新着情報

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 359
2011.02.18

「ポルシェウィンタートレーニング八千穂」は2日目中盤15時を過ぎました。この時間で中盤と記したのは、17時以降に後半があるからです。朝9時から昼食以外休憩も取らず大方の「ポルシェ乗り」達はアクセルとハンドル操作に苦闘してきました。初日に比べ肩に入る力も少なくなり、昨日のこりも和らぎ、リラックスしてきたところで2日間に亘る氷上トレーニングの応用カリキュラムが組まれることとなりました。全員参加で2日間のトレーニングの成果をテストします。参加者の名札が回収され、ひと纏めにされました。色鮮やかなコンチネンタルのネックストラップの紐を1本ずつ引いていき参加者名を読み上げ2グループに分けていきます。

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A、B、2グループに同人数が振り分けられ、それぞれ所定の位置で一人ずつ増える同じグループの仲間を待ちながら対抗戦に備えます。ネックストラップの下に付いた名前を呼び上げられるまで、誰が自分のグループに来るのか分からず、待つ間は何とも表現し難い複雑な時間なのかもしてません。二者選択で当然偏ってしまう可能性が潜んでいるからには、ある種の不安と期待は、かえって面白いのかもしれません。

さあ、A、B、2グループのメンバーが決定しました。それぞれのグループのメンバーが集まり記念撮影です。各8名ずつが闘志を露わにという沸点までは、今のところ到達していないのかもしれませんが心の内にめらめらと燃える「ポルシェ乗り」魂は誰しもが秘めている筈です。次回掲載のブログで一気にその秘めたる闘志が爆発したからです。

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今は、両グループ共スポーツマンシップに則り淑女、紳士然としています。
写真はそれぞれに分けられた2グループです。ここに集合した「ポルシェ乗り」達は、これから始まる戦いを前に冷静さを失わずポーカーフェイスを装っている筈です。

「ポルシェウィンタートレーニング」「スポルトファーシューレ」入学式風の集合写真です。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 358
2011.02.17

ポルシェ993RSをつい最近購入しました。初めてのポルシェでコンディションは大変良く問題はないのですが、念のための点検に近くのポルシェのチューナーを訪ねたそうです。自動車雑誌に毎月特集を組み今月号にはハイブリットのプリウスのチューニングの記事が掲載されている “ i code” を訪ねたところ幸運にも鶴田社長がおられ、半日近くポルシェ全般の講義を受講したそうです。結論はまず「ポルシェ ウィンター トレーニング」に参加することを強く薦められ参加されました。鶴田社長と同じ豊田市でトヨタ自動車の操舵関係の仕事をしているそうです。初日から3日間参加し、名車「ポルシェ993RS」 の性能を堪能し更なる運転技術の向上を目標に「ポルシェクラブ六本木」のお仲間になって頂きました。

同じカラー右の写真は「ポルシェクラブ六本木」が1日開催する「スポルトファーシューレ」にはいつも参加され、細かい気配りと協力を惜しまない “ボルクスアオスト” の吉田社長の愛車ルーフです。氷上用バギーと共にローダーに乗せ、昨年同様に八千穂レイクの「ポルシェウィンタートレーニング」に参加して頂きました。 

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後半には息子さんも参加され親子で楽しんで頂きました。
綺麗なコーナーラインで進入し抜けて行く父親の吉田さんです。

このイベントに参加して改めて確認できたことは、エンジンの搭載位置がRRであれミッドシップであれ、更にFRでも、アクセルとハンドル操作に変わるところはないとの認識です。よくRRは難しいと言われますが、なぜ難しいのかの回答は、微妙なアクセル操作に尽きるのではないでしょうか。FRのポルシェは氷上走行において多少ラフなアクセル操作をしてもRRのように急激な挙動変化が起きにくいだけであって、極端にミューの低い八千穂レイクのコース中央に於いてはRR、FRの違いはなく、真綿を絞るような繊細、微妙なアクセル操作ができるか否かではないでしょうか。

