新着情報

ポルシェ整備 996 ギアの変速不具合の原因 その12 
2014.05.02

昨日ご紹介したポルシェ 996 GT2 トランスミッションの交換用のパーツがすべて揃い、修理が完了したため、組み付け作業に入っていきます。

まずはトランスミッション上部のインプットシャフトに1速から4速ギアまでを組み付けました。写真右から1速、2速、3速、4速のギアとなります。トラブルがあった3速と4速のギアは新品に交換しています。


ポルシェ 整備


明日に続きます。

ポルシェ整備 996 ギアの変速不具合の原因 その11 
2014.05.01

本日も引き続き、ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの不具合箇所の確認を行います。
本日はミッションオイルポンプのリリーフバルブをご紹介します。

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冬場等で気温が低なり、それによってミッションオイルの粘度が高くなるとオイルポンプやミッションオイルクーラー内部に非常に高い圧力がかかり、それによって、オイルポンプやミッションオイルクーラー壊してしまう恐れがあります。それを防ぐのが写真のリリーフバルブです。

リリーフバルブはバネと奥にボールが取り付けられた構造になっています。

オイルポンプ内の圧力が高まるとミッションオイルがボールを押し上げ、バネがそれを吸収します。

ポルシェ 整備
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あらかじめ設定された圧力以上になると、通常はオイルクーラーに向かうミッションオイルがリリーフバルブからミッションオイルがギアケースに戻る仕組みになっています。

ポルシェ整備 993 タイロッドの経年劣化 
2014.05.14

本日はポルシェ 993のタイロッドの経年劣化の症状をご紹介いたします。

以前もご紹介したことのあるタイロッド は、ハンドル操作に合わせてフロントタイヤを左右に動かすために、ステアリングラックからアップライトまでを繋ぐパーツです。

今回お客様の持ち込まれたポルシェ 993のタイロッドには、経年劣化による性能低下がみられました。

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まずはタイヤ側にあるゴムダンパーが傷んでいることがご確認いただけます。

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続いて車体側のピロボール部分にもダメージが見られます。

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この2つの症状とも経年劣化によるもので、新品のタイロッドに交換いたしました。

ポルシェ整備 996カレラ 足回りからの振動・異音の発生原因の一例
2014.05.26

 本日は、ポルシェ 996 カレラの足回りの「スタビリンク」の交換をご紹介いたします。


スタビリンクとは、下記写真のようにサスペンションとショックアブソーバーを繋ぐ棒状のパーツのことで、スムーズに動く様、上下の取り付け部分はボールジョイントになっております。

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ボールジョイント部分はゴムブーツでシールされておりますが、
経年劣化によってブーツが破れる等してボールジョイントが正常に働かなくなり、
トラブルが発生しやすい箇所のひとつです。

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ちなみにボールジョイント部にトラブルが起こると走行時にガタガタという振動や異音が発生しますので、
もし愛車のポルシェからそのような振動や異音を感じた場合は、まず点検に出されることをオススメいたします。