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ポルシェ整備 996/993 スパークプラグのトラブル 2/2
2014.06.17

昨日に引き続き、ポルシェ 996ターボと993ターボのスパークプラグのトラブル例を紹介します。
本日はポルシェ 993ターボをご紹介します。

お客様が持ち込まれたポルシェ 993ターボは、昨日のポルシェ 996 ターボと同じように
運転席にあるオレンジ色のエンジンチェックランプが点き、エンジンの吹け上がりが悪い状態でした。

エンジンを詳細に調査してみるとスパークプラグに異常を発見しましました。
写真がポルシェ 993ターボから取り外したスパークプラグです。

ポルシェ 整備


写真の左が今回のポルシェ 996ターボから外したスパークプラグ、右側が正常なスパークプラグです。

錆が発生しており、スパークプラグのスペックなどを識別するための刻印が見えない状態になっています。

ポルシェ 整備


昨日のポルシェ 996ターボのスパークプラグのトラブル(中心電極の減り)とは異なりますが、
ほぼどう様の症状が発生しておりました。

普段からきめ細やかな点検が必要になるターボエンジンにも関わらず、
スパークプラグが装着されている部分が点検しにくい場所にあるため、
ポルシェ 996ターボ/993ターボともトラブルが進行してしまっておりました。

ターボ搭載のポルシェをお乗りのお客様は、ぜひ一度点検に出されてみてはいかがでしょうか。

ポルシェ整備 996/993 スパークプラグのトラブル 1/2
2014.06.16


ポルシェ 996ターボと993ターボのスパークプラグのトラブル例を紹介します。

本日はポルシェ 996ターボをご紹介します。

ポルシェ 整備


お客様が持ち込まれたポルシェ 996ターボは、運転席にあるオレンジ色のエンジンチェックランプが点き、エンジンの吹け上がりが悪い状態でした。エンジンチェックが点いているということは、エンジンに何らかのトラブルが発生していることを示しています。

エンジンを詳細に調査してみるとスパークプラグの中心電極が減っているのが確認できました。
写真の左が今回のポルシェ 996ターボから外したスパークプラグ、右側が正常なスパークプラグです。

ポルシェ 整備


正常なプラグは真円に近い状態ですが、今回のポルシェ 996ターボのスパークプラグは楕円形状にまで減っています

ポルシェ 整備


このように減ったスパークプラグですと正常に火花を飛ばすことができませんので、
エンジンの吹け上がりが悪く、エンジンチェックランプが点いていた原因ではないかと考えられます。

明日に続きます。

ポルシェ整備 993 エンジン カムシャフトの虫食い
2014.06.15

本日はポルシェ 993のエンジンの診断・修理をご紹介いたします。ロッカーシャフトとロッカーアームを取り外してカムシャフトを見ると表面に大きな傷があることが確認できました。


ポルシェ 整備

これは「虫食い」と呼ばれるトラブルで、エンジンを十分に動かしていなかったために、カムシャフトの表面からオイルコーティングが取れ、表面が腐食してしまいます。

 

カムシャフトは磨くことができませんので、新品に交換します。

ポルシェ整備 964カレラ2 深刻なトラブルを防ぐ予防整備
2014.06.14


本日は、ポルシェ 964 カレラ2のRPMセンサーを通してトラブルの予防整備をご紹介致します。


RPMセンサーはエンジンの回転数を計測するセンサーです。
RPMは「Revolution Per Minute」の略で「1分間の回転数」を意味しています。
RPMセンサーは、フライホイールの回転を元にエンジンの回転数を計測 しています。

ポルシェ 整備


今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2のRPMセンサーは、
コードの付け根部分を覆う樹脂でできたカプラーの一部が割れていました。

ポルシェ 整備


現時点ではコードに損傷は見られず、トラブルは出ておりません。
ですが、今後この部分からコードが損傷し、RPMセンサーからコンピュータに
正しい信号が送られなくなるトラブルが発生することが予見できます。

コンピュータは、RPMセンサーで得られた回転数を元に
エンジンの燃料噴射量を導き出しています。

そのため、正常な信号が送られませんとエンジン不調、
または最悪の場合エンジンが始動しなくなる恐れがございます。


このようにムラタチューンでは、現時点でトラブルは出ていなくても、
今後トラブルにつながる要因を洗い出す予防整備を徹底しております。

ポルシェ整備 964/993 気づきにくいパーキングブレーキの減り
2014.06.13


本日はパーキングブレーキ(サイドブレーキ)の減りについてご紹介いたします。

特にポルシェ 964やポルシェ 993近頃、件数が多くなってきたトラブルのひとつです。

パーキングブレーキを引いた際に

■異音がする
■効きが悪い
■引き白が多い

といったような症状が出ている場合は、パーキングブレーキがすり減っていると考えられます。

パーキングブレーキの減りは外からはチェックすることができないため、どの程度減っているのかすぐに確認することができません。
上記の症状が出ているお客様は、一度点検に出されてはいかがでしょうか。


ムラタチューンでパーキングブレーキを交換されたお客様の写真をご紹介いたします。

パーキングブレーキのブレーキシューです。
このブレーキシューがブレーキローターの内側に接触することで、ブレーキがかかります。

写真をご覧いただくと表面が劣化し、ヒビ割れているのがお分かりいただけます。



ポルシェ 整備




次に左右のブレーキシューを並べた写真です。
先程のブレーキシューは劣化しているものの、まだシューが残っておりましたが、もう片方はシューが完全になくなってしまっております。


ポルシェ 整備



またブレーキシューが無くなっていた方のブレーキローターの写真です。
接触面が削れて傷があることがお分かりいただけます。


ポルシェ 整備