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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 270
2010.09.23

一週間ぶりに霧と小雨が上がり、低温だった気温も戻り素晴らしい好天になりました。「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」の走行には最良のコンディションとなりました。今日から4日間「Scuderia Hanseat 2010 Autumn」が開催され最終日を除き20時まで貸切っているので、いつものようにバイクが走行していないだけでも安心して走れます。ツーリスト走行においては事故が発生するとコースは2時間近く閉鎖されることも珍しくなく、最も事故の確立が高いバイクがコース内にいないだけで走りたいと思ったとき好きなだけ周回できるのが何とも楽しいです。今日の「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」は秋晴れの最高のコンディションです。

ツーリスト走行口に到着し、まもなく第9グループのインストラクターが私達を見つけ早速挨拶に来てくれました。そして何年か前にプレゼントしたTシャツの胸を上着を上げて見せてくれました。ポルシェを通じた心温まる歓迎が嬉しいです。今日初めて「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」に挑戦する中央の二人は、昨夜22時にフランクフルト空港に到着し、荷物がなかなか見つからず1時間程遅れ空港を出発したためホテルに到着したのが、夜半1時でしたが好天と程よい緊張で元気一杯です。早速、今日一日公認のインストラクターでプロスポーツ社長のエッサーさんに”カルガモ”走行をお願いしました。勿論パッセンジャーシートにエッサーさんが同乗しての指導もお願いしました。

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「ニュルブルクリンクノルドシェライフェ」初体験の二人が、レッスン走行をしている間の休憩時間にポルシェゼントラムにへットハンティングで転職したエンバー・グラモツチャさんが訪ねてくれました。誠実でエンジニアとしても最高の方でしたが、まさかここに訪ねてくれるとは思いもしませんでした。10月の再会を約し30分程、互いに現況報告をした後バイクで家路に付かれました。好天とはいえ気温は14℃と極暑の東京では想像できない寒さで完全な防寒装備です。

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朝9時から開始した「ニュルブルクリンクノルドシェライフェ」の走行でも、まだ走り足りない参加者は、18時の「ウェルカムパーティー」に参加せず走り続けることができますが、さすがそのような参加者は見当たりませんでした。ドリントホテルで開催されたパーティー会場に入ると、ドイツ国軍出身の第9グループのインストラクターで顔なじみのルザーさんが笑顔で迎えてくれました。

いつもパーティーには出席されない「スクーデリア ハンセアート」社長のご主人で建築家のドナルド・クリックナーさんとも挨拶を交わすことができました。

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「スクーデリア ハンセアート」は、51年前「ニュルブルクリンク」でスタートし、93才を迎える高齢お父さんから、グドラン・パウリー社長が引き継ぎ現在に至っていますが、いつもパーティーには顔を見せず裏方に徹し参加者の受付や質問に応えていましたから、何年も社長と知らずお付き合いをしていました。昨年紹介され初めて知ったときは大変驚きましたが、そんなさりげなさが「ニュルブルクリンク」最大の参加者を集めるドライビングスクールのトップで、その秘密さえも知ったように思いました。わざわざ挨拶見え初参加の二人のメンバーと気さくに会話を交わす素晴らしい社長でした。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 269
2010.09.22

2010年秋開催の「スクーデリアハンセアート」は9月15日(水)から18日(土)まで4日間開催されのました。「ポルシェクラブ六本木」からはコドライバーと同伴を含む8名が参加しました。初日は一週間ぶりの快晴に恵まれ280台が「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」を占有し、終日走行を楽しみました。「ポルシェ乗り」にとっては夢の一日です。2日目からは3日間カリキュラムに沿って12セクションを12グループに分かれて反復練習を行います。2日目から昼食時間2時間と最終日を除き17時のレッスン終了後、19時30分まで自由走行時間が設けられていますから、この時間帯を利用し「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」の走りを堪能できます。

4日間開催された「スクーデリアハンセアート」に参加した日本からのメンバーは、全員無事カリキュラムを消化し、終了翌日の19日(日)10時に帰国グループはホテルを発ち空港に向いました。

残った半数はホテル周辺の牧場を散策したり、「ニュル屋」に土産を買いに行ったりの気ままな休養日となりました。夕食は18時に宿泊先のホテルが経営するいつものイタリアンレストラン「ラ・ランテルナ」に三々五々集合しての食事会です。食材を見せてもらいびっくりです。女将さんが午前中キノコ狩りに行った成果です。身長ばかりでなくキノコまで巨大なに驚きます。

