新着情報

ポルシェ整備 FR・ポルシェ 968と928との比較
2016.10.21

共にフロントエンジンにエンジンが搭載され、リアタイヤが駆動するFRポルシェ「ポルシェ 968」と「ポルシェ 928」のエンジン比較をご紹介いたします。


写真は、「ポルシェ 928」のエンジンフードを開けたところです。8つの気筒を持ったV8エンジンが搭載されています。
 
ポルシェ 整備

一方の「ポルシェ 968」には直列4気筒エンジンが搭載されています。
 
ポルシェ 整備


直列4気筒という名称のエンジンですが、写真からもお分かり頂けるように実際には垂直ではなく気筒が若干傾いて搭載されています。
 
ポルシェ 整備

このことから「ポルシェ 928」に搭載されているV8エンジンを半分に切って、「ポルシェ 968」に搭載しているんではないか?という話もよく聞かれますが、実際には、両車のエンジンはまったく別のものとなり構成するパーツもほとんど同じものはありません。

ポルシェ整備 カイエン エンジン本体の回転を抑制するマウント    
2016.10.20

ポルシェ カイエンのV8エンジン搭載車のみ取り付けられているエンジンマウントをご紹介します。

ポルシェ カイエンのV6エンジン搭載車は車体下部の2か所で車体にマウントされています。V8エンジンを積む、今回のポルシェ カイエン SはV6より重く、より大きなV8エンジンを積んでいるため、車体上部にもエンジンマウントがあります。
 
 
ポルシェ 整備
先日もご紹介いたしましたが、エンジンは内部でクランクシャフトが回転しているため、エンジン本体にも回転方向に動こうとする力 が働きます。ポルシェ カイエン V9エンジン搭載車にはその回転力を抑制し、エンジンを支えるため車体上部にもエンジンマウントが取り付けられています。
 
 
ポルシェ 整備

ポルシェ整備 ミッドシップポルシェ 衝突安全装置の紹介   
2016.10.19

ポルシェの車体についている衝突安全装置をご紹介します。


本日ご紹介するのはポルシェの衝突安全装置のひとつで、
車体下部に取り付けられ、後部から衝突された際に衝突の衝撃でエンジンが
座席部分にまで押し出されるのを防止します。

乗員保護を目的としたパーツです。

ミッドシップエンジンのポルシェ ボクスターは
車体のクロスメンバー部分から出たワイヤーが衝突安全装置となります。
 
ポルシェ 整備

後部からの衝突時、このワイヤーがエンジンを引っ張ることで、
エンジンが座席部分にまで押し出されるのを防ぎます。

またリアエンジンのポルシェ 911はトランスミッションの上に
取り付けられたシルバーのパーツが衝突安全装置の役割を果たします。
 
ポルシェ 整備


後部からの衝突時に車体側に引っかかることで
エンジンが座席部分にまで押し出されるのを防ぎます。

ポルシェ整備 993 走行不足によるカムシャフト内の虫食い  
2016.10.18

本日は、あまりポルシェに乗らなかったことによるエンジンの虫食いをご紹介いたします。


写真は、お客様が持ち込まれたポルシェ993のエンジンのロッカーシャフトとロッカーアームを見たところです。
取り外してカムシャフトを見ると表面に大きな傷があることが確認できました。
 
ポルシェ 整備


これは「虫食い」と呼ばれるトラブルで、エンジンを十分に動かしていなかったために、
カムシャフトの表面からオイルコーティングが取れ、表面が腐食してしまいます。


カムシャフトは磨くことができませんので、新品に交換しました。
このようにポルシェは適度にエンジンをかけ、走行してあげることも長くトラブルなく乗る秘訣の一つです。

ポルシェ整備 928 スロットルセンサーのトラブルによるエンジン始動不具合 その3     
2016.10.17

本日も引き続き、ポルシェ 928 エンジン不調のトラブルをご紹介します。
今回、問題があった「スロットルセンサー」を分解しました。
 

ポルシェ 整備



アクセルを踏んだ時、その開度に合わせてスロットルセンサーの中央が回転仕組みとなっており、
全閉時にはマイクロスイッチを。全開時には、接点同士が触れ合う仕組みになっております。
左が全閉時、右が全開時の写真となります。
 

ポルシェ 整備  ポルシェ 整備



分解してみると全閉時のマイクロスイッチが正常に働いていないことがわかり、
トラブルの原因がはっきりとわかりました。
 

ポルシェ 整備