もう一つよく聞く疑問は「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」と富士や鈴鹿は違うからとプロも口にすることです。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 357
2011.02.16

ポルシェを持っているが、ほとんど乗る機会がないと勿体ないことを言われる「ポルシェ愛好家」が随分います。事情はいろいろあると思いますが、持っているのはビッツやマーチではなくポルシェです。一昔前はポルシェのエンジンを掛ける前に儀式があったように、車庫から出る前に「ヨシ、これから出掛けるぞ」と心の準備をしてからエンジンキーを回しました。今から30年以上前のことでしょうか。しかし今でもその緊張感は同じです。“もしかしたら” と思う気持ちは変わりません。

ポルシェに乗りアクセルを踏めば、誰が運転しても瞬く間に140、180、200kmと速度が出せます。しかし一般道のカーブでヒヤッとしたことや、雨の高速道路の料金所を通過しアクセルを吹かしたとたん愛車のポルシェが思いもしない挙動を示し、主人のドライバーを驚かしたり、反抗された経験はありませんか。しかし最近ではそんな思いや経験をさせないように、しっかりと躾をしたポルシェが出現し、一昔前に比べポルシェの運転は随分楽になりました。一方、ドライバーの主人の感覚を鈍らせたのも事実です。

愛車のポルシェは、主人である自分がしっかり躾け、主人のあなたがコントロールできるポルシェでなければ、やがては関心をなくし、希に乗った先で、ということになりかねません。具体的に言い替えると高速走行のカーブをハンドルだけで曲がろうとしている間は、ポルシェに乗せてもらっているだけで、ポルシェというブランドに魅せられているだけなのかもしれません。そのような乗り方があっても、それはそれで良いでしょう。しかし愛車のポルシェとそのような関係であれば、やがてはポルシェでなくとも同等のイメージを持つ車であれば乗り換え、ポルシェの素晴らしさを知る筈もなく終わってしまいます。その後、その人は何かの機会にポルシェの話が出ると、以前ポルシェに乗っていたと言うでしょう。しかし正確には所有していたと言うべきで更に正確に言うならば、乗せられていたと言うのが正しいのかも知れません。

ポルシェを乗りこなす、つまり「ポルシェ遣い」になるための登竜門が存在するのです。しかもリスクなく安全にその術を得るトレーニングが存在するという事実です。それが「ポルシェ ウィンター トレーニング」です。日本では唯一「ポルシェクラブ六本木」が主催する「ポルシェ乗り」のための氷上トレーニングです。本物の「ポルシェ乗り」の育成とその裾野拡大を目標とし、ポルシェの素晴らしさを一人でも多くの「ポルシェ愛好家」に知って頂くために「ポルシェクラブ六本木」は「スポルトファーシューレ」を開催しています。

しかし「ポルシェ ウィンター トレーニング」に参加する前に心配ごとが先に立ち、本来の目的を見失う「ポルシェ愛好家」がいるのも事実です。このイベントに参加するために1回しか使わないウィンタータイヤを20万円近く出費してと思われるかも知れません。しかし、もしかの時のリスクを「スポルトファーシューレ」に参加することで回避できたなら、そして微妙なアクセル操作でポルシェの素晴らしさを知ることができたなら、と発想を転換したならば、そのひとは本物の「ポルシェ乗り」となるでしょう。
「ポルシェ ウィンター トレーニング」に参加し微妙なアクセル操作でポルシェをコントロールして走ることが、いかに素晴らしいか知り得たらなら愛車のポルシェを安全、快適に走らせる術を知り得たといえる時でしょう。

因みにコンチネンタルタイヤが開発した “ウィンターコンタクトTS810S” は冬季の富士スピードウェイで使用することも可能な冬用高速タイヤで日本で現在使用されているスタットレスタイヤとは “似て否なるもの” です。

