ポルシェ整備 964・カレラ2 経年劣化によるオイルフィラーキャップの肥大化 2017.06.05
ポルシェ 964 カレラ2 オイルフィラーキャップの交換をご紹介します。
オイルフィラーキャップは、エンジンオイルの注ぎ口を閉めるキャップのことです。
ペットボトルのキャップ等と同じようにスクリュー式に回転させて、閉める形となります。
お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2を点検する中で、オイルフィラーキャップを
開け閉めを行なうとうまく閉まらないことが度々発生しておりました。
オイルフィラーキャップを外して調べてみると新品の状態に比べて口が広っていることが
確認できました。写真の左側が新品、右側がお客様のポルシェに付いていたものです。
若干ながら、大きさが異なることがご確認頂けます。
エンジンルーム内という非常に高温な環境にあること。また長年開け閉めすることで、
オイルフィラーキャップの口が広がってしまい、発生したトラブルです。
緊急性のあるトラブルではございませんが、ここからエンジンオイルが漏れる可能性もございます。
また他のパーツに比べ、安価で新品に交換できることもあり、お客様に新品への交換をお勧め致しました。
ポルシェ整備 997 GT3 RS用のボルトを用いたプーリーの予防整備 2017.06.04
ポルシェ 997 GT3のクランクプーリーを固定するボルトをご紹介します。
クランクプーリーはオルタネーターやクーリングファンを回すためのパーツで、以前、ご紹介させて頂いたようにクランクシャフト末端にボルトで取り付け
られています。
今回お客様が持ち込まれたポルシェ 997 GT3は、オーバーレブによってボルトにゆるみが発生しておりました。
そこでムラタチューンでは、少しでもゆるみを防止するためにポルシェ 997 GT3 RS用の長いボルトの取り付けをオススメいたしました。写真の左側がポルシェ 997 GT3用のボルト、右側がポルシェ 997 GT3 RS用のボルトです。
ボルトが長い分、ゆるみづらくなります。予防整備のひとつです。
ポルシェ整備 964〜997 モデルチェンジごとに進化するブレーキのエアダクト 2017.06.03
本日は、フロントタイヤ内側に取り付けられているブレーキのエアダクトをご紹介いたします。
ポルシェ 整備 964・エンジン 空冷エンジンのオイルジェットの不具合 2017.06.02
本日はポルシェ 964のエンジンのオイルジェット不具合をご紹介致します。
オイルジェットとは、燃料をシリンダー内に噴霧状態にして噴射させる装置のことです。
写真の赤丸のパーツがオイルジェトです。
正常であれば、下記写真のような形で燃料が噴射されるのですが、お客さまが持ち込まれた964のエンジンは、
2番ピストンに噴射するオイルジェットが不具合を起こしている状態でした。
可能な限りの処置を施しましたが、噴霧状態が改選されなかったので、オイルジェットの交換を行いました。
下記が交換を行って取り外したオイルジェットの本体です。
燃料を圧力でボールがバネを押すことによって、燃料が噴霧状態になりシリンダー内に噴射されるのですが、
内部で不具合が起こっており、燃料が正常に噴射されていませんでした。
写真の赤丸のパーツがオイルジェトです。
正常であれば、下記写真のような形で燃料が噴射されるのですが、お客さまが持ち込まれた964のエンジンは、
2番ピストンに噴射するオイルジェットが不具合を起こしている状態でした。
可能な限りの処置を施しましたが、噴霧状態が改選されなかったので、オイルジェットの交換を行いました。
下記が交換を行って取り外したオイルジェットの本体です。
燃料を圧力でボールがバネを押すことによって、燃料が噴霧状態になりシリンダー内に噴射されるのですが、
内部で不具合が起こっており、燃料が正常に噴射されていませんでした。
ポルシェ整備 993・カレラS ホーンが鳴りやまないトラブル 2017.06.01
本日は、ポルシェ 993 カレラSのホーンが鳴りやまないトラブルをご紹介いたします。
今回お客様が持ち込まれたポルシェ 993 カレラSは一度ホーンを鳴らすと音が鳴りやまなかったり、
症状が酷い場合は、ホーンを押していないにも関わらず車の振動で音が鳴るような状態になっておりました。
ハンドルを開けて原因を探ったところ、ハンドルの中にある「ホーンパッドプレート」が原因であることがわかりました。ホーンパッドプレートはエアバック付のポルシェにあり、写真のようにハンドルの中に取り付けられています。
ホーンパッドプレートを裏返して写真を撮りました。
ハンドルに固定される部分がゴムブッシュになっており、ハンドルを押すとホーンパッドプレートが奥に向かって押し込まれ、裏側に付いた電極と車体側についた電極が触れ合って、ホーンが鳴る仕組みとなっております。
今回のポルシェ 993 カレラSはゴムブッシュの部分が劣化しており、ちょっとした振動で電極同士が触れ合う状態になっておりました。
エアバック付の車で、同様の症状がみられる場合はホーンパッドプレートのトラブルの可能性が高いと思われます。一度点検に出されてみてはいかがでしょうか。
症状が酷い場合は、ホーンを押していないにも関わらず車の振動で音が鳴るような状態になっておりました。
ハンドルを開けて原因を探ったところ、ハンドルの中にある「ホーンパッドプレート」が原因であることがわかりました。ホーンパッドプレートはエアバック付のポルシェにあり、写真のようにハンドルの中に取り付けられています。
ホーンパッドプレートを裏返して写真を撮りました。
ハンドルに固定される部分がゴムブッシュになっており、ハンドルを押すとホーンパッドプレートが奥に向かって押し込まれ、裏側に付いた電極と車体側についた電極が触れ合って、ホーンが鳴る仕組みとなっております。
今回のポルシェ 993 カレラSはゴムブッシュの部分が劣化しており、ちょっとした振動で電極同士が触れ合う状態になっておりました。
エアバック付の車で、同様の症状がみられる場合はホーンパッドプレートのトラブルの可能性が高いと思われます。一度点検に出されてみてはいかがでしょうか。