新着情報

ポルシェ整備 996 GT3 複数箇所のオイル漏れ修理 その1 
2016.10.26

ポルシェ 996 GT3のオイル漏れの修理を行います。まずは、クランクシャフトシールからのオイル漏れ修理。

ポルシェ 996 GT3の車体下から覗き込むとエンジンとトランスミッションのつなぎ目周辺にエンジンオイルが付着しており、ここからエンジンオイルが漏れていることが確認できます。
 
 


トランスミッションやフライホイールを取り外しました。写真のオレンジ色のパーツがクランクシャフトシールです。
この部分からクランクケース内部のエンジンオイルが漏れ、フライホイールを伝わって外に漏れ出します。
 
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次につづきます。

ポルシェ整備 964→993 空冷エンジンの進化 ロッカーシャフト   
2016.10.25

ポルシェ964とポルシェ993のエンジンの違いからエンジンの進化をご紹介します。ポルシェ964とポルシェ993のエンジンでは、ロッカーシャフトのカムハウジングへの固定方法も異なります。


ポルシェ964はシャフトの両端をボルトで締めることで、シャフト両端の太さが増してカムハウジングとの隙間を埋め、固定されます。
 
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一方のポルシェ993はボルト2本でカムシャフトに直接固定されます。
 
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このようにカムハウジングからロッカーシャフト、ロッカーアームの小さな部分を比較しても964から993へより効率的になるようエンジンが進化しているのがお分かり頂けたかと思います。
 

ポルシェ整備 カイエン エンジンのミスファイアの修理        
2016.10.24

本日は、ポルシェ カイエン イグニッションコイルのひび割れをご紹介いたします。

イグニッションコイルとは、エンジンへ火花を飛ばす点火プラグを放電させるための電圧を作り出す変圧器のことです。
 
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お客様が持ち込まれたポルシェ カイエンはエンジンの調子が悪い兆候がみられました。
詳しく点検を行ったところ、イグニッションコイルにひび割れが確認できました。
 
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イグニッションコイルの内側には電流が流れており、それがエンジンへ火花を飛ばしますが、
このひび割れが発生したことにより、ここから電気が逃げてしまって結果、スパークプラグへ電気が送られず、エンジンのミスファイアが発生していたことがエンジン不調の原因でした。
 
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ポルシェ整備 964 カレラ2 予防整備:RPMセンサーの経年劣化  
2016.10.23

本日は、ポルシェ 964 カレラ2のRPMセンサーを通してトラブルの予防整備をご紹介致します。


RPMセンサーはエンジンの回転数を計測するセンサーです。
RPMは「Revolution Per Minute」の略で「1分間の回転数」を意味しています。
RPMセンサーは、フライホイールの回転を元にエンジンの回転数を計測 しています。
 
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今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2のRPMセンサーは、
コードの付け根部分を覆う樹脂でできたカプラーの一部が割れていました。
 
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現時点ではコードに損傷は見られず、トラブルは出ておりません。
ですが、今後この部分からコードが損傷し、RPMセンサーからコンピュータに
正しい信号が送られなくなるトラブルが発生することが予見できます。

コンピュータは、RPMセンサーで得られた回転数を元に
エンジンの燃料噴射量を導き出しています。

そのため、正常な信号が送られませんとエンジン不調、
または最悪の場合エンジンが始動しなくなる恐れがございます。


このようにムラタチューンでは、現時点でトラブルは出ていなくても、
今後トラブルにつながる要因を洗い出す予防整備を徹底しております。

ポルシェ整備 993・足回り 純正スポーツショックへのチューニング        
2016.10.22

ポルシェ 993の足回りのショックアブソーバーの交換をご紹介します。


このショックアブソーバーは、「オプションコード M-030」と呼ばれるスペシャルシャーシに
搭載されるもので、ポルシェ純正スポーツタイプとなります。
 
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写真はノーマルと並べたところです。性能・目的別に色で区別されていて、
一目でどのショックアブソーバーなのか区別がつくようになっております。
 
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またショックアブソーバーに取り付けられるコイルスプリングは車高落とすために上部が細く、
下部が太くなっています。
 
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これはコイルスプリングの遊びを減らすために長さを保ちつつも、車高を落とすためのポルシェ社の工夫です。