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写真のドライバーは歯科医療におけるインプラントの第一人者で、このイベントの体験ブログを「八千穂レイク ポルシェウィンタートレーニング」に掲載しています。新車で購入しほとんど乗る機会がなく、車庫で眠っている時が長かったそうですが、同業の「ポルシェ乗り」に誘われ、つい参加申込書を送ってしまったようです。さてもホテルの先の雪道は、どうすべきかと迷ったいきさつは、ご当人のブログをお読み下さい。初めて本格的なポルシェドライビングスクール「スポルトファーシューレ」に参加しこの走りは素晴らしいの一語に尽きます。

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偶然同じカラーの「ポルシェ964カレラ」です。先年、第一戦を退かれ名車の誉れ高い964カレラをポントと購入し、良く「スポルトファーシューレ」に参加され、その功あってか一般道では残り 1ポイントだそです。ここなら速度を出しようもなく模範的ドライビングで綺麗にカウンターを当て通り過ぎて行きますが「ポルシェウィンタートレーニング」は初参加です。皆を引きつける魅力ある人柄は「ポルシェ乗り」の誰からも愛され信頼されています。

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長いブログの最後は「ポルシェパラノイア354」に登場頂きました第一戦で活躍する女性の「ポルシェ乗り」です。「ポルシェウィンタートレーニング」2日目の午後にはこの様な素晴らしいテクニックでカメラの前を通過して行きました。参加した成果は写真でご覧頂いてお分かりの通りです。このトレーニングに参加し体験をして初めて、“微妙なアクセル操作が理解できる” のです。これは体験以外の何ものでもありません。この区切りの冒頭の写真は後日説明を掲載いたします。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 356
2011.02.15

「ポルシェウィンタートレーニング」二日目の午後のカリキュラムが開始しました。ご覧のように八千穂レイクの氷上コースは、参加者が昼食をとっている時間を利用してウォルフガング・カウフマンさんがコース整備を完了し最高のコンディションに整えられています。コース一杯に散開しアクセルとハンドル操作を連動させ練習に励む「ポルシェ乗り」達です。

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一昨日夜ホテルに入りながら、体調不良で初日はホテルで休養止むなきに至った鬱憤を晴らすかのようにカウンターを当て見事なドリフトで迫るポルシェ997GT3です。昨年、ここ八千穂レイクで3日間に亘り開催された時も参加しています。既に昨年のブログで掲載しましたが、開催日の前日に雨が降り、氷上一面冠水し、あわや中止というところに追い込まれましたが、ワカサギ釣りの時使う手動の氷の穴開けドリルでかろうじて排水し開催に漕ぎ着けました。

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昨年はそんなコンディションでしたから、今年は最高の仕上がり状態です。唐松林に積もった粉雪が北西からの強風で湖面の氷上に運ばれ、コース中央の風の通り道を除けば、一面粉雪を撒いたように丁度良い具合に散らばり、風下に当たる氷上は人が撒いてもこれ程にはできない自然が創造した見事なコンディションです。

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風の通り道、ピカピカな鏡面のように磨き上げられたコース中央部はカウフマンさんがをベンツのスパイクでウィンタータイヤでも走りやすいように削ってくれていました。変化に富んだコース全域の氷面はアクセルとハンドル操作のトレーニングには最も適した状態です。ミューの変化を的確に捉え体感で反射的に対応するのに最良のコースで練習には最適なコンディションとなりました。サーキット走行で鍛え上げたテクニックを駆使し見事なドリフト走行でカメラに迫る「ポルシェ997GT3」の連続写真をご覧下さい。これが究極の練習成果で、誰しもが練習次第で到達できる最も安全な「ポルシェ ウィンター トレーニング」です。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 355
2011.02.14

