新着情報

ポルシェ整備 964・カレラ2 珍しい電気系のトラブル     
2017.05.09

ポルシェ 964 カレラ2のイグニッションコイルの珍しいトラブルをご紹介します。

イグニッションコイルは点火プラグの放電に必要な高電圧の電気を作り出す変圧器で、
エンジンルームの中に収められています。
 
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お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2は、エンジンがアクセルを踏んでも吹け上がりが悪く
エンジン不調の症状が発生しておりました。

詳しく調べてみるとこのイグニッションコイルにトラブルがあり、
点火プラグの放電に必要な高電圧の電気をほとんど作り出していなかったため、
エンジン不調につながっておりました。
 
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イグニッションコイルのトラブルは非常に珍しいものです。

ポルシェ整備 964・カレラ2 経年劣化によって生じるインターミディエイトシャフトかオイル漏れ
2017.05.08

ポルシェ 964 カレラ2のインターミディエイトシャフトキャップからのオイル漏れをご紹介します。

インターミディエイトシャフトキャップは写真の赤い丸の部分です。
その名が示す通り、インターミディエイトシャフトをキャップするカバーです。
 
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インターミディエイトシャフトキャップに近づいて写真を撮りました。
キャップの周りが黒くなっていることがお分かりいただけます。ここからオイル漏れが発生していることを示しています。
 
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インターミディエイトシャフトキャップを取り外しました。
キャップの内側にオレンジ色のゴム製Oリングが取り付けられております。
 
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今回オイル漏れが発生していた原因はこのOリングの経年劣化によって、
インターミディエイトキャップとクランクケースの間に隙間が生じたため、
発生しておりました。

ポルシェ整備 964・カレラ2 ウインドウウォッシャーが噴出トラブル      
2017.05.07

 

テーマ:ブログ

ポルシェ 964 カレラ2 ウインドウウォッシャーのチェックバルブのトラブルをご紹介します。
ウインドウウォッシャーのチェックバルブとは、フロントウインドウやリアウインドウへウォッシャー液を
供給・噴出するバルブのことです。写真はフロントフード側から見たチェックバルブの取り付け箇所です。
 
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お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2はウインドウウォッシャー液が一部噴出されていないバルブがありました。ウインドウウォッシャーのチェックバルブは、複数の形状がございます。

写真のチェックバルブは、ウインドウォッシャータンクに近い側にあるチェックバルブのためT字型の形状をしており、ここでウインドウに噴出されるウォッシャー液と残りのバルブへ流れるウォッシャー液に分岐されます。
 
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ウインドウに噴出される側には逆流を防止する装置が付いており、流れが逆流することを防止しています。
この装置になんらかの不具合が発生し、流れをせき止めてしまったため、ウインドウウォッシャー液が噴出されないトラブルが発生しておりました。

ポルシェ整備 964・カレラ2 タイミングベルトの張り      
2017.05.06

昨日に引き続き、ポルシェ 964 カレラ2 ベルトをご紹介します。

ポルシェ 964 カレラ2には昨日ご紹介したクーリングファンとオルタネーターを動かすベルト以外に、
エアコンのコンプレッサーを動かすためのベルトがあります。
 
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点検のため、ポルシェ 964 カレラ2のエアコンを動かしてみると
エアコンのコンプレッサーを動かすためのベルトの周辺から異音が発生したため、確認を行いました。

すると「ベルトの張り」が強すぎたためにコンプレッサー側のベアリングに負荷がかかり、
異音が発生していたことがわかりました。
 
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ベルトはただ新品に交換すればよいというわけではなく、最適な張りに調整する必要があります。

ポルシェ整備 964・カレラ2 タイミングベルトの経年劣化    
2017.05.05

ポルシェ 964 カレラ2 ベルトの経年劣化をご紹介します。

エンジンのパーツのひとつであるベルトはエンジンの回転数に合わせて動き、
クーリングファンとオルタネーターを動かす動力となります。
 
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今回お客様が車検のために持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2を点検してみたところ、
クーリングファンとオルタネーターのベルトともに通常よりゆるくなっておりました。

ベルトを取り外してベルトの裏を確認してみるとゴムが劣化していることがお分かり頂けます。
 
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このまま放置しておくと最悪の場合、ベルトが切れてしまう恐れがあります。
クーリングファンのベルトが切れてしまうと空冷エンジンの肝であるクーリングファンが動かなくなり、
重大なエンジントラブルに繋がります。
またオルタネーターのベルトが切れると発電を行わなくなり、バッテリーが上がってエンジンが
始動しなくなります。

ベルトの経年劣化は深刻なトラブルにつながってしまうため、定期的な点検と交換を行ってください。