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ポルシェの新たな文化
2018.11.19

ニュースで、米国・ラスベガスで1月に開催された世界最大級の家電見本市「CES2018」のことを知りました。

 

家電見本市とは言うものの、「CES」は家電だけでなく最新のハイテク機器の展示が増え、特にここ数年は知能化・電動化が進む自動車関連の出展が急増しているそうです。

 

この「CES2018」で、トヨタ自動車の豊田章夫社長は、「クルマ会社から移動を助けるモビリティ・サービス・カンパニーに変わる」と語り、トヨタが新たな事業体への変革を目指すことを表明されました。

 

この表明には、トヨタが自動車という枠組みを超えて、インターネットやデータ分析などITも駆使して安全で快適なモビリティ(移動)を提供するということ、そして、それを通じて、未来に向けて大きな進化を遂げようという想いが感じられます。

 

モビリティの進化にはしっかりとしたビジョンや先端技術、長期的な経営計画や財務基盤が欠かせないだけでなく、環境に関する規制のあり方も影響するそうですから、トヨタにとっては壮大な事業に違いありません。

 

昨今の自動車産業は、米国テスラが電気自動車という新しいモビリティ分野で市場をけん引したり、Googleが自動運転技術を開発したりして、異業種からの参入や、激しい競争が起こっており、この産業がどういう方向に進んでいくのか興味があります。

 

そのとき、私たちの愛するポルシェがこれまでの伝統を引き継ぎながら、どのような新たな文化を築いていくのでしょうか。そのことに、とても関心があります。

 

 

 

ポルシェ918スパイダー
2018.11.17

ポルシェ社のテストドライバーのティモ・クルックさんは、日本に来られるたびに私のもとを訪ねてきてくださいますが、そのティモさんは、実は「モータースポーツの聖地」ニュルブルクリンクで歴史に残る好記録を残していらっしゃいます。

 

その歴史は2013年にさかのぼります。ポルシェが「918スパイダー」量産モデルのワールドプレミアムをフランクフルトモーターショー行った際のことです。この発表に合わせてポルシェ社は、「918スパイダー」がニュルブルクリンクの北コースで、それまでの最速ラップよりも速い最高記録を出したことを明らかにしました。

 

それまでは、レーシングカーを除いた公道走行可能な市販車としては、2009年にドイツの自動車メーカー、グンペルト社の「アポロ」が打ち立てた7分11秒57が最速ラップタイムでしたが、それを大幅に上回る記録を出したのです。


2013年に「918スパイダー」とともにタイムアタックに参加したのは元ラリーチャンピオンのヴァルター・ロールさん、ワークスドライバーのマルク・リーブさん、そしてポルシェのテストドライバーのティモ・クルックさんでした。最終的にマルクさんが、平均速度179,5km/hによって6分57秒のベストタイムをたたき出し、それまでの最高記録を4秒も上回りました。

 

ご参考までに触れておきますと、当時は、レクサスが「LFA」の「ニュルブルクリンクパッケージ」が7分14秒64を2011年8月に記録し、ポルシェの市販車では「911GT2RS」の2010年5月の7分18秒が最速だったそうです。

 

皆さんがご存知のように、「918スパイダー」はポルシェ・カレラGTの後継にあたり、1969年にデビューしたポルシェ917をモチーフにしています。走行性能をあらゆる点で高めることを意図した結果、超コンパクトカー並みの燃費性能と、0-100km/h3.2秒以下、最高速度320km/hという運動性能を両立しているといわれています。

 

スポーツカー開発の聖地
2018.11.15

最近投稿したブログ記事で幾度となく触れたニュルブルクリンクは、世界中の自動車メーカーが、性能の高い車を開発するために利用しているところです。それゆえ、「スポーツカー開発の聖地」とも呼ばれているそうです。

 

私のところに来られるポルシェの所有者の方々は、ニュルブルクリンクのことを「ニュル」と呼んでいらっしゃいます。

 

「ニュル」は、ドイツの北西部ラインラント=プファルツ州の風光明媚なアイフェル地方にあるサーキット場で、皆さんご存知のように2つの性格の異なるサーキットがあります。

 

その1つが「ノルトシュライフェ」と呼ばれる、全長20.832kmの北コースで、もう1つが5.1kmの「グランプリコース」です。私たちが「ニュル」というときには、大体「ノルトシュライフェ」のことを話しています。

 

「ノルトシュライフェ」は、ラインラント=プファルツ地方によくみられる丘陵地帯に、古城ニュルブルク城を囲むようにして作られています。丘陵地帯だけあって、コースは高低差が大きく、とても変化に富んでいます。さらに、山間部特有の気候のため、一日のうちに晴天やにわか雨、霧などさまざまな天気に遭遇することがあります。

 

このコースを走ることで、車はあらゆる条件を試される。それゆえに、自動車メーカーにとってはスポーツカー開発のための最高の環境を提供してくれる一方、ドライバーにとっては日本のサーキットではなかなか経験できないたくさんの学びを与えてくれる。そのように言えるのかもしれません。

 

写真は、今年の春に「ニュル」を訪れたときにニュルブルク城から撮影した風景です。「ノルトシュライフェ」は森に隠れて直接目にすることはできませんが、すぐ近くを通っています。

 

 

フューエルフィラーキャップ ゴムシールの劣化
2018.11.12

本日はフューエルフィラーキャップのゴムシールの交換を紹介いたします。

先日入庫した986 のフューエルフィラーキャップのゴムシールをチェックしたところ、写真でご覧の通り劣化が見受けられました。

 

このようにヒビ割れが生じた状態では、ゴムの弾力が無くなり、シーリング効果が低下します。最悪の場合、ガソリンタンクへの水の侵入が考えられるため新品に交換いたしました。

 

燃料系統のゴム部品はガソリンがゴムを劣化させる性質を持つことから、製造から年数の経過した車両ですと、至る部分でヒビ割れや破れが発生します。
その結果、ガソリンの気化が原因で走行中にエンジンが吹けないという、予期せぬトラブルに見舞われることとなります。火災に繋がる危険性に繋がり兼ねません。
因みにこの車の初年度登録は、2009年でした。定期的に弊社の無料診断をお薦めします。
 

ポルシェという車の特徴は?
2018.11.11




「ポルシェという車の特徴は?」と聞かれると、人それぞれ答えが異なるかもしれませんね。それほど、この車にはたくさんの魅力があります。

 

私自身、この質問に答えるのに困るのですが、例えば、高速でサーキット場を駆けることもできる一方で、街中でも制限時速内でゆったりと運転することもできる、どちらの性能も備えたエンジンとデザインをもつ類い稀(まれ)な車である、というのもこの車の特徴の一つだと思います。

 

そうした特徴を備えているせいか、ドイツにあるレーシングスポーツの聖地「ニュルブルクリンク」のモータースポーツ・ドライビング・スクールの参加者には、ポルシェの所有者が圧倒的に多いそうです。

 

それは、ドイツには「アウトバーン」があるからなのかもしれません。多くの方がご存知のように「アウトバーン」は日本の高速道路よりもずっと速いスピードで車が走っています。ポルシェの特徴は、この「アウトバーン」を走っているに活きてくるのだと思います。

 

聖地「ニュルブルクリンク」のモータースポーツ・ドライビング・スクールは、もちろん日本人でも参加できます。このスクールに参加することで、運転技術を高め、それがより快適で安全な運転にもつながるのだと思います。

 

モータースポーツ・ドライビング・スクールは、個人でも現地の事務局に問い合わせできますが、ムラタチューンがチューンアップを承っている方々が所属されているポルシェクラブ六本木などに相談されるのもよいかもしれません。