新着情報

ポルシェ整備 997 GT2 ブレーキ交換から構造の紹介 その3
2013.09.20

本日も引き続きポルシェ 997 GT2 RSに装着されている特殊なブレーキローターの構造をご紹介致します。


ポルシェ 997 GT2 RSには、「センターロック方式」と呼ばれるタイヤ固定方式が採用されています。

ポルシェ 整備


センターロックとは、通常の車で4〜6本のボルト・ナットで固定するところを、1個のナットでタイヤをハブに固定する方式のことです。主にレーシングカーなどの素早いタイヤ交換が必要な場合で採用されいるものです。

ポルシェ 整備


ブレーキローターは赤いピンでハブに固定されており、ピンを付け替えを行なってブレーキローター交換を交換致しました。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


ポルシェ 整備 ポルシェ 整備

ポルシェ整備 997 GT2 ブレーキ交換から構造の紹介 その2
2013.09.19

本日も引き続きポルシェ 997 GT2 RSに装着されている特殊なブレーキローターの構造をご紹介致します。

ポルシェ 997 GT2 RSに装着されているブレーキローターの写真をもう一度ご覧ください。
一般的なブレーキローターと比べて何かが違うがお分かり頂けますでしょうか?

ポルシェ 整備


もうローターに少し近寄った写真を御覧ください。ベル部分とディスク部分に隙間があり、
それぞれ異なる素材で作られているのがお分かり頂けます。

ポルシェ 整備


これはフローティングディスクと呼ばれる構造で、軽量化とディスク部分の交換が容易にできるように考えられた構造となっています。

ポルシェ整備 997 GT2 ブレーキ交換から構造の紹介 その1
2013.09.18

 本日よりポルシェ 997 GT2 RSのブレーキローター交換を通じて、

997 GT2 RSに装着されている特殊なブレーキローターの構造をご紹介致します。

写真が、ポルシェ 997 GT2 RSに装着されているブレーキローターです。

ポルシェ 整備


ブレーキローター内側のベル部分をご覧ください。
ベルの内側で色が変わり、2層構造になっていることがお分かり頂けます。

ポルシェ 整備



外側の銀色の部分は一般的なスチール製ですが、内側の黒い部分はカーボンセラミックでできています。
これは「ポルシェ セラミック コンポジット ブレーキ」(略してPCCB)と呼ばれる特殊なブレーキシステムのパーツです。

100%スチールで作られているブレーキに比べて、このPCCBは非常に軽量で、耐久性に優れ、レスポンス性も優れています。F1などレースの世界では一般に使用されているカーボンブレーキを、市販車に利用できるようポルシェが開発した画期的なブレーキシステムです。

ポルシェ整備 964カレラ オーバーホールで一番時間を割く作業
2013.09.17


本日は、ポルシェ 964 カレラの3.6リッターのエンジンのカーボン落としをご紹介いたします。

写真のシリンダーヘッドのポルシェ 964 カレラの3.6リッターのエンジンは、
約8万キロもの走行距離を重ねており、表面にカーボンが付き、黒く変色しております。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備

カーボン落としは、ひとつひとつ丁寧に磨き、洗浄を重ねる必要があるため、
エンジンのオーバーホールで一番時間がかかる作業となっております。

ポルシェ 整備

ポルシェ整備 964 ウインドウウォッシャー液の噴出不具合
2013.09.16


ポルシェ 964 カレラ2 ウインドウウォッシャーのチェックバルブのトラブルをご紹介します。

ウインドウウォッシャーのチェックバルブとは、フロントウインドウやリアウインドウへウォッシャー液を
供給・噴出するバルブのことです。写真はフロントフード側から見たチェックバルブの取り付け箇所です。


ポルシェ 整備



お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2はウインドウウォッシャー液が一部噴出されていないバルブがありました。ウインドウウォッシャーのチェックバルブは、複数の形状がございます。

写真のチェックバルブは、ウインドウォッシャータンクに近い側にあるチェックバルブのためT字型の形状をしており、ここでウインドウに噴出されるウォッシャー液と残りのバルブへ流れるウォッシャー液に分岐されます。


ポルシェ 整備




ウインドウに噴出される側には逆流を防止する装置が付いており、流れが逆流することを防止しています。
この装置になんらかの不具合が発生し、流れをせき止めてしまったため、ウインドウウォッシャー液が噴出されないトラブルが発生しておりました。