新着情報

弊社のおすすめするチューニング-2
2018.11.04

”弊社のおすすめするチューニング”の続きです。 

 

前述したとおり、弊社では純正の良さを活かしたチューニングを行っております。 

それはどのようなチューニングでしょう? 

 

それは、 

出荷時に仕上げ切れなかった部品を丁寧に仕上げ、劣化した部品を交換することです。 

 

ポルシェに限らず、市販されている自動車はコストの関係で細かい手仕上げや調整は省かれており、必要最低限しか為されていません。具体例として、部品の加工時に発生するバリが挙げられます。 

エンジンの部品全てにバリが残っていおり、これが原因でパワーダウンやオイル漏れ、オイルラインの詰まりなどが発生し、エンジンブローの元凶となっています。 

弊社では組み付け時に、200時間以上かけてこれらのバリを全て取り除きます。 

 

もう一つ具体例を紹介致します。 

自動車の各摺動部分は適切なクリアランスを保つ必要があります。特にピストン・シリンダやカムシャフト・カムジャーナル、クランクシャフト・クランクジャーナルのクリアランスは重要です。クリアランスが大きい場合は軸受にガタが生じ、小さい場合には回転が渋くなったり、最悪の場合焼きつきます。 

 

そのため、弊社ではエンジンを組み付ける際に全ての部品の内径や外径、真円度を測定しています。 

 

カムシャフトなど全長の長い部品は、その部品が真直であるか否かもクリアランスに大きく関係するため、真直度も測定します。 

先日エンジンの組み付けを行う際に、新品のカムシャフトを使用したのですが、真直度の悪い部品がありました。 

某P社ではこれらの部品がそのまま組み付けられているのではないかと想像できます。事実、部品や組み付けの不良によりブローしたエンジンも多く持ち込まれるため、組み付け時の測定は大切になります。 

 

 

このように弊社では精巧に組み付けを行うことで、オリジナル本来の良さを発揮させるチューニングを行なっております。基本的には純正のため致命的な故障が発生する心配もなく、基本的に壊れません。 

愛車に長く乗りたいポルシェユーザーの方にオススメのチューニングメニューとなっております。 

 

 

次回の"弊社のオススメするチューニング-3"では劣化した部品交換のすゝめについて説明いたします。 

空冷ポルシェの人気
2018.11.03

最近、世界的に空冷ポルシェの人気が高まっていると聞いています。ドイツやアメリカを中心に欧米では日本から964や993の空冷ポルシェの中古車をたくさん輸入しているそうです。このことから、欧米にはモータースポーツを愛する人たちが依然として多くいらっしゃるのだなと思います。

 

空冷から水冷になってからのポルシェは排ガス対策の事情もあって車体が大きくなりましたが、装備が増えたり電子化したりして乗りやすくなりました。一方、空冷ポルシェのほうは車体が小さく、装備も走るための機能だけの最小限のものですから、水冷よりも軽いです。964のスポーツ仕様車は、ABS装備以外のものはパワーステアリングもついていません。

 

決して快適とは思えない964に人気があるのは、運転にその人の感性がはっきりと表れるからかもしれません。964は運転中にアクセルを踏み込むと、車がポーンと回転してしまうという方が大勢いらっしゃいます。運転者の腕がはっきりと試されるのですね。

 

964のあとに世に出た993は足回りが964よりもよくなり、車のコントロールがしやすくなったったのですが、依然として964の人気も高いです。モータースポーツに詳しい方の中には、「964はバランスが面白く、もっとも感性を要する車だ」とまでおっしゃる方がいらっしゃいます。

 

ある方に964が好きな理由についてお聞きしたところ、「この車は自分のレベルが上がると、次の課題が現れる。いつまでたっても自分の運転の感性はまだまだだと思わせられる」とおっしゃっていました。

 

このことは逆にいうと、964は乗りこなせば乗りこなすほど、自分の運転技術のまだ見ぬポテンシャルを教えてくれるということになりますね。