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ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1070
2017.06.18

スクーデリアハンセアートノルドシュライフェ20.82kmのうち約1/3に当る6km強、二つのセクションのカリキュラムが初日午前中に終了しました。
一昨日途中で夕食をすませ23時過ぎにホテルに到着しましたが、ポルシェクラブ六本木が共催するスポルトファーシューレ海外版に5月連休の月初2日間休暇を取るため仕事を追い込み、スパートをかけたのでしょうか。心なしか疲れが滲み出る加藤さんです。

スクーデリアハンセアートの昼食会場が3年前からダンロップタイヤのゲストハウスを借り切って採る様になりましたが、その昼食風景です。ここに移る前までは日本のJAFに当るドイツのADACの事務所と通路の一部を使用し、パンと茹でたてのソーセージ、スープ、ドリンク、ケーキ、フルーツ位の昼食でした。
1990年代までの昼食はそれでも充分豪勢に思っている時代でした。今ではスペースは6,7倍と広くなり、参加者全員が一度に食事ができる様になりました。
ビュッフェ形式ですが、種類は何倍にもなりサラダ、スパゲティー、ピザが加わり昼食時間が楽しみになりました。

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当然、いち時に参加者とインストラクターを含むほぼ全員が昼食で集まりますから、顔なじみに出会う機会も今までに比べ多くなりました。5年位前でしょうかグループインストラクターを担当されたフランス人Dr.ジャン・パウリー・ウィラーさんとお会いする機会を得ました。久しくお会いしていませんでしたから、どうされていたのかとお聞きしましたが、暫く来ていなかったとだけ応えられました。
良く奥さんと来られていましたが・・・
その年の開催日が丁度誕生日に当りパーティー会場で1/18のポルシェ911のミニカーをプレゼントされたのには大変驚き、感激しました。その時のお礼を申し述べたのは言うまでもありません。

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昼食を早めに済ませ昼休みの2時間を利用し、全コースを走り込もうと車に戻ると今年2月11日(土)にポルシェクラブ六本木が富士スピードウェイを終日占有し開催したスポルトファーシューレ4 トラックデイにも、ウィンタートレーニングにも参加したロマン・クレーガーさんと再会しました。ワイワイ歓談しているとまた一人、20年来のニュルブルクリンクの走り仲間ステファン・ストロベルさんとお会いしました。
彼は赤い964RS、997GT3を所有して、いますが今回は、紺のM3での参加です。
964RSは永久保存で大事に車庫に保管しているそうで、直ぐこの近くなので、よく走っていすそうですが、そのための車がM3なのでしょう。
右写真、左がロマン・クレーガーさんそして我がポルシェクラブメンバー二人の次がステファン・ストロベルさんです。

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次回に続く

ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1069
2017.06.07

前回のブログ2段目、急な下りの途中で左から右コンクリートの壁に向って寄せた後、緩やかにハンドルを左に切り、最低部でドーンと底を突いた後、ちょんとブレーキをかけ、前輪に加重を移動し右に再びハンドルを切り今度はその先が見えない天に向って17度の急勾配を左のゼブラに寄せながらの3次元方向へ移動するセクションへの進入口がこのポストです。
「そうあそこから、ゼブラに沿ってここまで直線で下って来る」と、初参加の柴田さんが納得するまで説明をするインストラクターのオリーバー・ペスケーさんです。

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「そう、あそこから」と指を指して教えるオリーバーさんのポイントを再確認するため、車から降り30m程離れたポイントまで行って説明を受ける熱心な参加者は過去知る限り見ていません。この知識欲に脱帽する思いですし、多分インストラクターも初めてのケースではないでしょうか。
ゼブラから伸びる路側帯白線の外側の排水蓋、グレーチングが重なり二重線のように見える直前のイエローフラッグ手前までブレーキを掛けながら直進し緩やかにハンドルを左に切ると左のゼブラをかすめ・・・と時間をかけ理解するまで丁寧に指導しいます。

