新着情報

ポルシェ整備 964/993エンジン 燃料タンク内フィルター
2015.03.26

ポルシェ 964、ポルシェ 993の燃料タンク内にあるもうひとつのフューエルフィルターをご紹介します。

フューエルフィルターというと通常は、エンジンルームの中にあるものを指します。写真中央、銀色のパーツがフューエルフィルターです。

ポルシェ 整備


ポルシェ 964、ポルシェ 993には、燃料タンクから燃料を外に出す穴の部分がフューエルフィルターの形状をしており、この部分である程度粒の大きい塵を除去します。

ポルシェ 整備


ポルシェ 964、ポルシェ 993の燃料タンクからエンジンまでの燃料の供給ルートをご説明しますと

【燃料タンク→燃料ポンプ→フューエルフィルター→エンジン】

という流れで、エンジンに燃料が送られます。

燃料タンクと燃料ポンプの間にはフューエルフィルターがないため、燃料ポンプに粒の大きい塵が入らないように考えられて設計されています。

ポルシェ整備 996カレラ(右ハンドル) ガスケットのトラブル
2015.03.25



ポルシェ 996 カレラ(右ハンドル)のガスケットのトラブル確認を行います。
ガスケットは燃料タンクの入口に取り付けられていおり、気密性を保つために用いられる固定用シール材です。

ポルシェ 996 カレラ(右ハンドル)の燃料タンクの入口は、右フロントタイヤハウス内にあり、給油口からタンクまではアルミパイプで結ばれています。



写真はアルミパイプを取り外した状態です。燃料タンク入口のガスケットが一部剥がてしまっているのが、確認いただけます。これはガスケット外側にある鉄のスリーブがサビてしまったためです。ガスケットが剥がれてしまった部分からはガソリン漏れが発生しておりました。



この部分だけを修理することはできませんので、燃料タンクごとアッセンブリー交換となります。

ポルシェ整備 964カレラ2 ウインドウウォッシャー液の噴出トラブル 
2015.03.23

ポルシェ 964 カレラ2 ウインドウウォッシャーのチェックバルブのトラブルをご紹介します。


ウインドウウォッシャーのチェックバルブとは、フロントウインドウやリアウインドウへウォッシャー液を
供給・噴出するバルブのことです。写真はフロントフード側から見たチェックバルブの取り付け箇所です。


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お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2はウインドウウォッシャー液が一部噴出されていないバルブがありました。ウインドウウォッシャーのチェックバルブは、複数の形状がございます。

写真のチェックバルブは、ウインドウォッシャータンクに近い側にあるチェックバルブのためT字型の形状をしており、ここでウインドウに噴出されるウォッシャー液と残りのバルブへ流れるウォッシャー液に分岐されます。


ポルシェ 整備




ウインドウに噴出される側には逆流を防止する装置が付いており、流れが逆流することを防止しています。
この装置になんらかの不具合が発生し、流れをせき止めてしまったため、ウインドウウォッシャー液が噴出されないトラブルが発生しておりました。

ポルシェ整備 993 カレラS ホーンプレートのトラブル
2015.03.22

 ポルシェ 993 カレラSのホーンが鳴り続けるトラブルです。


今回お客様が持ち込まれたポルシェ 993 カレラSは一度ホーンを鳴らすと音が鳴りやまなかったり、
症状が酷い場合は、ホーンを押していないにも関わらず車の振動で音が鳴るような状態になっておりました。

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ハンドルを開けて原因を探ったところ、ハンドルの中にある「ホーンパッドプレート」が原因であることがわかりました。ホーンパッドプレートはエアバック付のポルシェにあり、写真のようにハンドルの中に取り付けられています。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


ホーンパッドプレートを裏返して写真を撮りました。
ハンドルに固定される部分がゴムブッシュになっており、ハンドルを押すとホーンパッドプレートが奥に向かって押し込まれ、裏側に付いた電極と車体側についた電極が触れ合って、ホーンが鳴る仕組みとなっております。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


今回のポルシェ 993 カレラSはゴムブッシュの部分が劣化しており、ちょっとした振動で電極同士が触れ合う状態になっておりました。
エアバック付の車で、同様の症状がみられる場合はホーンパッドプレートのトラブルの可能性が高いと思われます。一度点検に出されてみてはいかがでしょうか。

ポルシェ整備 993ターボ 深刻なトラブルに繋がるドライブシャフトの破損 
2015.03.21

本日は、ポルシェ 993 ターボのドライブシャフト破損の修理をご紹介いたします。


ドライブシャフトは、エンジン・トランスミッションからの動力をタイヤに伝える重要なパーツです。
走行中は常に大きな力を受けているため、消耗品のひとつとなります。

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メンテナンスせず、使用し続けると最悪の場合、シャフトが折れ重大なトラブルにつながります。

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ドライブシャフトは、デフ側(写真左・トランスミッション側)は分解・交換することができますが、ハブ側(写真右・ホイール側)は分解することができないため、ドライブシャフトごとアッセンブリー交換となります。