ポルシェ整備 964→993 空冷エンジンの進化 ロッカーシャフト その3 2017.04.20
引き続き、ポルシェ964とポルシェ993のエンジンの違いからエンジンの進化をご紹介します。ポルシェ964とポルシェ993のエンジンでは、ロッカーシャフトのカムハウジングへの固定方法も異なります。
ポルシェ964はシャフトの両端をボルトで締めることで、シャフト両端の太さが増してカムハウジングとの隙間を埋め、固定されます。
一方のポルシェ993はボルト2本でカムシャフトに直接固定されます。
このようにカムハウジングからロッカーシャフト、ロッカーアームの小さな部分を比較しても964から993へより効率的になるようエンジンが進化しているのがお分かり頂けたかと思います。
ポルシェ964はシャフトの両端をボルトで締めることで、シャフト両端の太さが増してカムハウジングとの隙間を埋め、固定されます。
一方のポルシェ993はボルト2本でカムシャフトに直接固定されます。
このようにカムハウジングからロッカーシャフト、ロッカーアームの小さな部分を比較しても964から993へより効率的になるようエンジンが進化しているのがお分かり頂けたかと思います。
ポルシェ整備 964→993 空冷エンジンの進化 ロッカーアーム その2 2017.04.19
昨日に引き続き、ポルシェ964とポルシェ993のエンジンの違いから空冷エンジンの進化をご紹介します。
ポルシェ964とポルシェ993のエンジンでは、
カムシャフトから押されるロッカーアームの先に付いたタベットの取り付け方法が異なります。
ポルシェ964は調整式となっており、エンジンを組む際に定められた位置で締めて固定します。一方のポルシェ993はバルブとのクリアランスを最適に保つよう油圧式となっています。
仮にカムシャフトが何らかの原因で減って、ロッカーアームのタベット部分を押す力が減っても993の油圧式ですとクリアランスをある程度一定に保つことができます。
明日に続きます。
ポルシェ整備 964→993 空冷エンジンの進化 カムハウジング その1 2017.04.18
本日から数回に渡って、ポルシェ964とポルシェ993のエンジンのカムハウジング違いから、
空冷エンジンのエンジン技術の進化をご紹介します。
ポルシェ964とポルシェ993のエンジンの違いのひとつで、
ロッカーアームとロッカーシャフトにエンジンオイルを供給する方法が異なります。
ポルシェ964はロッカーアームにエンジンオイルが吹き付けられ、
ロッカーアームのオイル穴に溜まったエンジンオイルがロッカーシャフトに供給されます。
一方、ポルシェ993はカムハウジングからロッカーシャフトに直接オイルラインが通っており、
ロッカーシャフトからロッカーアームへとエンジンオイルが伝わります。
ロッカーシャフトの表面に常にエンジンオイルが付着している必要があるので、993ではロッカーシャフトに直接エンジンオイルが供給されるように964からの改良が施されています。
明日に続きます。
ポルシェ964とポルシェ993のエンジンの違いのひとつで、
ロッカーアームとロッカーシャフトにエンジンオイルを供給する方法が異なります。
ポルシェ964はロッカーアームにエンジンオイルが吹き付けられ、
ロッカーアームのオイル穴に溜まったエンジンオイルがロッカーシャフトに供給されます。
一方、ポルシェ993はカムハウジングからロッカーシャフトに直接オイルラインが通っており、
ロッカーシャフトからロッカーアームへとエンジンオイルが伝わります。
ロッカーシャフトの表面に常にエンジンオイルが付着している必要があるので、993ではロッカーシャフトに直接エンジンオイルが供給されるように964からの改良が施されています。
明日に続きます。
ポルシェ整備 964 カレラ2 ショックアブソーバーの経年劣化 2017.04.17
ポルシェ 964 カレラ2に装着されているポルシェ純正のショックアブソーバーの経年劣化をご紹介します。
ポルシェ整備 964カレラ2 深刻なトラブルに繋がる可能性のあるベルトの経年劣化 2017.04.16
テーマ:ブログ
ポルシェ 964 カレラ2 ベルトの経年劣化をご紹介します。
エンジンのパーツのひとつであるベルトはエンジンの回転数に合わせて動き、
クーリングファンとオルタネーターを動かす動力となります。
今回お客様が車検のために持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2を点検してみたところ、
クーリングファンとオルタネーターのベルトともに通常よりゆるくなっておりました。
ベルトを取り外してベルトの裏を確認してみるとゴムが劣化していることがお分かり頂けます。
このまま放置しておくと最悪の場合、ベルトが切れてしまう恐れがあります。
クーリングファンのベルトが切れてしまうと空冷エンジンの肝であるクーリングファンが動かなくなり、
重大なエンジントラブルに繋がります。
またオルタネーターのベルトが切れると発電を行わなくなり、バッテリーが上がってエンジンが
始動しなくなります。
ベルトの経年劣化は深刻なトラブルにつながってしまうため、定期的な点検と交換を行ってください。
クーリングファンとオルタネーターを動かす動力となります。
今回お客様が車検のために持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2を点検してみたところ、
クーリングファンとオルタネーターのベルトともに通常よりゆるくなっておりました。
ベルトを取り外してベルトの裏を確認してみるとゴムが劣化していることがお分かり頂けます。
このまま放置しておくと最悪の場合、ベルトが切れてしまう恐れがあります。
クーリングファンのベルトが切れてしまうと空冷エンジンの肝であるクーリングファンが動かなくなり、
重大なエンジントラブルに繋がります。
またオルタネーターのベルトが切れると発電を行わなくなり、バッテリーが上がってエンジンが
始動しなくなります。
ベルトの経年劣化は深刻なトラブルにつながってしまうため、定期的な点検と交換を行ってください。