ニュルブルクリンクを訪れたモーターファンが楽しみにしている場所のひとつがアデナウの町外れの急な階段を上り詰めた土手の上にあります。
直ぐ下はノルドシュライフェ20.832kmの中間地点で、左から雪崩落ちてくるような感じで走る車を見下ろせます。右手コンクリートバリアの下が真下が一般道との立体交差でその直ぐ先、最低部から天を突くような上り坂がエックスミューレ10kmポストです。

初日第2セクションのチックポイントがベアーザイフェで、担当するインストラクターはベテランのアルフレッド・ウォルフスグルバーさんで本業は医師です。
左足の下◎印がハンドルを切るポイントで、ここから右インのゼブラに向け緩やかにハンドル切ると理想の走行ラインに繋がるよと言われましたが、車速が早い上、目前のガードレールが気がかりで、初参加でここまで詰めてくる度胸はなかなか備わりません。
右写真の右下、路側帯のブロックがなくなっていますが、その手前7個目まで詰めろと25年ほど前にNURの神様ジョー・ベーバーさんが教えてくれましたが、この言葉を思い返しプロと素人の違いを思い知らされます。

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インストラクターの皆さんは、どなたも顔なじみ、和気藹々です。
参加者はいつものお仲間です。
ポルシェクラブ六本木同様に初日午前中のセクショントレーニングが終了したところで1,2,3万歳・・・
2月4日(土)富士スピードウェイのレーシングコースで終日開催したスポルトファーシューレ4に参加したドイツ人メンバー混ざっていますが、お分かり頂けますか。

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次回に続く

ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1068
2017.06.04

ニュルブルクリンクノルドシュライフェ6kmポストのフォックスローヤから9kmポスト手前のベアーザイフェンまでの約3kmがスクーデリアハンセアート初日第2セクションです。
朝7時半にホテルを出るときは前夜の霧雨で路面は完全なウェットで第1セクションのカレンハートを通過直後の8kmポスト直前の急な下りカーブでは、前輪がグリップを失い、思わず「おぅ」と声が出てしまう程、悪いコンディションでしたが、第2セクションに移動した10時頃になると天候は曇天ながら回復傾向でコースは完全なドライに代わりました。
3kmに満たない距離を90分間で7回反復練習することで、回を重ねる毎に理想の走行ラインに近づき体験からの実績が確実に成果を上げているのが前回のブログの写真と比較してお分かり頂けると思います。
左の写真でハンドルを右に切るのが5m早く、もう少し奥まで突っ込んむと右の写真をご覧頂くと良く解るのですが、コース中央から写真左のクリッピングポイントに向って自然と来るのですが・・・

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ハンドルを早く切ったため必然的アウトにふくらみ失速気味となります。
右の写真でご覧頂くと走行ラインの違いが更に良く解ります。本来の走行ラインは左ゼブラの15m先にハンドルを固定したままスムーズに流れるようなラインが理想ですが、ノルドシュライフェを初めて走って4、5回の反腹練習では左右の平面移動だけでなく、急な下りの途中で左から右コンクリートの壁に向って下りながら寄せた後、左にハンドルを切り、最低部でドーンと底を突いた後、ちょんとブレーキをかけ前輪に加重を移動し右に再びハンドルを切り今度はその先が見えない天に向って17度の急勾配を左のゼブラに寄せながらの3次元方向へ移動するのがニュルブルクリンクノルドシュライフェです。

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このセクションだけで見ると最初のコーナーへの進入が5m早かったため連続するカーブで舵角の修正を迫られることになります。
600m先で反転しスタート地点に戻る際、個人指導を受けるドライバーです。
スクーデリアハンセアートに参加しこのアドバイスは受け、初めてノルドシュライフェでの理想の走行ラインが、体験から理解できます。

