新着情報

ポルシェ整備 993・エンジン インテークの変形原因と修理 その1      
2017.12.21

本日は、ポルシェ 993のエンジンの診断・修理をご紹介いたします。

ブーツから取り外したインテークをチェックすると上部が変形していることが確認できました。
 
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インテークにつきましては、以前にご紹介しましたがエアクリーナーから吸われた空気を密閉された状態でシリンダーヘッドに送り込むものであるため、このよ うに変形してしまうとブーツと変形したインテークの間にできた隙間から余分な空気が入ってしまう恐れがあり、トラブルのもととなります。
 
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考えられる要因としましては「熱による変形」または、「ブーツを締める際に必要以上の力が加わったこと」が考えられます。

明日に続きます。

ポルシェ整備 964・カレラ2 経年劣化の症例「ショックアブソーバー」 その3    
2017.12.20

ポルシェ 964 カレラ2に装着されているポルシェ純正のショックアブソーバーのトラブルをご紹介します。


ポルシェ 964 カレラ2はコイルスプリング、ショックアブソーバーを一体型に組み合わせた
コンパクトなストラッド式サスペンションが採用されています。写真は平常時の状態です。
 
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ショックアブソーバーの中にはピストンとオイル、ガスが入っており、路面から受ける振動を減衰する装置です。
ポルシェ 964 カレラ2が発売されたのは今から21年前の1990年。

発売から21年も経過しておりますので、中のオイルが無くなったり、ガスが抜けたりして
ショックアブソーバーが正常に機能しない場合が多く、ポルシェ964のトラブルが発生しやすい箇所のひとつです。

 
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写真のように減衰時ピストンを押しても上に戻る力が無くなっています。

ポルシェ整備 964・カレラ2 経年劣化の症例「ブローバイホース」 その2    
2017.12.19

ポルシェ 964 カレラ 2 ブローバイホースの劣化の修理をご紹介します。


ブローバイホースは以前にご紹介したブローバイガスの圧力を一定に保つためのパーツ「ブローバイバルブ」 から右リアタイヤ前にあるオイルタンクまでを繋ぐホースです。
 
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ブローバイホースはゴム製のパーツのため、経年劣化によって亀裂が入り、オイル漏れ等が起こりやすい場所です。
劣化したブローバイホースは新品に交換いたします。

ポルシェ整備 964・カレラ2 経年劣化の症例「パワーステアリングオイル漏れ」 その1    
2017.12.18

 ポルシェ 964 カレラ2 パワーステアリングオイル漏れの修理をご紹介します。


写真をご覧くださいエンジンルーム内の黒いパーツが以前もご紹介したことのある
パワーステアリングオイルタンク、シルバーのパーツがパワーステアリングのオイルポンプです。
 
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オイルポンプから車体前部のステアリングラックにオイルを送るためのオイルラインからオイル漏れが
確認できました。写真を見ると一見オイル漏れが見られませんが、オイルラインを切ってみるとオイルが黒く
滲み出していることがお分かりいただけます。
 
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オイルラインのもう一方を見てみるとこちら側は表面にオイルがしみだしているのが確認できます。
詳細なオイル漏れ箇所を確認するため、車体からパーツを車体から取り外しと洗浄を行います。
 
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ポルシェ整備 964・エンジン オーバーホールで1番時間を割くカーボン落とし      
2017.12.17

本日は、ポルシェ 964 カレラののエンジンのカーボン落としをご紹介いたします。

写真のシリンダーヘッドのポルシェ 964 カレラのエンジンは、
約8万キロもの走行距離を重ねており、表面にカーボンが付き、黒く変色しております。
 
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カーボン落としは、ひとつひとつ丁寧に磨き、洗浄を重ねる必要があるため、
エンジンのオーバーホールで一番時間がかかる作業となっております。
 
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