新着情報

ポルシェ整備 993 足回り・タイロッドの経年劣化の症状例      
2016.09.25

タイロッドの経年劣化の症状をご紹介いたします。

以前もご紹介したことのあるタイロッド は、ハンドル操作に合わせてフロントタイヤを左右に動かすために、ステアリングラックからアップライトまでを繋ぐパーツです。

今回お客様の持ち込まれたポルシェ 993のタイロットには、経年劣化による性能低下がみられました。
 
ポルシェ 整備

まずはタイヤ側にあるゴムダンパーが傷んでいることがご確認いただけます。
 
ポルシェ 整備

続いて車体側のピロボール部分にもダメージが見られます。
 
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この2つの症状とも経年劣化によるもので、新品のタイロッドに交換いたしました。
 

ポルシェ整備 964 クランクプーリーに発生した「溝」の原因   
2016.09.24

ポルシェ 964 カレラ2からエンジンのオーバーホールを行う準備を行っております。

写真は、クランクシャフトの先端にあるベルトをクランクプーリーの取り付け箇所です。
 
ポルシェ 整備


クランクプーリーはベルトを固定するパーツで、クランクプーリー側に位置決めピン(ドエルピン)があり、
取り付け箇所にある差し込み穴にピンを入れて、ボルトで固定します。
 
ポルシェ 整備


再び、クランクプーリーの取り付け箇所の写真をご覧ください。
写真をよくみると取り付け位置に溝ようなものがあることが確認いただけます。
 
ポルシェ 整備

下記は他のポルシェ 964 カレラ2の正常なクランクプーリーの取り付け箇所の写真です。
先程の写真のような溝は見られません。
 
ポルシェ 整備

なぜ、このように溝ができてしまったのでしょうか。

原因としましてはお客様が他のお店で整備を行われた際。

クランクプーリーをボルトで固定するときに差し込み穴があることに気付かず、
ボルトで固定しようとしたため、位置決めピンが取り付け箇所を傷つけてしまったことが考えられます。

ポルシェ整備 964 カレラ2 マグネシウム特注のサビの症状・修理 その2    
2016.09.23

昨日に引き続き、ポルシェ 964 カレラ2のエンジンのチェーンカバーからのオイル漏れをご紹介します。

凹凸になった錆をすべて除去し、洗浄を行いました。
粉上になった錆や凹凸部分が無くなっていることがご確認いただけます。
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備

このまま液体のパッキン交換をおこなって、チェーンカバーを取り付けますが、
ムラタチューンでは、再び錆が発生するのを予防するため、サビ止め塗装を行ってから、取り付けております。
 
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ポルシェ整備 964 カレラ2 マグネシウム特注のサビの症状・修理 その1    
2016.09.22

ポルシェ 964 カレラ2のエンジンのチェーンカバーからのオイル漏れをご紹介します。

車体からエンジンを取り外しましたところの写真です。チェーンカバーは赤丸の部分となります。
チェーンカバーからオイル漏れしていることが確認できます。
 
チェーンカバーを取り外しました溝のようになっている部分をご覧ください。
凹凸ができているのをご確認いただけます。この凹凸部分は錆です。
 
チェーンカバーはマグネシウムで製作されているため、鉄などとは異なり、このような錆となります。
凹凸部分の表面を削り取ると粉上になった錆が出てきました。
 
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明日に続きます。
 

ポルシェ整備 964 カレラ RS エンジンルーム内への空気の流れ               
2016.09.21

ポルシェ 964 カレラRSのエンジンルーム内への空気の流れをご紹介します。

エンジンルーム内への空気は車体後部のスポイラーから取り入れられます。
取り入れられた空気は、エンジンの燃焼と冷却に使われます。
 
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エンジンの燃焼に使われる空気はエアインテークを通してエンジン内部に送られます。
 
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冷却用の空気はクーリングファンを通じてエンジンルーム内を循環し、エンジンの冷却に使われます。
 
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またエンジン下部を流れる空気はとても高温のため、エンジンの燃焼と冷却に使用することはできません。そのため、エンジン上部と下部は遮熱板によって区切られ、高温の空気がエンジンルーム内に入らない対策が施されています。