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ポルシェ整備 エンジンオーバーホール クランクケース組付けのチェック 1
2013.06.20


本日より数回に渡ってオーバーホール中のエンジンのクランクケース組付けまでの確認と準備作業をご紹介いたします。本日はクランクケースの左右の接合面の確認作業をご紹介いたします。


ポルシェ 整備

クランクケースを左右の接合面は、両面とも凹凸なく平らな面になっていなければいけません。
ほんのわずかでも凹凸があると、左右のクランクケースがきちんと接合されず、後々その箇所からオイル漏れがする可能性が非常に高くなります。

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そのためムラタチューンでは、凹凸(特に凸)部分がないか接合面の表面を表面を磨きながら丁寧に確認を行っております。
非常に細かく時間のかかる作業ですが、今後ポルシェに長く乗っていただいた際にオイル漏れトラブルの発生を少なくするために必須となる作業です。

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明日に続きます。

ポルシェ整備 993 エンジンの診断と修理 5
2013.06.19

ポルシェ 993のエンジンの診断・修理を行っていきます。ロッカーシャフトとロッカーアームを取り外してカムシャフトを見ると表面に大きな傷があることが確認できました。


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これは「虫食い」と呼ばれるトラブルで、エンジンを十分に動かしていなかったために、カムシャフトの表面からオイルコーティングが取れ、表面が腐食してしまいます。

 

カムシャフトは磨くことができませんので、新品に交換します。

ポルシェ整備 993 エンジンの診断と修理 4
2013.06.18

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引き続き、ポルシェ 993のエンジンのインテークの診断・修理を行っていきます。

インテークは、シリンダーヘッドに取り付けられたままでは見えない下部の部分にヒビが入るトラブルが頻繁に発生します。


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まずは点検鏡を使用して、取り付けた状態で上部からは見えないインテーク下部のチェックを行っていきます。何らかの異常が見受けられるとインテークをシリンダーヘッドから外して実際に確認を行います。


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今回のポルシェ 993のエンジンにはヒビは発生しておりませんでしたが、ヒビが発生したインテークは写真のようになります。


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明日に続きます。

ポルシェ整備 993 エンジンの診断と修理 3
2013.06.17

引き続き、ポルシェ 993のエンジンの診断・修理を行います。ブーツから取り外したインテークをチェックすると上部が変形していることが確認できました。



ポルシェ 整備


インテークにつきましては、以前にご紹介しましたがエアクリーナーから吸われた空気を密閉された状態でシリンダーヘッドに送り込むものであるため、このように変形してしまうとブーツと変形したインテークの間にできた隙間から余分な空気が入ってしまう恐れがあり、トラブルのもととなります。


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考えられる要因としましては「熱による変形」または、「ブーツを締める際に必要以上の力が加わったこと」が考えられます。

 

明日に続きます。

ポルシェ整備 993 エンジンの診断と修理 2
2013.06.16

昨日交換を行ったプラグコードから繋がるディストリビューターです。

 

ディストリビューターはイグニッションコイルから送られる高ボルトの電流を、各シリンダーコンバータに分配するとても重要な役割を担っています。


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ポルシェ 993のエンジンではインテーク側とエキゾースト側の2つのディストリビューターが付いたツインプラグになっています。

これは燃焼効率を良くするためであるとともに、燃え残ったガスを燃やしマフラーから排出される排ガスをクリーンにする効果もあります。


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明日に続きます。