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次回に続く

ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1067
2017.05.30

スクーデリアハンセアート初日、最初のセクションは8時15分にニュルブルクリンクノルドシュライフェ6kmポストのフォックスローヤから9km手前のベアーザイフェンまで約3kmの区間を9時45分まで90分間走行ラインの反復練習を繰り返し行いました。

次の第2セクションは9時45分から11時15分迄やはり90分11kmポストのベアークヴァーク(鉱山・1800年代まで銀が採掘された)までの2km強です。
ニュルブルクリンクノルドシュライフェの全長20.832kmのうちでここ、ベアークヴァークの走行ラインは難易度が高いセクションのひとつです。
急な下りが続く9kmポストの鋭角に近い小さな左カーブから立ち上がり、直ぐ先の右カーブに向け右ゼブラをかすめ更にその先に続く緩やかな右カーブをじりじりと左に寄せながら次の右カーブで右縁石に沿ってぎりぎりまで寄せた後、えぇここまで詰めるのと思われるポイントまで、ほぼ直進してから減速し再び左カーブの左ゼブラ、アデナウで立体交差するガードレール沿いの落書きされたアルミの防護壁沿いに寄せてから次は直ぐ右コンクリート壁に沿ったゼブラぎりぎりまで車速を落とさずグリップを逃がさないように寄せV字の底まで駆け下りブレーキングと同時に右にハンドルを切り方向転換を図り17度の急勾配を一気に登り切ったところがエクスミューレの10kmポストです。

そこからグングン加速しベアークヴァーク手前300m程の緩やかな左カーブはノーブレーキのまま右アウトから左インにほぼ直線で走行しその先の緩やかな右カーブでは再び、えぇここまで詰めるのと思われるポイントまで詰めてからハンドルを切ると写真右のケイマンSの走行ラインとなります。
緩やかな右カーブを高速から目一杯まで詰める走りは初めてニュルブルクリンクノルドシュライフェを体験する参加者にとって相当勇気が必要ですから、写真左で見るような走行ラインで進入する事となります。
先行するシロッコと後方のケイマンSの走行ラインが明らかに違うことが左右の写真でお分かり頂けます。

高い位置から撮影するとコースに残されたタイヤの航跡から正しい走行ラインが良く分かります。
緩い右カーブを左に一杯に詰めるてから右にハンドルを切るポイントは解り難く恐怖心が先行し、どうしても早目に切りがちになります。
それが写真左、先行するシロッコと直ぐ後に続くケイマンSのハンドルを握る加藤さんの違いです。

その違いはスクーデリアハンセアートに過去4回参加し、ポルシェクラブ六本木がニュルブルクリンクを2年に亘り貸し切ってスクーデリアハンセアートと共催で10日間、練習した経験の差で加藤さんは少なくとも240周以上ニュルブルクリンクノルドシュライフェを走っているからです。

ではベアークヴァークでハンドルを切るポイントはどこかはコース上に白で◎印が記されていますが、消えていて殆ど見えないのと高速で走行していたら◎印のポイントがどこにあるか判別ができません。
そのポイントは写真画面の右端の藪のような高い木が写っていますが、そこを目標に直前まで詰めてからハンドルを切ると理想の走行ラインとなります。

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ゼブラにSENDとペイントされた所がクリッピングポイントです。
先行するシロッコと後続のケイマンSの微妙な走行ラインの違いが良く解ります。

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トレーニングのスタート地点に引き返す各参加車両です。
撮影地点にチーフインストラクターのアルフレッド・ウォルフスグルバーさんが待機し各参加者にアドバイスしてくれます。
先頭を走るイエローの車はこの後、津々見校長がブリーフィングで注意する笑顔で家路に帰れない事態となりました。

