新着情報

ポルシェ整備 964 合理的に設計された空冷エンジン その2
2014.12.04

昨日に引き続き、ポルシェのエンジンがいかに合理的に設計されているか、をご紹介いたします。

昨日のブログでボルト穴がオイルラインを兼ねているとご紹介しましたが、
アンカレージボルト(スルーボルト)とエンジンブロックの間からエンジンオイルが漏れることが無い様、
Oリングが取り付けられ、隙間を密封します。

ポルシェ 整備


このOリングはゴムでできているため、年月の経過によって劣化しやすいパーツになります。劣化したOリングは密閉性が無くなってしまうことから、エンジンオイルが漏れやすくなります。ここはポルシェのエンジンの中でトラブルの原因となりやすい個所となります。


ポルシェ 整備

ポルシェ整備 964 合理的に設計された空冷エンジン その1
2014.12.03

ポルシェ 964の空冷エンジンを通してポルシェのエンジンが

いかに合理的に設計されているか、をご紹介いたします。

写真は、ポルシェ 964のクランクケースへアンカレージボルト(スルーボルト)を通した状態です。
写真を見て頂くとクランクケースとアンカレージボルトの間に隙間があるのが確認できます。

ポルシェ 整備

この隙間はエンジンオイルが流れる個所となります。
もう少し詳しく書くと、ポルシェのエンジンでは、ボルト穴がオイルラインを兼ねているのです。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備

下の写真はオイルラインに懐中電灯を当てています。ボルト穴を見ると光が漏れ、
オイルラインとボルト穴が繋がっていることが確認できます。


このようにポルシェのエンジンは、合理的に設計されています。