新着情報

ポルシェ整備 964 足回り リアアッパーマウントの経年劣化       
2017.09.05

ポルシェ 964のリアサスペンションを取り付けるアッパーマウントの経年劣化です。

リアのアッパーマウントは、フロントのアッパーマウントに比べるとステアリングを切ることがないため、負担が小さいパーツです。
 
ポルシェ 整備


ですが、ポルシェ964は最初のモデルが発売開始されてから約22年経過しているため、
経年劣化によってアッパーマウントが切れる症状が多く発生しています。
またポルシェ964の次のモデルであるポルシェ993にも同様の症状が見られます。
 
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ムラタチューンでは点検の際、必ずこの部分の確認を行っており、
症状が見つかれば交換をお勧めしております。
 

ポルシェ整備 964 ティプトロ(AT) トランスミッション オイルフィルターの仕組み
2017.09.04

本日は、ポルシェ 964のAT車 ティプロトニックトランスミッションのオイルフィルターをご紹介致します。

 

 
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トランスミッション内を循環したATフルード(ミッションオイル)は、一度オイルパンの中に戻され、
オイルフィルターを通って再びトランスミッションへと運ばれます。
 
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その仕組みは、オイルフィルターの穴(上記)からATフルードを吸い、
下記写真の穴からトランスミッションにATフルードが戻る仕組みとなっています。
 
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オイルフィルターの中身は写真のようになっており、
このフィルターをATフルードが通ることによってATフルード中の不純物が除去されます。

 
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ポルシェ整備 993 エンジンマウントの違いによるエンジンフィーリングの変化 その2      
2017.09.03

昨日に引き続き、ポルシェ 993のエンジンマウントの違いをご紹介いたします。

「ポルシェ社純正のレーシングタイプのエンジンマウント」は、鋳物で作られており、レース用車両向けに設けられたパーツです。
 

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またレーシングタイプのエンジンマウントについてはポルシェ純正品以外にも、アルミ製の社外品エンジンマウントなどが発売されております。

なぜ、ポルシェ純正品は鋳物なのか?ここにポルシェ社のこだわりがあります。


エンジンマウントについては・・・
クッション機構の少ないものに変えることによってエンジンの軽快さや加速感は増加します。
しかしながら、クッション機構がないことによってエンジンの振動や音が直接車体に伝わってしまうため、
その分、乗り心地は悪くなります。

好みに合わせたエンジンマウントをお選びいただき、より快適にポルシェをお楽しみください。

ポルシェ整備 993 エンジンマウントの違いによるエンジンフィーリングの変化 その1      
2017.09.02

ポルシェ 993のエンジンマウントの違いをご紹介いたします。


以前に「ポルシェ 968のエンジンマウント 」のブログでもご紹介いたしましたが、エンジンマウントを変えることで、エンジンの軽快さや加速感などまるでエンジンチューニングをしたかのようにフィーリングが変わります。

写真はポルシェ 993 カレラのエンジンマウントです。
シルバーの盛り上がった部分にはショックを吸収するクッション機構となっております。
 
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続いてポルシェ 993 RSのエンジンマウントです。
ショックを吸収するクッション機構が小さなっています。
 
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最後に、ポルシェ社純正のレーシングタイプのエンジンマウントです。
これはリジットマウントと呼ばれ、クッション機構がまったくなく直接車体に取り付けられる形となっております。
 
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明日に続きます。
 

ポルシェ整備 964 エンジンのチェーンカバーの比較             
2017.09.01

本日は、ポルシェ 964のエンジンのチェーンカバーの比較をご紹介いたします。

以前から度々ご紹介しておりますが、ポルシェ 964のエンジンのチェーンカバーはマグネシウム製であり、
マグネシウムの性質上、サビが発生すると表面がボロボロになっていまいます。

今回オーバーホールを行っているエンジンのチェーンカバーもサビでボロボロになっておりましたので、
サビを落とし、洗浄を行いました。しかしながら今回の2枚のチェーンカバーのうち、左側のチェーンカバーが、
取り付け位置までがサビで腐食し、修復不可能な状態になっておりました。
 
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下記の写真がサビで取り付け位置まで腐食していたチェーンカバーです。
取り付け位置に凹凸があるのがお分かりいただけます。
 
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そこで、左側のみ新品のチェーンカバーを取り寄せました。
下記が新品のチェーンカバーです。マグネシウム製は変わりませんが、サビが発生しにくいよう特殊なコーティングが施されているポルシェ社の対策部品です。
 
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右側のチェーンカバーにつきましては、再使用が可能でしたので、サビ止め塗装をおこないました。
 
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最後に、チェーンカバーを3枚並べました。左からサビ止め&洗浄後、サビ止め塗装後、新品のチェーンカバーです。
 
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