしていることがわかりました。


ポルシェ 整備 ポルシェ 整備



オイル漏れの原因は隙間を密封するOリングの劣化です。

ポルシェ整備 ミッドシップエンジンならではの衝突安全装置 
2014.08.22


 

ポルシェの車体についている衝突安全装置をご紹介します。

本日ご紹介するのはポルシェの衝突安全装置のひとつで、
車体下部に取り付けられ、後部から衝突された際に衝突の衝撃でエンジンが
座席部分にまで押し出されるのを防止します。

乗員保護を目的としたパーツです。

ミッドシップエンジンのポルシェ ボクスターは
車体のクロスメンバー部分から出たワイヤーが衝突安全装置となります。

ポルシェ 整備

後部からの衝突時、このワイヤーがエンジンを引っ張ることで、
エンジンが座席部分にまで押し出されるのを防ぎます。

またリアエンジンのポルシェ 911はトランスミッションの上に
取り付けられたシルバーのパーツが衝突安全装置の役割を果たします。

ポルシェ 整備


後部からの衝突時に車体側に引っかかることで
エンジンが座席部分にまで押し出されるのを防ぎます。

ポルシェ整備 964カレラ2 トラブルを防ぐ予防整備 RPMセンサー
2014.08.21


 

本日は、ポルシェ 964 カレラ2のRPMセンサーを通してトラブルの予防整備をご紹介致します。


RPMセンサーはエンジンの回転数を計測するセンサーです。
RPMは「Revolution Per Minute」の略で「1分間の回転数」を意味しています。
RPMセンサーは、フライホイールの回転を元にエンジンの回転数を計測 しています。

ポルシェ 整備


今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2のRPMセンサーは、
コードの付け根部分を覆う樹脂でできたカプラーの一部が割れていました。

ポルシェ 整備


現時点ではコードに損傷は見られず、トラブルは出ておりません。
ですが、今後この部分からコードが損傷し、RPMセンサーからコンピュータに
正しい信号が送られなくなるトラブルが発生することが予見できます。

コンピュータは、RPMセンサーで得られた回転数を元に
エンジンの燃料噴射量を導き出しています。

そのため、正常な信号が送られませんとエンジン不調、
または最悪の場合エンジンが始動しなくなる恐れがございます。


このようにムラタチューンでは、現時点でトラブルは出ていなくても、
今後トラブルにつながる要因を洗い出す予防整備を徹底しております。