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食事を終えホテルに戻るとウォルフガング・カウフマンさんが訪ねてくれました。
スキルパットコースとグランプリコースを使って12台で一日レッスンをしたそうで、明日は午後から20台で「ノルドシュライフェ」でのトレーニングだそうです。少人数で一流のインストラクターにポルシェの真髄を納得いくまで教えもらえるこのような環境は、ことのほか恵まれています。

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話題はあちこちに飛び、8月上旬既に販売を開始した「ポルシェ997GT2RS」の話になりました。開発段階で「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」で試乗し、名車としてポルシェ史に残る一台である事は間違ない。残念なことに試乗は全速で行うことが許されなかった。試乗したテストカーは2、3台存在したであろうが、その全ての車輌は最後にクラッシュテストを行い姿を消したそうです。

販売に向け現在開発途上の「ポルシェ918」について現代位階では一切話すことはできない。試乗したともしないとも。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 268
2010.09.12

8月20日8時15分成田空港着のスイスエアーで5ヶ月ぶりに再度来日した「マンタイレーシング」のウーヴェ・フルークさんです。「マンタイKW」の足廻りを装着したお客様と力自慢の腕相撲をしています。方や同窓会で無敗を誇る日本代表とレース時、片手でホイールを掴み瞬時に交換作業を行うドイツ代表です。2回戦が行われましたが結果はいかに。皆様のご想像にお任せいたします。

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初冬のドイツから極暑蒸し風呂の東京に来たウーヴェさんは歩道の照り返しに更に驚いていました。11日間の滞在期間は、ホテルから徒歩で通勤し朝は途中2ヶ所のコンビニエンスに立ち寄り水分補給をして4㎞の道のりを歩いて来ます。帰路に今注目の東京スカイツリーや下町の店舗を良く観察していて、多種に亘る質問があり、その店まで買い物に付き合ったりもしました。

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日本滞在最終日の夜8月31日、2回目の送別会を今度は東京の社員だけが集まり行きつけの魚が旨い店で開きました。ウーベさんは来日後、肉を口にしなかったので少し痩せたと喜んでいました。酒は何でもたしなみ前回の送別会では旨い旨いと枡酒のおかわりしていましたが、今夜はビールの後、芋焼酎に挑戦していました。体が大きいので多少のアルコールが入っても少し顔が赤らぐだけで酒豪の域を越えています。最初の来日では全く食べなかった刺身も焼き魚も口にするようになりました。数年前からドイツ政府は健康のため肉を控え、魚を週一回食べるよう推奨しているそうで、毎日ご飯と煮物などを皆と一緒に食べていましたから、体重が減少したのもその効果と極暑によるものでしょう。

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話は今夜も深夜に及び、来年の「ニュルブルク24時間耐久レース」の話題に話が変り、満々たる自信を秘めての思いがよぎるのでしょう。「ムラタチューン」からは今年と同じメンバーがメカニックとして参戦します。さあ来年のレギュレーションは?「マンタイレーシング」のウーヴェ・フルーク監督はいかにして戦い、どのようなレース展開となるのでしょうか。話は尽きません。

ウーヴェさんがドイツに帰国し丁度二週間経ちました。今度はこちらから「マンタイレーシング」を訪ねるため、明日日本を発ちますが、今回訪独の楽しみのひとつは、成田空港からの出発便が総二階のエアバスA380です。この機体は今年のFIFAワールドカップでドイツ選手を開催地、南アフリカ共和国まで送った後、フランクフルト、成田空港間に就航した機体だそうです。

今回の訪独は10日間の予定です。その間ブログをお休みさせて頂きます。再開後もお読み頂きますようお願い申し上げます。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 267
2010.09.11

今日、19時フランクフルト空港発で帰国です。12時にメーカーの視察を予定していて、終わり次第17時までに直接空港に到着予定でスケジュールを組みました。朝ホテルを出て一旦シュッツトガルト市内でアルガイア夫人と打ち合わせをしました。旧市庁舎前で1ヶ月後の再会を約しお別れし、アウトバーンを北上一般道を70㎞走って目的のメーカーに向います。
道中意外に道が細い上、カーブも行き交う車も多く時間の短縮は望めませんからのんびりとした行程です。

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牧草地の先は濃い緑の森に連なる小道のように細くなり、風景が少し開けると今度は丘陵地へのつづら折りに続きヨーロッパ特有の、のどかな田園風景が続きます。ドイツに来て初めての好天に恵まれ、緑は日本の初夏を思わせる美しさです。ドイツはケルンの少し北の金融都市デュツセルドルフ辺りでは、日本の様な夏を思わせる陽気は、ほんの2週間ほどしかなく、今日のように好天に恵まれた陽気はドイツでは貴重です。

