新着情報

ポルシェ整備 964カレラ2 フロントロアアームのブッシュの経年劣化 
2015.10.26

ポルシェ 964 カレラ2のフロントのロアアームをご紹介いたします。

ロアアームとはポルシェの車重を支え、タイヤからの力を受けるパーツです。空冷エンジンを搭載しているポルシェは写真と同様のロアアームが付いています。

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車体とロアアームを取り付ける個所はゴムブッシュというパーツで、長くポルシェを乗っていると亀裂が入るなど劣化していきます。

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ゴムブッシュが劣化したまま走行すると、ハンドルがガタガタと暴れたり、ハンドルを切っても曲がりにくいといった症状が出てきます。ゴムブッシュが劣化するとロアアームごと、アッセンブリー交換となります。

ポルシェ整備 993 用途別のエンジンマウント その2
2015.10.25

昨日に引き続き、ポルシェ 993のエンジンマウントの違いをご紹介いたします。


「ポルシェ社純正のレーシングタイプのエンジンマウント」は、鋳物で作られており、レース用車両向けに設けられたパーツです。

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またレーシングタイプのエンジンマウントについてはポルシェ純正品以外にも、アルミ製の社外品エンジンマウントなどが発売されております。

なぜ、ポルシェ純正品は鋳物なのか?ここにポルシェ社のこだわりがあります。


エンジンマウントについては・・・
クッション機構の少ないものに変えることによってエンジンの軽快さや加速感は増加します。
しかしながら、クッション機構がないことによってエンジンの振動や音が直接車体に伝わってしまうため、
その分、乗り心地は悪くなります。

好みに合わせたエンジンマウントをお選びいただき、より快適にポルシェをお楽しみください。

ポルシェ整備 993 用途別のエンジンマウント その1
2015.10.24

ポルシェ 993のエンジンマウントの違いをご紹介いたします。


以前に「ポルシェ 968のエンジンマウント」のブログでもご紹介いたしましたが、エンジンマウントを変えることで、エンジンの軽快さや加速感などまるでエンジンチューニングをしたかのようにフィーリングが変わります。

写真はポルシェ 993 カレラのエンジンマウントです。
シルバーの盛り上がった部分にはショックを吸収するクッション機構となっております。

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続いてポルシェ 993 RSのエンジンマウントです。
ショックを吸収するクッション機構が小さなっています。

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最後に、ポルシェ社純正のレーシングタイプのエンジンマウントです。
これはリジットマウントと呼ばれ、クッション機構がまったくなく直接車体に取り付けられる形となっております。

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明日に続きます。

ポルシェ整備 993 RS/GT2 ピロアッパーマウントの破損 その2 
2015.10.23

昨日に引き続き、ポルシェ 993 RSやポルシェ 993 GT2などに取り付けられているフロントショックアブソーバーのピロアッパーマウントをご紹介いたします。

写真は取り外して分解したクラックが入っていた部位です。

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分解してみるとクラックが想像以上に深いことがわかりました。ここまで深いクラックは、通常走行中には発生しにくいため、サーキット走行中に何かがあったと考えられます。


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お客様に再度お話を伺ったところ、サーキットのコーナーを曲がる際に、縁石(ゼブラ)に何度か乗ったとのことでした。横から見ると大きく曲がっていることがお分かりいただけます。これでは走行中に違和感が出てもおかしくはありません。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


お客様に現状の状態をご説明し、新品へのパーツ交換後、ホイールアライメントを調整致しました。

ポルシェ整備 993 RS/GT2 ピロアッパーマウントの破損 その1 
2015.10.22

ポルシェ 993 RSやポルシェ 993 GT2などに取り付けられているフロントショックアブソーバーのピロアッパーマウントをご紹介いたします。


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ピロアッパーマウントのボディとの接続部分であるベースプレートの外周には、音消しの役割を担うラバーシートが張られています。その外周部分にアルミ製のハウジングと共にピロが接続されます。

アルミハウジングの位置を定位置にする事もできますし、写真のようにナットの掛っているところを可動できるようにすることにより、レーシングアライメントも可能になります。


今回はお客様よりサーキット走行後から車の挙動に違和感があるとの事で、再度調整の依頼を頂きました。

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点検を行うとアルミハウジングにクラックが入っているのを発見しました。
ピロ部の付け根にクラックが入っているのが写真からお分かりいただけます。


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この状態ではどの程度のクラックが入っているのかわかりませんおで、取り外して分解致します。

明日に続きます。