新着情報

928 荒れ狂うフューエルゲージ
2018.12.21


製造から約四半世紀の23年が経過した928は先進的技術が導入された影響もあり比較的電装部品の経年劣化によるトラブルが数多く見受けられます。 

この車両のフューエルゲージは動画をご覧頂ければおわかり頂けますが、針が暴れ回っています。 

 

 

 

荒れ狂うメーターの針がかっこいい?ですね。 

俺はこの電子部品に制御されないで自由に暴れまわるんだ...!!というメーターの強い意志を感じます。 

 

冗談はさておき、修理しなければ燃料の残量が正確に把握できないので常に不安を抱えながら長距離を駆けることになります。なぜならばこの車が世に出た当初ビジネスマンエキスプレスと謳われたからです。まずはメーターassyを車体から取り外します。 

 

 

メーターを分解してみると、配線部品の接触不良や、 

 


 

 

詳細にチェックを行うとそのほかに照明の照度を調整する可変抵抗(ポテンショメータ)に折損が確認されました。 

 

 

 

コックピット周りの部品を外して作業を行っている様子です。 

 

 

 

メーター部位の不具合箇所を修理後、組み付けを行っています。 

 

 

完成です 

 

 

このように製造から長い年月が経った車両は、電装部品に限らずゴム・樹脂部品の劣化によるトラブルが発生し、走行中にエンジンが突然停止してしまった事でレッカーで入庫されるお客様も多々いらっしゃいます。 

空冷の911や928のオーナーは、一度電装系統の点検を行う事をお勧めします。 

お気軽にご相談ください。 

 

 

 

 

 

 

 

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80歳のシニアによるポルシェの走り
2018.12.19

ムラタチューンにお越しになるポルシェ好きな人々の中でKさんほどポルシェに愛着を持っていらっしゃる方はいらっしゃらないのではないかと思います。

 

齢(よわい)80に近いKさんのポルシェ歴は40年近くになるそうです。1992年にドイツ南西部にある、F1グランプリで有名なホッケンハイムリンクを走られたのを皮切りに、1994年からは「モータースポーツの聖地」、ニュルブルクリンクを長年、ポルシェ993RSなどで走ってこられました。

 

初めてサーキットで走ったときの感想を、Kさんは「同じ車でもサーキットと一般道路とではまるっきり別物」とおっしゃっています。ポルシェという車は、運転が上達すればするほど、運転する者の感性が試されるのだそうです。

 

サーキットで走るようになってからは、「自分にどれだけの感性があるのかを見極めるために走ってきた」そうです。


そのKさんが人生で最高の走りができたのが70歳近くになった時だったといいますから驚きます。

 

ニュルブルクリンクでインストラクターが運転する997GT3のお尻に、Kさんの運転する997GT2 RSが助手席に1人を同乗させながら、最後までぴったりとくっついて走ったのだそうです。長年の経験で「リスクの分別はちゃんと身についていた」とKさんはおっしゃっていますが、Kさんの車を振り離せなかったインストラクター氏にはとても嫌がられたといいます。(笑)

 

そのKさんは80歳に近くなった今も、「車が好きだし、これからも機会があれば心地よく乗りたい」とおっしゃっています。


その心地よさとは、「きれいなラインで走れること。タイヤと路面が接地していてタイヤが滑らないこと。タイヤが滑る寸前でちゃんと車をコントロールしながら走らせる。それができているときが一番の快感」なのだそうです。

 

HPの中の中段辺りにある映像は、そのKさんが71歳のときのニュルブルクリンクでの走りです。2台のポルシェのうちの、前を走っているのがKさんです。

https://m-tune.co.jp/

 

 

  

 

 

シニアによるポルシェの走り
2018.12.19

ムラタチューンにお越しになるポルシェ好きな人々の中でKさんほどポルシェに愛着を持っていらっしゃる方はいらっしゃらないのではないかと思います。

 

齢(よわい)80に近いKさんのポルシェ歴は40年近くになるそうです。1992年にドイツ南西部にある、F1グランプリで有名なホッケンハイムリンクを走られたのを皮切りに、1994年からは「モータースポーツの聖地」、ニュルブルクリンクを長年、ポルシェ993RSなどで走ってこられました。

 

