新着情報

ポルシェ整備 993・足回り より耐久性の高いブレーキホースへの交換      
2017.10.05

ポルシェ993のブレーキホースの交換を行います。

 

ポルシェ 整備
 

通常はゴムのブレーキホースが取り付けられていますが、ステンメッシュのホースに交換します。ステンメッシュのブレーキホースの利点は、ゴム製のブレーキホースに比べ耐久性が高いことがあげられます。

 

ポルシェ 整備
 

また性能面からも、ゴム製のブレーキホースですとブレーキを踏んだ時にブレーキホース内に満たされたブレーキフルードに加わる圧力をブレーキホース自体が膨らんで、吸収してしまうため、ブレーキを踏んだ力がそのままブレーキに伝わるとは限りません。

 

ポルシェ 整備
 

ステンメッシュホースですとブレーキホース自体が膨らむことがほとんどないので、よりダイレクトなブレーキフィーリングを得られます

ポルシェ整備 964・カレラ2 車体を支えるロアアームの経年劣化   
2017.10.04

 

 
ポルシェ 964 カレラ2のフロントのロアアームをご紹介いたします。
ロアアームとはポルシェの車重を支え、タイヤからの力を受けるパーツです。空冷エンジンを搭載しているポルシェは写真と同様のロアアームが付いています。
 
ポルシェ 整備


車体とロアアームを取り付ける個所はゴムブッシュというパーツで、長くポルシェを乗っていると亀裂が入るなど劣化していきます。
 
ポルシェ 整備


ゴムブッシュが劣化したまま走行すると、ハンドルがガタガタと暴れたり、ハンドルを切っても曲がりにくいといった症状が出てきます。ゴムブッシュが劣化するとロアアームごと、アッセンブリー交換となります。

ポルシェ整備 964・エンジン フルオーバーホールの判断基準     
2017.10.03

ポルシェのエンジンのフルオーバーホールの判断ポイントをご紹介します。

写真は、ポルシェ 964のエンジンです。スルーボルトの隙間からオイル漏れを起こすことが多く、
ここまでの状態ですとエンジンの通常のオーバーホールとなります。
 
ポルシェ 整備


今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964エンジンは多くの走行距離を重ねているため、
コンロッドをひとつ取り外してみて、フルオーバーホールを行う必要があるか判断をいたします。
 
ポルシェ 整備


コンロッドに取り付けられているコンロッドメタルをご覧ください。傷が付いていることがお分かりいただけます。
 
ポルシェ 整備


コンロッドメタルに傷があるということは、すなわちエンジンオイルの中に金属片など不純物が混じり、
それがエンジン内部に滞留しているということが判断できます。フルオーバーホールを行うことを判断するポイントの一つです。

ポルシェ整備 993 ポルシェ純正スポーツ仕様の足回りへのチューニング    
2017.10.02

ポルシェ 993の足回りのショックアブソーバーの交換をご紹介します。


このショックアブソーバーは、「オプションコード M-030」と呼ばれるスペシャルシャーシに
搭載されるもので、ポルシェ純正スポーツタイプとなります。
 
ポルシェ 整備


写真はノーマルと並べたところです。性能・目的別に色で区別されていて、
一目でどのショックアブソーバーなのか区別がつくようになっております。
 
ポルシェ 整備


またショックアブソーバーに取り付けられるコイルスプリングは車高落とすために上部が細く、
下部が太くなっています。
 
ポルシェ 整備


これはコイルスプリングの遊びを減らすために長さを保ちつつも、車高を落とすためのポルシェ社の工夫です。

ポルシェ整備 964・カレラ2 ハイパワー車独特のクラッチのつなぎ方     
2017.10.01

本日は、ポルシェ964など軽量でハイパワー車独特のクラッチのつなぎ方をご紹介いたします。

写真は、ポルシェ 964 カレラ2のクラッチです。
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備


ポルシェは車重が軽く、エンジンパワーがあるため、スタート時にアクセルを吹かしてクラッチをつなぐ必要がなく、アイドリング状態でクラッチをつなげます。

ポルシェで一般的なマニュアル車と同様にアクセルを吹かしてクラッチをつなげると余計な負荷がかかり、クラッチを痛めてしまいます。

一般的なマニュアル車では
「アイドリング⇒アクセルを吹かす⇒半クラッチ⇒車が動きだす⇒クラッチをつなげる」

というスタート手順となりますが、ポルシェは
「アイドリング⇒半クラッチ⇒車が動き出す⇒クラッチをつなげる⇒アクセルをふむ」

という発進手順となっています。