新着情報

ポルシェ整備 964 エンジンオーバーホールで一番時間を割く作業
2013.07.04


本日は、ポルシェ 964 カレラの3.6リッターのエンジンのカーボン落としをご紹介いたします。

写真のシリンダーヘッドのポルシェ 964 カレラの3.6リッターのエンジンは、
約8万キロもの走行距離を重ねており、表面にカーボンが付き、黒く変色しております。

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カーボン落としは、ひとつひとつ丁寧に磨き、洗浄を重ねる必要があるため、
エンジンのオーバーホールで一番時間がかかる作業となっております。

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ポルシェ整備 ポルシェ全般 フューエルタンクキャップの劣化
2013.07.03


ポルシェのどの車種にも必ず付属しているガソリンタンクの給油口キャップです。

写真は車体から取り外して裏側を見た給油口キャップです。黒い部分は密閉性を保つためのゴム製のOリングとなっています。

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Oリングをよく見るとひび割れが確認できます。給油の度に開閉され変形し、
また経年劣化によりゴムが硬化するとこのようにヒビ割れを起こします。
このヒビ割れ部分からガソリン漏れが発生しているポルシェをたまに見かけます。

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ガソリンを満タンにし、キャップを閉めて少し待ったあとまだガソリン臭が残っている場合、
ガソリンが漏れている可能性があります。一度点検されてみてはいかがでしょうか。

ポルシェ整備 993 足回り ピロアッパーマウントの損傷 その2
2013.07.02

昨日引き続き、ポルシェ 993 RSやポルシェ 993 GT2などに取り付けられているフロントショックアブソーバーのピロアッパーマウントをご紹介いたします。
写真は取り外して分解したクラックが入っていた部位です。

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分解してみるとクラックが想像以上に深いことがわかりました。ここまで深いクラックは、通常走行中には発生しにくいため、サーキット走行中に何かがあったと考えられます。


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お客様に再度お話を伺ったところ、サーキットのコーナーを曲がる際に、縁石(ゼブラ)に何度か乗ったとのことでした。横から見ると大きく曲がっていることがお分かりいただけます。これでは走行中に違和感が出てもおかしくはありません。

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お客様に現状の状態をご説明し、新品へのパーツ交換後、ホイールアライメントを調整致しました。

ポルシェ整備 993 足回り ピロアッパーマウントの損傷 その1
2013.07.01

ポルシェ 993 RSやポルシェ 993 GT2などに取り付けられているフロントショックアブソーバーのピロアッパーマウントをご紹介いたします。


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ピロアッパーマウントのボディとの接続部分であるベースプレートの外周には、音消しの役割を担うラバーシートが張られています。その外周部分にアルミ製のハウジングと共にピロが接続されます。

アルミハウジングの位置を定位置にする事もできますし、写真のようにナットの掛っているところを可動できるようにすることにより、レーシングアライメントも可能になります。


今回はお客様よりサーキット走行後から車の挙動に違和感があるとの事で、再度調整の依頼を頂きました。

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点検を行うとアルミハウジングにクラックが入っているのを発見しました。
ピロ部の付け根にクラックが入っているのが写真からお分かりいただけます。


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この状態ではどの程度のクラックが入っているのかわかりませんおで、取り外して分解致します。

明日に続きます。