新着情報

ポルシェ整備 エンジンルーム外のバッテリー(カイエン)
2013.08.21


エンジンルーム以外にバッテリーが搭載されている車種とご紹介致します。

通常、バッテリーはエンジンルーム内に収められていることがほとんどです。

本日は、ポルシェ カイエン Sです。
ポルシェ カイエン(全車種)は前列、左側シート下に搭載されています。

ポルシェ 整備


では、ジャンピングやバッテリーに充電が必要になった場合はどうするのでしょうか?
そのため端子がエンジンルームの中にあります。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


写真奥の端子がプラス、手前がマイナスの端子となっています。

ポルシェ整備 993 空冷エンジンの診断と修理 その2
2013.08.19

引き続き、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。


昨日交換を行ったプラグコードに繋がっているディストリビューターです。ディストリビューターはイグニッションコイルから送られる高ボルトの電流を、各シリンダーコンバータに分配するとても重要な役割を担うパーツです。

ポルシェ 整備



ポルシェ 993のエンジンではインテーク側とエキゾースト側の2つのディストリビューターが付いたツインプラグになっています。これは燃焼効率を良くするためであるとともに、燃え残ったガスを燃やしマフラーから排出される排ガスをクリーンにする効果もあります。

ポルシェ 整備


明日に続きます。

ポルシェ整備 964 オーバーホールからエンジンチューニングへ
2013.08.20


本日は、ポルシェ964のエンジンのチューニングをご紹介いたします。


写真はオイル落としとバリ取りを行った状態のエンジンブロックです。
エンジンオーバーホールと言われる作業は、通常このオイル落としとバリ取りまで行うことをです。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


しかしながら今回のポルシェ964のエンジンはブロックを加工してエンジンオイルの流れを改善し、
駄肉を落とす等、エンジン内部の更なる機能効率向上を図る為の加工を施しています。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


エンジン内部の加工は、長年に渡ってポルシェエンジンを加工し培われた経験が不可欠になります。
ムラタチューンこだわりのチューニング方法のひとつです。

ポルシェ整備 993 空冷エンジンの診断と修理 その1
2013.08.18


本日より、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。


本日はまずは診断の際に見つかったプラグコードのひび割れの修理・交換を行います。プラグコードはゴム製のパーツのために、ほかのパーツに比べ劣化しやすく、ひび割れ等が起りやすいパーツのひとつです。


ポルシェ 整備

ひび割れたプラグコードを交換せずにそのまま使用し続けていくと、水分などが付着した際にリークを起こしてしまう恐れがあります。劣化したプラグコードはディストリビューターのキャップを除き、すべて新品に交換します。


ポルシェ 整備



明日に続きます。

ポルシェ整備 928 冷却水の吹き上げトラブルの原因 その2
2013.08.17


昨日に引き続き、ポルシェ 928 GTSの冷却ファン〜ヒューズのトラブルです。

冷却ファン以外のトラブル確認を行ったところ、冷却ファンへの電気を制御するヒューズが熱で熔け、焦げて
いるのが確認できました。ヒューズは助手席の奥に取り付けられています。


ポルシェ 整備


ポルシェ 整備


ヒューズが熔けた原因は、冷却ファンにトラブルが発生したことによって
ヒューズへの負荷がかかり、熱が発生したためです。焦げて黒く変色していることが確認いただけます。

熔けたヒューズは正常に電気が流れなくなるため、冷却ファンへの電気が供給されず、
冷却ファンが回らなくなる原因となっていました。

ポルシェ 整備


今回発生したポルシェ 928 GTSの冷却ファン〜ヒューズのトラブルの
一連の流れは以下の通りです。

●冷却ファンにトラブルが発生

●ヒューズに負荷がかかり熱が発生、ヒューズが熔けた

●ヒューズが熔けたことにより、電気が流れなくなり冷却ファンに電力が供給されなくなる

●冷却ファンが回らなくなる

●冷却が十分に行われなかったため、冷却水が吹き上げた


今回のポルシェ 928 GTSはトラブルの発見・修理が早かったため、
ヒューズ・冷却ファンの交換で済みました。

しかしながら、修理せず放置したままだとエンジン本体
にも深刻なダメージを与える恐れがあったトラブルです。