ポルシェ整備 996・GT2 トランスミッションのトラブル確認と修正 その11 2016.06.20
引き続き、ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの確認を行います。
本日はミッションオイルポンプのリリーフバルブをご紹介します。
冬場等で気温が低なり、それによってミッションオイルの粘度が高くなるとオイルポンプやミッションオイルクーラー内部に非常に高い圧力がかかり、それによって、オイルポンプやミッションオイルクーラー壊してしまう恐れがあります。それを防ぐのが写真のリリーフバルブです。
リリーフバルブはバネと奥にボールが取り付けられた構造になっています。
オイルポンプ内の圧力が高まるとミッションオイルがボールを押し上げ、バネがそれを吸収します。
あらかじめ設定された圧力以上になると、通常はオイルクーラーに向かうミッションオイルがリリーフバルブからミッションオイルがギアケースに戻る仕組みになっています。
ポルシェ整備 996・GT2 トランスミッションのトラブル確認と修正 その10 2016.06.19
ポルシェ整備 996・GT2 トランスミッションのトラブル確認と修正 その9 2016.06.18
ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの確認を行います。
本日はエンドケースから分配されたミッションオイルの供給先のひとつであるデリバリーパイプをご紹介します。
デリバリーパイプは写真のようにエンドケースに組み付けられます。高い圧力がかけられたミッションオイルがデリバリーパイプの中を通ります。
またデリバリーパイプ表面の各所には写真のように穴が開けられており、それぞれの穴はデフのピニオンやギアのかみ合わせに位置にミッションオイルが吹き付けられるように考えられ、設計されています。
明日に続きます。
ポルシェ整備 996・GT2 トランスミッションのトラブル確認と修正 その8 2016.06.17
ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの確認を行います。
本日はミッションオイルがどのようにトランスミッション内に供給されているか、その供給ルートをご紹介します。
トランスミッション内部を循環するミッションオイルは最終的にデフケース内に送られます。
デフケースの中には、ミッションオイルを吸入するオイルポンプがあり、再びトランスミッション内部に
循環するためオイルポンプがミッションオイルを集めます。
オイルポンプは、カウンターシャフトの回転よってポンプに取り付けられたピニオンが回転し、
その力でミッションオイルを吸入しています。
オイルポンプの先には昨日ご紹介したミッションオイルクーラーが接続されています。
ミッションオイルクーラーを経たミッションオイルはオイルラインを通じてトランスミッションのエンドケースに送られます。エンドケースにはミッションオイルが3か所に分かれるように設計されており、それぞれデリバリーパイプ、メインシャフト、カウンターシャフトにミッションオイルが分配され、再びトランスミッション内部にミッションオイルが循環する仕組みになっています。
明日に続きます。
本日はミッションオイルがどのようにトランスミッション内に供給されているか、その供給ルートをご紹介します。
トランスミッション内部を循環するミッションオイルは最終的にデフケース内に送られます。
デフケースの中には、ミッションオイルを吸入するオイルポンプがあり、再びトランスミッション内部に
循環するためオイルポンプがミッションオイルを集めます。
オイルポンプは、カウンターシャフトの回転よってポンプに取り付けられたピニオンが回転し、
その力でミッションオイルを吸入しています。
オイルポンプの先には昨日ご紹介したミッションオイルクーラーが接続されています。
ミッションオイルクーラーを経たミッションオイルはオイルラインを通じてトランスミッションのエンドケースに送られます。エンドケースにはミッションオイルが3か所に分かれるように設計されており、それぞれデリバリーパイプ、メインシャフト、カウンターシャフトにミッションオイルが分配され、再びトランスミッション内部にミッションオイルが循環する仕組みになっています。
明日に続きます。
ポルシェ整備 996・GT2 トランスミッションのトラブル確認と修正 その7 2016.06.16
ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの確認を行います。
本日は水冷式のミッションオイルクーラーをご紹介します。
ミッションオイルクーラーはデフケースのサイドに取り付けられており、、
エンジン冷却用の水を循環させて温度管理が行われております。
「クーラー」という名称からミッションオイルを冷やすためのパーツと思われますが、
ミッションオイルクーラーは、ミッションオイルが正常に働く温度域を保つために取り付けられています。
ミッションオイルは定められた温度まで熱せられないと正常な働きを行うことができません。
たとえば冷間始動時ミッションオイルが硬い常温のまま走行すると
トランスミッションに負担をかけ、痛めてしまう事があります。
それを防止するため、エンジンの冷却水がミッションオイルクーラーを循環する構造になっています。
エンジンを始動することで、エンジンの冷却水が温められ、その熱がミッションオイルに伝わってスムーズに働く温度域になります。
明日に続きます。