初めてサーキットで走ったときの感想を、Kさんは「同じ車でもサーキットと一般道路とではまるっきり別物」とおっしゃっています。ポルシェという車は、運転が上達すればするほど、運転する者の感性が試されるのだそうです。

 

サーキットで走るようになってからは、「自分にどれだけの感性があるのかを見極めるために走ってきた」そうです。


そのKさんが人生で最高の走りができたのが70歳近くになった時だったといいますから驚きます。

 

ニュルブルクリンクでインストラクターが運転する997GT3のお尻に、Kさんの運転する997GT2 RSが助手席に1人を同乗させながら、最後までぴったりとくっついて走ったのだそうです。長年の経験で「リスクの分別はちゃんと身についていた」とKさんはおっしゃっていますが、Kさんの車を振り離せなかったインストラクター氏にはとても嫌がられたといいます。(笑)

 

そのKさんは80歳に近くなった今も、「車が好きだし、これからも機会があれば心地よく乗りたい」とおっしゃっています。


その心地よさとは、「きれいなラインで走れること。タイヤと路面が接地していてタイヤが滑らないこと。タイヤが滑る寸前でちゃんと車をコントロールしながら走らせる。それができているときが一番の快感」なのだそうです。

 

HPの中の中段辺りにある映像は、そのKさんが71歳のときのニュルブルクリンクでの走りです。2台のポルシェのうちの、前を走っているのがKさんです。

https://m-tune.co.jp/

 

 

  

 

 

964  ガタガタなクーリングファン-2
2018.12.17

先日に引き続き、クーリングファン廻りの分解を行います。 (https://ameblo.jp/muratatune/entry-12425923016.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=bf09877cb0b9492e82535cc371057636)


クーリングファンとファンハウジングを取り外しオルタネータを交換します。 

 

 

取り外しには専用の工具を使用します。 


 

クーリングファンのガタの原因のスリーブです。 

 

 

右側が摩耗したスリーブです。 

左側が対策部品で肉が厚くなっているのがよく分かります。 

取り外してみると、写真ではわかりにくいですが断面が摩耗しています。 

 

 

また、オルタネータの背面に取り付けられているファンはオルタネータを冷却するためです。 

 

 

上記の写真のファンの裏側ですが、材質がプラスチックのためこのような亀裂が随所に見つかりましたが、原因は熱による劣化です。 

 

 

新品はこのようにファンのインペラと側壁の接合部に隙間がありません。 

 

 

分解修理後組み付けが完了しました。 

クーリングファンおよびハウジングは再塗装することで新品のように美しく蘇りました。 

 

 


この記事の関連投稿もご覧ください。






 

 

 

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『空冷ポルシェ964/993 チューニングマニュアル』
2018.12.16

私の自動車のメカニックとしての経歴は、日本の大手自動車メーカーから始まりました。そのメーカーでの長年の仕事を通じて多くを学んだ後、ドイツから輸入した高級車を扱う会社に移り、そこで経験知を増やしました。そこで私は主にベンツやBMWなどを整備、チューンアップしていました。その後、会社が代わって、ポルシェをほぼ専門に扱うようになり、ポルシェの整備やチューンアップの経験知を高めていきました。

 

そのときに思ったことは、、当たり前のことですが、「同じドイツ車でもベンツという車とポルシェという車のメカニックは違うなぁ」ということです。どう違うかというと、ベンツは整備やチューンアップの経験がある人間であれば、エンジンを分解して組付けするときに、誰がやっても組むことができるのです。そのように造られているように思うのですが、ポルシェは違うのです。

 

ポルシェという車はそういうわけにはいかないのです。それだけいろいろと調整しなくてはならない範囲が広いということであり、メカの腕が問われるのですね。私には、それがめっぽうおもしろくて、ポルシェにハマってしまいました。そして、ポルシェという車の整備についてたくさんの経験を積み、学びました。

 

そうした経験の中でも、以前にご紹介したように、ドイツの「モータースポーツの聖地」、ニュルブルクリンクで行われる24時間レースにメカニックとして何年も参加することができたことは特別でした。そこで、いろいろと修羅場をくぐり、普通ではできないポルシェ整備の経験と知識を積み上げることができました。

 

そうした経験と知識が、『空冷ポルシェ964/993 チューニングマニュアル』という書籍の制作につながっているのかもしれません。