新着情報

ポルシェ整備 993ターボ 熱膨張によるアップライトの組み付け 
2015.05.15

ポルシェ993ターボの足回りの修理をご紹介いたします。

ハブベアリングのアップライトへの組み付けを行います。

写真をご覧ください。これがハブベアリングです。
ハブベアリングは、ホイールを固定するセンターハブとアップライトの間に組み付けられており、
ホイールをスムーズに回転させながらも、しっかりと車体に固定することができる仕組みとなっています。

ポルシェ 整備

ハブベアリングのアップライトへの組み付けにはヒートガン等を使ってアップライトに十分な熱を加え、
組み付け部をハブベアリングの直径以上に熱膨張させます。

ポルシェ 整備


アップライトの温度が下がると金属が収縮し、自然にハブベアリングを締め付けるため、
強固に固定することができます。

ポルシェ整備 996GT3 ドライブシャフトジョイントの破損 その2
2015.05.14

ポルシェ 996 GT3のドライブシャフトジョイント部分です。昨日はドライブシャフトジョイントのハウジングの傷をご紹介しましたが、ハウジング側に傷があるということはボール側にも傷がある場合がほとんどです。今回点検を行ったポルシェ 996 GT3のドライブシャフトのボールを確認してみるとハウジング側と同じように傷が確認できました。



新品の正常なボールと並べて写真を撮りました。傷があるボールは新品のボールに比べて黒ずんでおり、明らかに使い込まれたことがわかります。

ポルシェ 整備


ドライブシャフトジョイント部分は、以前ご紹介したゴム製のブーツでカバーされています。

ポルシェ 整備


ムラタチューンでは、経年劣化によるブーツ交換の際には必ずドライブシャフトジョイントのハウジングとボールの傷の確認も行っております。傷が確認できた場合には、お客様にお知らせと修理のご提案を行い、予防整備に努めています。

ポルシェ整備 996GT3 ドライブシャフトジョイントの破損 その1
2015.05.13

ポルシェ 996 GT3のドライブシャフトジョイント部分です。ドライブシャフトジョイントの中は上下左右に自由に動くことができるよう、写真のようにハウジングとボールが入った構造になっております。



ドライブシャフトジョイントのハウジング内側を見てみると写真のように傷があることが確認できました。この傷によって、走行中ドライブシャフトからガタガタと異音が発生したり、乗り心地に悪影響を与える場合があります。



明日に続きます。

ポルシェ整備 964 フライホイールの回転数を計測するRPMセンサー
2015.05.12

フライホィールの回転数を測るRPMセンサーです。

RPMセンサーは電磁石になっており、回転中のフライホイールの歯の山と山の間隔時間を測定することにより、エンジンの回転速度を検出します。
 
ポルシェ 整備 ポルシェ 整備
 
 

フライホイールの一部には写真のように歯がない部分があり、この部分が1回転することでエンジンの1回転を検知し、あわせて各気筒に点火や燃料噴射するタイミングを決める基準となる役目をしています。
 

ポルシェ整備 993 ブレーキホースの修理・交換 
2015.05.11


ポルシェ993のブレーキホースの交換を行います。


ポルシェ 整備


通常はゴムのブレーキホースが取り付けられていますが、ステンメッシュのホースに交換します。ステンメッシュのブレーキホースの利点は、ゴム製のブレーキホースに比べ耐久性が高いことがあげられます。


ポルシェ 整備


また性能面からも、ゴム製のブレーキホースですとブレーキを踏んだ時にブレーキホース内に満たされたブレーキフルードに加わる圧力をブレーキホース自体が膨らんで、吸収してしまうため、ブレーキを踏んだ力がそのままブレーキに伝わるとは限りません。


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ステンメッシュホースですとブレーキホース自体が膨らむことがほとんどないので、よりダイレクトなブレーキフィーリングを得られます。