スポイラーの役割 2020.03.12
今回は空力パーツの仕組みと役割について記します。
ポルシェは空冷モデルからアンダーカバーやフロントやリアのスポイラーといった空力パーツを装備しています。
その中で空力パーツの代名詞ともいえるスポイラーについてご紹介します。
スポイラーは車体に働く揚力を抑えるパーツです。
リアスポイラーの形状を観察すると現在のポルシェは飛行機の尾翼のようにも見えます。
それもそのはず。
飛行機が飛ぶ原理を応用したパーツですから、そのような形状をしています。
スポイラーはおおまかに下図の形状をしています。
上図でご覧いたくと上部と比較して下部のふくらみが大きいです。
このような形状にすることで翼下面の圧力が低下するのでダウンフォースが発生します。
このダウンフォースが車体を地面に押え付ける運動に変化し、高速走行の際に車体が安定します。
クーラントキャップの交換 2020.03.12
今回はボクスターのクーラントキャップを交換した事例を紹介します。
クーラントキャップもこまめに点検することを推奨します。
以前は冷却水の圧力は0.9kg/cm2でしたが、ボクスターから1.5kg/cm2に高くなり、噴き出しやすくなったからです。
先日入庫した車両は、クーラントキャップの周りに吹きこぼれた跡があり、液の残量が下限値を下回っていました。
クーラントキャップが劣化している疑いがあるので、リークテストを行いました。
こちらが交換前のキャップのリーク圧力です。
新品のリーク圧力ですが、1.5kg/cm2から1.9kg/cm2の正常値になっています。
劣化すると、キャップから冷却水がリークする際の圧力が下がるため、噴き出しやすくなります。
新品に交換しました。
吸気ポートの段付き修正 2020.03.08
エンジンに外気を取り込むインテークマニホールドの表面は滑らかでシリンダーヘットのジョイント部に段差のない状態が理想的ですが、吸気ポートを見ると鋳肌でざらざらしていたり、インテークマニホールドとシリンダーヘットの境目に段差があったりします。
弊社ではエンジンオーバーホールを行う際、ポート内部とシリンダーヘットの研磨を行い段付きの修正を行います。
今日は先日施工した吸気ポートの段付き修正を紹介します。
上の画像がインテークマニホールドのサージタンクを除いた吸気ポートです。(サージタンクは下の画像の部品です。)
組付けの際は、インテークマニホールドとエンジンの吸気ポートの間に黒いガスケットを挟んで組み付けます。
そのとき双方の部品とガスケットに段差がなく一体化するように研磨することが大切です。