新着情報

ポルシェ整備 993エンジン トラブルの診断〜修理 その2  
2016.05.11

引き続き、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。


昨日交換を行ったプラグコードに繋がっているディストリビューターです。ディストリビューターはイグニッションコイルから送られる高ボルトの電流を、各シリンダーコンバータに分配するとても重要な役割を担うパーツです。

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ポルシェ 993のエンジンではインテーク側とエキゾースト側の2つのディストリビューターが付いたツインプラグになっています。これは燃焼効率を良くするためであるとともに、燃え残ったガスを燃やしマフラーから排出される排ガスをクリーンにする効果もあります。

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明日に続きます。

ポルシェ整備 993エンジン トラブルの診断〜修理 その1  
2016.05.10


本日より、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。


本日はまずは診断の際に見つかったプラグコードのひび割れの修理・交換を行います。プラグコードはゴム製のパーツのために、ほかのパーツに比べ劣化しやすく、ひび割れ等が起りやすいパーツのひとつです。


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ひび割れたプラグコードを交換せずにそのまま使用し続けていくと、水分などが付着した際にリークを起こしてしまう恐れがあります。劣化したプラグコードはディストリビューターのキャップを除き、すべて新品に交換します。


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明日に続きます。

ポルシェ整備 964カレラ2・エンジン カムハウジングの表面に表れる砂の発生原因
2016.05.09

本日はエンジンのカムハウジングの表面に現れる砂や異物の除去をご紹介いたします。

写真はポルシェ964のエンジンのカムハウジングです。

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表面を拡大した。写真をご覧ください。表面が粉をふいたように灰色に変色していることがわかります。
この灰色の粉上の物体の正体は砂などの異物です。

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エンジン内のパーツになぜ砂?と思われるかもしれません。

エンジンのカムハウジングは鋳型といって型と型を合わせ、そこに金属を流し込んで製作する方法で作られます。
型は繰り返し使用されるため、回数を重ねる度に型の中にある砂が微量ながらエンジンのパーツの中に入ってしまうため、このように砂が発生するのです。

ポルシェ整備 カイエン イグニッションコイルのひび割れが原因のエンジン不調
2016.05.08

本日はポルシェ カイエン イグニッションコイルのひび割れをご紹介致します。

お客様が持ち込まれたポルシェ カイエンはエンジンの調子が悪い兆候がみられました。

そこで詳しく点検を行ったところ、イグニッションコイルにひび割れが確認できました。

このひび割れから電気が逃げてしまいスパークプラグへ電気が送られず、

ミスファイアが発生していたことがエンジンの不調の原因でした。

ポルシェ整備 964カレラ2・足回り 車体を支えるフロントロアアーム  
2016.05.07

ポルシェ 964 カレラ2のフロントのロアアームをご紹介いたします。
ロアアームとはポルシェの車重を支え、タイヤからの力を受けるパーツです。空冷エンジンを搭載しているポルシェは写真と同様のロアアームが付いています。

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車体とロアアームを取り付ける個所はゴムブッシュというパーツで、長くポルシェを乗っていると亀裂が入るなど劣化していきます。

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ゴムブッシュが劣化したまま走行すると、ハンドルがガタガタと暴れたり、ハンドルを切っても曲がりにくいといった症状が出てきます。ゴムブッシュが劣化するとロアアームごと、アッセンブリー交換となります。