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次回に続く

ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1066
2017.05.27

ニュルブルクリンク4km南のケルバーグのホテルで5月3日(水)の朝を迎えました。
今朝もどんよりとした曇り空で夕べの霧雨がリアウィンドに縦縞の水滴を残しています。
今日から始るノルドシュライフェのトレーニングに何故か緊張し引き締まります。
日本に居れば今日から5日間連休に入るゴールデンウィーク真っ只中ですが、一足先にお休みを採りましたから7日(日)まで実質では8日間の休みとなります。最小限の荷物、雨具と防寒具にヘルメットのみロールバーとシートの背もたれの隙間から後部座席を取り払いスケルトンの空間に押し込みました。
いざ出陣と緊張する瞬間ですが、この緊張は体の柔軟性を奪うことになりますから身心一如が大切です。

今回のスクーデリアハンセアートに参加するポルシェクラブ六本木の加藤会長と柴田さんです。
6グループのインストラクター スベン・ヘーゲルさんを真ん中に先ずは今日一日の無事故を願っての記念撮影です。先ほどまで曇ってはいましたが視界は良好でした。しかし急に霧が出てグランプリコースのアウト側は霞みはじめました。
8時スッペの軽騎兵序曲がスピーカーを通し場内に響き渡り12グループから10グループ、9グループと順次スタートを開始しました。6グループは6番目に第5セクションのアデナウフォレストに向け10分後にスタートしました。
グランプリコースの第一コーナー右カーブで既にツッーと滑りはじめパッセンジャーシートで思わず身を固くしました。

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アデナウフォレストに到着すると霧は出ていませんでしたが、問題が発生しました。
通訳のアルガイアーさんがはてどうしたモノかと思案しています。
セクションインストラクターのコース説明が英語だったからです。解らないわけではないけれど、ドイツ語が得意なので正確を期すためセクションインストラクターは再度ドイツ語で説明しなければならず3度手間が生じました。

6グループのチーフインストラクターのクラウディア・テゲさんを中心に早速話し合いがもたれました。6グルーは私たちを除き全員が英語での説明を希望した参加者でしたからです。そのため全ての対応は午後にする事で話し合いは決着しました。
日本的な思考であればまあ良いかとなりますが、ここは曖昧さを嫌うドイツ人の厳格さに合わせました。

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今日最初のトレーニングのスタート地点は6kmポストのフォックスローヤから9kmポスト手前のベアーザイフェンまでの約3kmです。
緩やかな下りS字カーブをハンドルはほぼ真っ直ぐのまゝ保ち高速で駆けくだりV字型の底から一気に登り切ると左そして右カーブが続き、次に“つ”の字を下からなぞるようなカーブから続く右カーブ後、再び緩やかなS字カーブをハンドルを真っ直ぐに保ち107ポストに向っての直線をコースギリギリ、その先3mのガードレールまで詰めてから緩やかな左カーブ、そして左のゼブラに寄せてから右アウトに滑りながら流すように寄せ、400mの直線をギリギリ奥まで突っ込み再び10時方向の左カーブからゼブラをかすめるように下り右側のゼブラを再びかすめ恐怖の8kmポスト直前右カーブをアウト一杯、ガードレールまで2mしかないコース奥一杯まで詰め、再び右カーブのゼブラをかすめ短い距離の直線に挑みます。
このカーブは右インから左アウトにうっすらと水が流れていて、急カーブ且つ下りですから、今日のようなウェットでは充分スピードを抑え丁寧なハンドル操作が要求されます。

9kmポスト 手前ベアーザイフェンの引き返し地点です。
今日最初のセクションである約3kmを7回、反腹練習を繰り返しブレーキポンとアクセル操作、ハンドルの無駄切りをなくすための練習を徹底しました。

最初の全員集合してのコース説明のあと4回目のスタート地点に戻るとき5セクションのコースインストラクターはドイツ語でコース説明をしてくれましたから、初めての参加者はともかく何回か参加している人で通訳を同伴していたなら英語でもドイツ語でも特に問題はありませんが、厳密な説明を要求すると全てドイツ語がやはり良いでしょう。

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次回に続く