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ポルシェ整備 986 ボクスター 冷却水のリザーバータンクからの水漏れ    
2016.10.01

ポルシェ 986 ボクスターの冷却水漏れです。

リヤトランクフードを開けるとフードの裏に水滴がびっしりと付着していました。
エンジンの冷却水漏れもしくは雨漏れなど何らかのトラブルが発生している可能性があります。
 
ポルシェ 整備


水滴が付着した場所とトランク内部との位置関係からすると冷却水リザーバータンクからの水漏れが推測出来ます。画像の大きく黄色いキャップはエンジンオイル注入口、黄色で小さくみえるのはオイルレベルゲージ、青いキャップがリザーバータンクキャップ(いわゆるラジエターキャップ)です。キャップはとてもきれいですし、単体チェックをしても作動は良好でしたので、水滴の原因では無いと判断出来ます。


 
 
ポルシェ 整備

 


年式の新しい車両は、オイル注入口のキャップが黒い物に変わります。各キャップの下にプラスチックのプレートでカバーされた部分が有り、プレートを外してみますとこのようになります。今まで隠れていたところに見えていますのが、冷却水エア抜きバルブです。そして画像では確認できませんがバルブ横には万が一、キャップなどから冷却水が噴出した時の為に外部に通じるドレーン穴が空いています。

 
ポルシェ 整備



少し洗浄してしまった状態ではありますが、周りのボルトに錆が確認出来ます。そして白くなって見えているのが乾燥して粉状になった冷却水です。実際にはバルブ一周びっしりと粉を噴いているような状態でした。

 
ポルシェ 整備



漏れて蒸発した冷却水が水蒸気となり、フード裏に付着していた事例でした。トランクルームとリザーバータンクとはゴムのリップで仕切られていますのでフード裏の限られた部分だけに水滴が付いていましたが、リップにも不具合があった場合「トランク内部がカビだらけ」なんて事になりかねませんので、フード裏の水滴を見つけましたら即修理が不可欠です。