「ポルシェウィンタートレーニング八千穂」2日目、午前中のトレーニングは瞬く間に経過しました。12時にトレーニング会場を出発し、昨日と同じ7km下った“ハーモナイズ” での昼食の時間となりました。午前中3時間冷や汗をかきポルシェのハンドルと格闘し、アクセル操作の難しさを改めて認識したのではないでしょうか。何とか手応えを感じアクセル操作の強弱をコントロールしながら、右に左に時にはフラダンスのごとき挙動を3時間も繰り返せば、相当の運動量となりお腹も空きます。2人で1台のポルシェに乗り20分ほどで “ハーモナイズ”  に到着しました。またたく間にレストランの席は一杯となり、暖かい店内で食事が出されるまで寛ぐ「ポルシェ乗り」達です。参加するために一昨日の夜ホテルに入りながら、日頃の激務から体調不良を起こし初日はホテルで休養していたお医者さんいましたが、このあと同様の参加者が出ました。

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初めてほとんどグリップしない氷上トレーニングを体験し精根尽きたのかもしれませんが、その位の運動量と微妙なアクセル操作を必要とたのでしょう。
参加者が全員 “ハーモナイズ” で昼食をとっている時間にウォルフガング・カウフマンさんは一人でコースの整備に専念していました。ウィンタータイヤで磨かれた氷面はピカピカな鏡面になり、著しくミューが低下したためスパイクタイヤを装着したベンツで鏡面研磨を2時間かけしてくれました。その後のカウフマンさんの昼食は “ハーモナイズ” から持ち帰った野菜入りサンドイッチ3個です。
午後のレッスン開始直前に食べています。レッスン中一切飲み物は口にせず間食もしない徹底ぶりは驚嘆します。野菜サンドのみの昼食は、日本流に表現すればさながら修験僧でしょう。なぜなら、明日からは一つで良いそうです。

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午後のブリーフィングが始まりました。
14時を過ぎ冬至から1ヶ月経ちましたが、冬の日は氷上に長い影を落としています。これから7時間に及ぶトレーニングがスタートします。通常の長距離運転でもこれほど長時間ハンドルを握ることは希でしょう。そしてハンドルは更に通常の何倍も動かかしているのでしょうから、その運動量は想像を超えこのトレーニングが体感を磨く上でいかに充実したものであるかをご理解頂けると思います。自分のポルシェに乗って自分の手でハンドルを操作し、自分の右足でアクセルの加減をすることで接地面から伝わる感触を皮膚で感じ、その感覚、感性を磨くことで自分が乗っているポルシェの挙動をハンドルとシートから体感できるようになるのではないでしょうか。このような体験と経験を経て初めてポルシェをコントロールできる「ポルシェ乗り」となるのではないでしょうか。

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このトレーニングを受講することは多分全てがそこに集中するのではないでしょうか。そして「ポルシェ乗り」が「ポルシェ遣い」になるために可能な限り集中した時間の中で反複練習を繰り返し、その術を会得していくのではないでしょうか。

ドイツ人二人が同じ目的で居合わせることで双方うち解け楽しそうです。帰国すれば更に二人は親密になるでしょう。そして更に「ポルシェクラブ六本木」が主催する「スポルトファーシューレ」に助言と協力を惜しみなく提供してくれるでしょう。

さあ午後のトレーニングが開始しますが、この後どのようなカリキュラムが待っているのでしょうか。

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世界一難易度が高い「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」を9月後半に1日「ポルシェクラブ六本木」が貸切って「スポルトファーシューレ」海外版を開催いたします。この難コースの走り方を覚えたら誰もが必ず虜になります。タイサンポルシェでル・マンに参戦し、クラス優勝を果たした余郷 敦さんが「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」に比べたらル・マンは箱庭だと言わしめた世界中の車の聖地が「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」です。この時期この地で北ドイツ自動車連盟と「ポルシェクラブ六本木」が共催で開催するドライビングスクールを合算すると合計5日間の走行を楽しめます。当日はウォルフガング・カウフマンさん、ヨーロッパで活躍するミハエル・クルムさんと日本からは田中哲也さんがインストラクターとして参加される予定です。現地とスケジュールを調整中です。詳細の発表まで暫くお待ち下さい。

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