新着情報

ポルシェ整備 993・エンジン エアインテークの変形原因 その1        
2017.06.20

本日は、ポルシェ 993のエンジンの診断・修理をご紹介いたします。

ブーツから取り外したインテークをチェックすると上部が変形していることが確認できました。
 
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インテークにつきましては、以前にご紹介しましたがエアクリーナーから吸われた空気を密閉された状態でシリンダーヘッドに送り込むものであるため、このよ うに変形してしまうとブーツと変形したインテークの間にできた隙間から余分な空気が入ってしまう恐れがあり、トラブルのもととなります。
 
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考えられる要因としましては「熱による変形」または、「ブーツを締める際に必要以上の力が加わったこと」が考えられます。

明日に続きます。

ポルシェ整備 964・カレラ2 ウインドウウォッシャー液の噴出トラブル      
2017.06.19

ポルシェ 964 カレラ2 ウインドウウォッシャーのチェックバルブのトラブルをご紹介します。


ウインドウウォッシャーのチェックバルブとは、フロントウインドウやリアウインドウへウォッシャー液を
供給・噴出するバルブのことです。写真はフロントフード側から見たチェックバルブの取り付け箇所です。

 
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お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2はウインドウウォッシャー液が一部噴出されていないバルブがありました。ウインドウウォッシャーのチェックバルブは、複数の形状がございます。

写真のチェックバルブは、ウインドウォッシャータンクに近い側にあるチェックバルブのためT字型の形状をしており、ここでウインドウに噴出されるウォッシャー液と残りのバルブへ流れるウォッシャー液に分岐されます。

 
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ウインドウに噴出される側には逆流を防止する装置が付いており、流れが逆流することを防止しています。
この装置になんらかの不具合が発生し、流れをせき止めてしまったため、ウインドウウォッシャー液が噴出されないトラブルが発生しておりました。

ポルシェ整備 996・GT2 トランスミッションのトラブルの診断〜修理 その11     
2017.06.18

引き続き、ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの確認を行います。

本日はミッションオイルポンプのリリーフバルブをご紹介します。


 
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冬場等で気温が低なり、それによってミッションオイルの粘度が高くなるとオイルポンプやミッションオイルクーラー内部に非常に高い圧力がかかり、それによって、オイルポンプやミッションオイルクーラー壊してしまう恐れがあります。それを防ぐのが写真のリリーフバルブです。


 
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リリーフバルブはバネと奥にボールが取り付けられた構造になっています。

オイルポンプ内の圧力が高まるとミッションオイルがボールを押し上げ、バネがそれを吸収します。



あらかじめ設定された圧力以上になると、通常はオイルクーラーに向かうミッションオイルがリリーフバルブからミッションオイルがギアケースに戻る仕組みになっています。
 

ポルシェ整備 996・GT2 トランスミッションのトラブルの診断〜修理 その10     
2017.06.17

ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの確認を行います。



本日はエンドケースから分配されたミッションオイルの供給先の残りのメインシャフト、カウンターシャフトをご紹介します。








 
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メインシャフト、カウンターシャフトとも中空になっており、この中にエンドケースから運ばれたミッションオイルが溜まります。
 

ポルシェ整備 996・GT2 トランスミッションのトラブルの診断〜修理 その9     
2017.06.16

ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの確認を行います。

本日はエンドケースから分配されたミッションオイルの供給先のひとつであるデリバリーパイプをご紹介します。


 
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デリバリーパイプは写真のようにエンドケースに組み付けられます。高い圧力がかけられたミッションオイルがデリバリーパイプの中を通ります。


 
 





またデリバリーパイプ表面の各所には写真のように穴が開けられており、それぞれの穴はデフのピニオンやギアのかみ合わせに位置にミッションオイルが吹き付けられるように考えられ、設計されています。


 
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明日に続きます。