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野越え丘越え、日本から持参したガーミンを頼りに途中工事で行き止まりの道路を迂回しながら、やっとの思いで目的の「KW」本社にたどり着くことができました。小川の先、緩やかな坂を上った耕地の行き止まりの場所に周辺には似つかわしくない巨大な工場が目に留まりました。イエローとバイオレットを基調にした看板がなくとも「KW」のサスペンションキットを知るモータースポーツファンならすぐ分かるカラーデザインです。緩やかな勾配の中の工場は道を挟んで左右にあり玄関と開発部門は右なだらかな坂の途中にありました。

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玄関を入って右の受付カウンターには、日本語表示でご覧のデスプレーが置かれていました。日本では随分前から企業訪問すると良く見かけますが、ドイツに来て日本語で書かれた表示に少なからず驚きました。名前が少し違っているのもご愛敬です。カウンターの反対側にデスプレーが設置されていて「ニュルブルクリンク」のレースになくてはならないメーカーにまで急激に成長しました。市場に重きを置き、使用する人のリクエストに即応してきた経営方針が揺るぎない現在を築きました。「マンタイレーシング」オラフ・マンタイさんとの技術共有と熱心な開発意欲が「ニュルブルクリンク24時間耐久」レースで4連覇を成し得た「マンタイレーシング」が使用していることで、その効果は絶大で短期間にレース車輌から、一般ユーザーに知られることとなり成長しました。

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その軌跡はこの後、記しますがひと昔前、1990年代までのポルシェ社のツェフンハウゼンに雰囲気が似ています。夏休み期間でもあり、社員の半数が交代で休んでいるそうですが、これだけ広大な工場内に、ほとんど人が見あたらず各部門で作業に着く社員は、ほとんど見かけず効率の良い作業工程が徹底して計られているようです。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 266
2010.09.10

訪独以来ほとんど晴れ間を見せなかったアイフェル高地に、ようやく短い夏の日が照りつけ、連日初冬を思わせる陽気は何とか持ち直しました。夏を惜しむ太陽に牧草も耕地も輝いています。ドイツの春と夏は一瞬に過ぎると聞きましたが、今回の訪独はそんな話が理解できる連日でした。日本でもお盆過ぎは秋を思わせる涼しい風が時折吹くのですから、緯度の高いドイツではなお更、真夏の太陽と夏らしい気温が恋しいです。全ての撮影を終了し、アデナウからアウトバーンのウルメンに向かう途中で、一瞬のアイフェルの夏を惜しみシャツターを切りました。

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アウトバーンを東南のシュツットガルトに向けひた走りです。途中ホッケンハイムのサービスエリアで給油と水分補給で休憩しました。何となしに空を見上げるとガソリンスタンドの屋根の軒先上方に静止したかのごとく黒い点が目に入りました。さて何であろうかと目を凝らしていると、こちらの思いが通じたかのごとく、徐々に近ずいてきましたから早速シャッターを切りました。一人乗りのヘリコプターと金属製のハングライダーを組み合わせたような奇妙な乗り物です。ドイツの短い夏の夕暮れを惜しむかのように、のんびりした遊泳風景です。今、午後7時です。

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午後9時過ぎ、夕日に映える丘陵が美しいです。明日のメーカー訪問も好天が望めそうです。シュツットガルト郊外20㎞、丘の上の閑静な住宅から小さな牧場を隔てた西の空です。

アルガイヤさんのお宅を訪ね焼き魚と漬け物の久々の日本食に全員舌鼓を打ちました。日本食の食材も、近年都市部では手に入りやすくなり、魚は北海から運ばれて来るそうで、とても美味しいです。ビール、ワインは勿論、天丼まで用意しての大歓迎に恐縮します。昨年までシュットガル領事館々長を務めておられ、日本から渡独した若い人たちの世話を快く引き受けていますが、それは既に過去のこととなった私も一晩お世話になりました。

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午後8時にお伺いして、0時過ぎまで5月以来の積もる話に笑いと、驚きの連続でした。7月に四国、九州を一週間ドイツの食品メーカーの社長と視察し、ヨーロッパにおいて注目される、健康、長生きの日本食文化の普及に貢献するための新事業で来日したそうです。小川が流れる小さな谷を隔て、草原を吹き渡ってくる夜風は、酔いの回った体でも涼しすぎ上着を羽織夜半まで話題は尽きません。すぐ近くのホテルに投宿したのは1時を遙か回っていました。

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