ポルシェ整備 964ティプトロ オイル警告ランプの点灯原因と修理 その1 2018.10.24
お客さまから持ち込まれたオートマチックトランスミッション(AT)のポルシェ964ティプトロです。
お客さまのポルシェ964ティプトロにはしばらく乗っているとオイルの警告ランプが点灯する症状がでておりました。
エンジンなど深刻なトラブルそのため、ムラタチューンにはレッカー車で入庫されましたが、レッカー車からおろしてチェックしてみたところ、オイルの警告ランプは点灯しませんでした。
明日に続きます。
弊社のおすすめする”チューニング”-1 2018.10.24
今回は”ムラタチューンにおけるチューニング理論”について紹介をさせて頂きます。
弊社ではお客様に長くポルシェに乗って頂きたいという理念から、
ポルシェ純正の乗り味を活かしたチューニングをオススメしております。
シャコタンやターボチューンなどのハードチューニングも良いのではないかといった意見もあるかと思います。
それらのチューニングも否定はしませんし、かく言うこのブログを書いている自分もかなりそういった車は好きですが、端的に言いますと、車の寿命が縮まるためオススメしておりません。
車に限らず全ての機械は、各部分の”バランス”が非常に大切です。
各部品の強度も例外ではなく”バランス”を考慮し設計されています。
機械の設計をするときには、まず基本的な仕様を決めてから各部品に加わる力を求め、それに充分に耐えうる強度の形状を求めます。そのため、ある部品一つだけを高強度なものに変えたとします。例えばタービンを変えたり、ブーストを上げたりすると、他の部品に無理な負荷が生じます。その過程で様々な部品が壊れ、車の寿命が縮まります。
具体的な事例を紹介します。
タービンの交換を行った車両がありました。
その車のパワーは著しく向上しましたが1年もしないうちにクラッチが滑り出しました。
強化クラッチに交換して走ったところミッションブローを起こしました。
このように一部分の部品のみチューンナップすると車の寿命は短くなります。
そのため、弊社では純正の良さを活かしたチューニングを行っています。
それでは弊社のチューニングは何を指して言うのでしょうか。
次回に続きます。
ポルシェ整備 991カレラ(2014年式PDK)オイルパン周辺からのオイル漏れ原因と修理 その2 2018.10.23
写真はオイルパンを外し、ミッション側の当たり面です。
ミッション側に傷などがないか確認したところ、ところどころに穴が空いていることがわかりました。
これは鋳物の巣と呼ばれる穴で、この穴が悪さをしオイル漏れにつながっていたと考えられます。
しかしながらミッション側の当たり面を削ることはできないので、オイルパンをシーリングする際に念のため液体パッキンをもちいてシーリングすることで、オイル漏れ対策を行いました。
ポルシェ整備 991カレラ(2014年式PDK)オイルパン周辺からのオイル漏れ原因と修理 その1 2018.10.22
お客さまから持ち込まれたポルシェ991カレラ(2014年式PDK)です。
走行距離約8900km。比較的新しいモデルのポルシェ911ですが、エンジンオイル交換の際にカバーの隙間から状態をチェックしたところ、オイルパンの周辺からオイル漏れしていることがわかりました。
ポルシェ991カレラのオイルパンとミッション本体を間にいれる「ガスケット」は単品では用意されず、フィルター付きのオイルパンごと交換する必要があります。
明日に続きます。