新着情報

ポルシェ整備 993 用途別に色分けされた純正ショック    
2017.08.21

本日は、ポルシェ 993の足回り「ショックアブソーバーの交換」をご紹介いたします。


今回のポルシェ 993の整備内容は、お客様のご希望で、ショックアブソーバーをスポーツタイプのものに交換いたします。
このショックアブソーバーは「オプションコード M-030」と呼ばれるスペシャルシャーシに搭載されるショックアブソーバーで、ポルシェ純正スポーツタイプのショックアブソーバーです。

写真はノーマルと並べたところです。左側がノーマル、右側の赤いものがスポーツタイプのショックアブソーバーです。色で区別されていて一目で区別がつくようになっています。

 
ポルシェ 整備



続いての写真はショックアブソーバーに取り付けられるコイルスプリングです。

 
ポルシェ 整備


左側がノーマル、右側が今回のスポーツタイプに取り付けるコイルスプリングです。
スポーツタイプのコイルスプリングは車高落とすために上部が細く、下部が太くなっています。

これはコイルスプリングの遊びを減らすために長さを保ちつつも、車高を落とすためのポルシェ社の工夫のひとつです。
 

ポルシェ整備 964カレラ2 ブロアモーターの複合素材部の接合面の劣化    
2017.08.20

本日は、ポルシェ 964 カレラ2 ブロアモーターを固定する取り付け部の修理をご紹介します。

ブロアモーターとはエアコンの送風ファンを回すモーターのことで、ポルシェ 964 カレラ2では、インテークマニホールドに固定されています。
 
ポルシェ 整備


樹脂でできたインテークマニホールドにはブロアモーターを固定するためのボルトを挿入する金属が埋め込まれています。

 
ポルシェ 整備




お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2は、ボルトを挿入する金属がインテークマニホールド側の樹脂を
舐めてしまい、樹脂から外れてしまっている状態でした。

 
ポルシェ 整備 ポルシェ 整備



外れたボルトを挿入する金属に強力な接着剤を塗布し、インテークマニホールド側の樹脂から再び外れないように組み付けました。

ポルシェ 整備 993ターボ ターボ特有のトラブル予防整理        
2017.08.19

本日は、ポルシェ 993 ターボのプレッシャーホースの予防整備をご紹介いたします。


プレッシャーホースはインタークラーからタービンまでを繋ぐ、
ターボ搭載車には欠かすことのできないパーツで、走行中常時、高い圧力がかかっているパーツです。

プレッシャーホースは、ゴム製パーツのため、
経年劣化や熱による疲労によってひび割れや切れてしまうことがあります。
 
ポルシェ 整備

特にインタークーラーとタービンとの接続部分にひび割れが多く発生します。
ひび割れが発生してりまうとその箇所から圧力が抜けてしまい、ターボ本来のパワーが発揮されません。

そこで、ムラタチューンでは、プレッシャーホースの接続部分の上に
熱に強いオレンジ用のホースを巻き付けてる予防整備を行っております。

 
ポルシェ 整備



加えて固定するためのホースバンドを幅9mmから幅12mmに変更し、
接地面の面積を増やし力を分散させるようにしております。
 

ポルシェ整備 964カレラ4 ポルシェ純正対策部品「スタッドボルト」   
2017.08.18

ポルシェ社純正の対策部品スタッドボルトをご紹介いたします。

スタッドボルトはエンジンのクランクケースにシリンダーを取り付ける長いボルトのことです。

今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ4のエンジンを見てみるとスタッドボルトのうちの1本が折れておりました。
他のボルトも同様の症状が発生する可能性があるため、折れたボルトだけでなく、すべてのスタッドボルトを新品に交換いたします。
 
ポルシェ 整備


新品の新しいスタッドボルトを組み付けました。

 
ポルシェ 整備


交換前(左)と交換後(右)の写真をご覧ください。
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備



交換前と交換後でスタッドボルトの形状が異なることがお分かり頂けます。
交換後のスタッドボルトは、交換前に比べてボルト全体に刻みがあり、太くなっています。
 
ポルシェ 整備


これはポルシェの対策部品のひとつで、ポルシェ993のエンジンからこの対策済みのスタッドボルトが使用されております。
 

ポルシェ整備 996カレラ フロントフードの開閉トラブル      
2017.08.17

本日は、ポルシェ 996 カレラのフロントフードが開かなくなるトラブルをご紹介いたします。


フロントフードは、運転席横にあるボタンを押すにモーターに信号が送られ、
モーターがワイヤーが引っ張りフードが開く仕組みとなっております。
 
ポルシェ 整備


今回お客様が持ち込まれたポルシェ 996 カレラはなんらかのトラブルで、
信号がモーターに送られず、フードが開かなくなっておりました。
 
ポルシェ 整備


ポルシェにはスイッチでフロントフードが開かなくなったとき、フロントフードを開くため装置
「エマージェンシーワイヤー」が取り付けられています。
 
ポルシェ 整備


車種によってその場所は異なりますが、ポルシェ 996 カレラの場合は、
右フロントのライナーを取り外したところにあります。
 
ポルシェ 整備


エマージェンシーワイヤーを引っ張ることで、フロントフードが開きました。