新着情報

弊社に持ち込まれる哀れなエンジン-1
2018.11.10

弊社にオーバーホールで持ち込まれる車両で、こんなのがありました。

 

オーナーが購入される前に、他のショップでオーバーホールを行われたエンジンですが…



 

写真は、クランクシャフトのシール部分です。Oリングによって固定、シーリングされています。この車の場合Oリングの取り付け不良と、劣化が原因でオイル漏れが発生しました。

 



 

取り付け不良が原因でオイル漏れを起こしました。  
驚くことに、液体ガスケットを塗りたくってオイル漏れを止めています。この写真は液体ガスケットを除去し、クランクケースを開いた写真です。 


ひどいですね。
エンジンは載せてしまえばユーザーに見えないため、このような処置をしてもわかりません。

しかし、こんな”修理?”で良いのでしょうか?

分からなければ良いじゃないか。ではなく、こだわる職人魂が大切ですね。

自動車の整備は人の命に関わる仕事です。その自覚がないショップが世の中に存在することは驚きですが、これで修理?をしたというのでしたら、確かに修理代は安くてすみます。

弊社ではオイル漏れが発生しないよう、細心の注意を払って作業をしておりますが、
具体的には、Oリングの取り付け後、オイル漏れが発生する原因はリングの捩れです。
捩れないように部品とOリングの滑りを向上させ、取り付けを行ないます。


こうした気遣いは豊富な経験から生まれます。
オーバーホールや各種部品の交換を検討しているポルシェユーザーの皆さん、一概にはいえませんが、修理代が極端に安いということは、こうしたことも考えられるという一例です。

是非弊社への入庫をご検討ください。ご来店お待ちしております。

 

 

 

 

 

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ポルシェの「エンジンの音」
2018.11.09

ポルシェ専門の自動車整備工場として、ポルシェのチューンアップをしていると、本当にたまにですが、面白い問い合わせがくることがあります。

 

どういう問い合わせかというと、例えば「エンジンの音をもっと迫力ある音にできないか」といったものです。

 

こうした問い合わせをされる方には、「チューンアップ」という言葉が誤解された意味でイメージされているのかもしれません。

 

間違ったというのは、例えば、エンジンからパーツの耐久性を顧みずに途方もないパワーを絞り出そうとしたり、一般道を走るにもかかわらずタイヤの上下動でアライメントが狂う範囲を超えて車高を下げようとしたりすること、と言えばわかるでしょうか。

 

でも、チューンアップ(tune-up)という言葉の本来の意味は、エンジンなどを十全に機能させるために総調整すること。ピアノの調律と同じです。

 

本当の意味でのチューンアップをしていると、エンジンが回転するときの音が「鈴の音(ね)のようにきれいな音に戻った」とおっしゃってくださる方がいらっしゃいます。

 

インテークチャンバー内部の研磨加工の意義
2018.11.07

本日はインテークチャンバーの研磨加工について紹介いたします。 

弊社ではエンジンオーバーホールを行う際、写真に示す通り,インテークチャンバーの内部を研磨し鋳肌の除去を行っております。 
 

そうすることで、 
燃焼室内に取り込まれる混合気の充填効率が向上し、結果的に出力・レスポンスの向上につながります。

(理論的なお話は本投稿後半でお話いたします) 

基本的にどの車種にも有効ですが、特にNA(自然吸気)エンジンの車両で大きな効果を発揮します。カレラやボクスターなどを所有しているポルシェユーザーの方々はぜひ検討してみることをお勧めいたします。 

 

 

さて,ここからは理論的なお話になります。 

まず、何故充填効率が向上するのか。壁面に沿って流れる混合気を考えたとき、壁面近傍を流れる流体は静止しており、壁面から遠ざかるにつれて流速が増加します。この現象は現実に実在する流体がすべて粘性流体であることから、管内を流れる全ての流体において発生する現象で、流速の遅い層の厚さは管内の表面粗さが影響します。 

 

図の引用:http://www.m-tune.co.jp/doblog/data/porsche-maintenance/img/File:Boundary_Layer.png

 

ガソリンエンジンにおける燃焼室内への混合気の充填効率は吸気経路にスロットルバルブがあることから、市販車で100%になることはまずありません。充填効率を向上させるには、吸気バルブが開いている間に素早く混合気を燃焼室内に送り込む必要があり、すなわち吸気流速を向上させる必要があります。そのため、インテークチャンバー内部の研磨加工は出力・レスポンスの向上に効果があります。

 

続いて、なぜ自然吸気の車種において特に有効か。 
自然吸気エンジンの場合、吸入行程での吸気管内の圧力(ブースト圧)は負圧です。少し事実と異なりますが、注射器を引いた時の出入口のイメージです。ピストンの下がる動作で発生する負圧のみを利用して燃焼室内に混合気を充填するため、吸気経路の抵抗が影響しやすいのは直観的にお判りいただけるかと存じます。 
それに対し,ターボチャージャを装着したエンジンの場合、排気を利用してタービンを回転させ吸気経路に圧力をかけることで(ブースト圧・正圧)、強制的に燃焼室内に混合気を充填するため、吸気経路の表面粗さの影響はそこまで顕著に現れません。 


このような理由から弊社では、インテークチャンバーに限らず吸気経路の研磨加工を行っております。ご理解いただけたでしょうか...? 

 

 

 

 

 

 

 

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ドイツからのお客さま
2018.11.06

ポルシェという車が多くの方々とのご縁をつないでくれています。有り難いことに、ドイツからもわざわざ訪ねてきてくださる方々がいらっしゃいます。

 

その中には、ポルシェ社のテストドライバーのティモさんとニコさんもいます。

 

二人がサーキットで運転するのを見ていると、「運転が本当にうまいな~」とため息が出ます。特に、ブレーキの使い方が日本のドライバーの方々と全然違うのです。たぶん、ドイツでは、若いときからサーキット場で訓練する時間がすごく豊富なのでしょうね。


ティモさんは、過酷で難しいことで有名なニュルブルクリンクの北コース(ノルトシュライフェ)で918で最高ラップタイムを出した方です。

 

ティモさんもニコさんも忙しい毎日を過ごしていらっしゃるようですが、モータースポーツ・ドライビンクスクールのインストラクターとして来日されるたびに、ムラタチューンにもわざわざ訪ねてきてくださいます。有り難いことです。




ポルシェ社のテストドライバー、ティモさん
2018.11.06

ポルシェという車が多くの方々とのご縁をつないでくれています。有り難いことに、ドイツからもわざわざ訪ねてきてくださる方々がいらっしゃいます。

 

その中には、ポルシェ社のテストドライバーのティモさんとニコさんもいます。

 

二人がサーキットで運転するのを見ていると、「運転が本当にうまいな~」とため息が出ます。特に、ブレーキの使い方が日本のドライバーの方々と全然違うのです。たぶん、ドイツでは、若いときからサーキット場で訓練する時間がすごく豊富なのでしょうね。


ティモさんは、過酷で難しいことで有名なニュルブルクリンクの北コース(ノルトシュライフェ)で918で最高ラップタイムを出した方です。

 

ティモさんもニコさんも忙しい毎日を過ごしていらっしゃるようですが、モータースポーツ・ドライビンクスクールのインストラクターとして来日されるたびに、ムラタチューンにもわざわざ訪ねてきてくださいます。有り難いことです。