新着情報

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 383
2011.03.22

寒風にさらされ糊を貼ったようにピンと張った3種類の幟です。
4日間開催される「ポルシェ ウィンター トレーニング」最終日の朝を迎えました。北風が強く八千穂レイクの氷上は先程まで降ったパウダー状の雪がトルネードの様な雪煙を巻き上げています。今は激しく降っていた雪も上がりました。昨夜氷上に駐車したポルシェの上には一片の雪も積もっていません。八ヶ岳から吹き下ろす強い北西の風に吹き払われ白一色の氷上に冴えわたる各年代のポルシェです。
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これから行われる「氷上トレーニング」のブリーフィングに聞き入る「ポルシェ乗り」達です。
このトレーニングはポルシェをコントロールする上で最も重要なアクセルの使い方を体感から覚えて頂くために開催された「スポルトファーシューレ」です。ラフな操作では決してコントロールできない条件下の氷上でスパイクタイヤではなく、ウィンタータイヤでコントロールするところにその目的があります。繊細にして微妙な操作、その見えない部分を体感することを最大の目標としているのです。
グリップがほとんどない低ミュー路の氷上でしか体験できない感覚を研鑽するところに、このカリキュラムの意義があります。

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ドイツから参加頂きましたフォルム・ヴァウムさんを囲んでの記念撮影です。
ポルシェのテストコースであり、世界中の名車生誕の地「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」の最終カーブを曲がりきったドッティンガーホーへ、19kmポストの直ぐ近くに社屋を構えるヨーロッパ最大のモータースポーツ放送局 “WIGE MEDIA AG” の社長です。「ポルシェクラブ六本木」が制作した「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」の画像は全てフォルム・ヴァウムさんのご協力を頂き提供頂きました。4日間開催された「ウィンター トレーニング」の2日目はホテルで休養を兼ねて軽井沢に散策に出掛けましたが、今日は早朝から参加されています。物静かで控え目な人柄は、ドイツ人には大変珍しいです。

これから縦横に走り回るポルシェ軍団を写真で語れ「ポルシェクラブ六本木」の歴史をも語れる方です。趣味は写真ですから当然でしょうが、プロの写真家と並ぶ腕前で本業が内科医とその渋さが際だちます。

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次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 382
2011.03.21

4日間好天に恵まれた第3回「ポルシェ ウィンター トレーニング 八千穂」は最終日を迎えました。八千穂レイクの西側を屏風のように張り巡らした北八の嶺からは次々と雪雲が西風に乗って吹き降ろしてきます。信州佐久平は太平洋気候で雪はほとんど降りませんが、ここ八千穂レイクは軽井沢よりも更に500m標高が高く寒さが厳しいです。空気が乾燥していますから天体観測に適し先日のブログに書いたように宇宙観測基地となっています。

西からの風に乗って厳冬期特有の粉雪がレースのカーテン引くように縞模様で吹き降ろしてきました。
「ミナサン オハヨウゴザイマス」とすっかり馴染んだ日本語でウォルフガング・カウフマンさんの挨拶から今日のカリキュラムがスタートします。

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ほどなく粉雪が降り止み、眩しい朝の太陽が顔を出しました。
雪と寒さに慣れている北陸から毎回「ウィンター トレーニング」に参加される「ポルシェ遣い」は、爽やかな軽装でブリーフィングの列に加わっています。今回の参加車は「ポルシェ996GT3」です。カウンターをあて自在にコントロールしながらコースを一杯に使って走りる様子は見ていて感動するダイナミックさです。後日、一連の写真で掲載します。

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先程まで横殴りのように降りしきった雪は嘘のように去り、晴れ間からさんさんと陽が指し風がなく好天なら防寒具など不要なほど日差しは暖かです。夕べ遅かったためか、ホテルの出発が遅れ未だ全員集合していません。今日のカリキュラムに差し障りない範囲のブリーフィングが開始されました。
朝9時ですが、人影が長く尾を引いています。湖上を覆う氷と除雪された雪だまりには今朝も勢い良く幟がはためいています。

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次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 381
2011.03.20

「ポルシェ ウィンター トレーニング 八千穂」最終日を明日に控え参加された「ポルシェ乗り」の皆さんに渡すため今回開催のポスターにサインをするウォルフガング・カウフマンさんです。4日間開催の3/4のスケジュールを消化しました。
キャンドルトレーニングは開催日の中2日間行われましたが、今夜で終了しましたから、リラックスできるゆとりも生まれました。明日が最終日ですが参加された「ポルシェ乗り」の皆さんに記念としてお渡しできたらとの思いを込めてささやかなプレゼントを制作中です。

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カウフマンさんの几帳面さをうかがわせる場面です。最初は黒のサインペンでしたが、ポスターのブルーと同色のサインペンを所望しホテルのフロントで調達しました。一枚一枚丁寧にサインをしていますが、40枚のサインが終了するまで45分程も費しています。八千穂レイクから撤収したのは22時近くでしたから早朝から夜半近くまでこまめに気付く働き者です。
既に皆さんは部屋に戻り、静寂なロビーでの風景です。

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カウフマンさんのサインが終わると次のテーブルに控えたDr.原中が人柄を現す様な几帳面なサインをしています。早朝からのコース整備と厳冬期、極寒の氷上で脱着が簡単なゴムバンドにスパイクを装着しただけのゴム長靴で夜半近くまで立ちずくめでした。ホテルに帰って休む間もなく、直ぐカウフマンさんと同じ位の時間をかけてサインをしてくれましたが、全く疲れた風もなく淡々と進めています。このような協力の下で「ポルシェクラブ六本木」が主催する手作りの「スポルトファーシューレ」が組み上げられ今回で3回目を迎えることができました。

「ポルシェ ウィンター トレーニング」4日目最終日の早朝のホテルからの眺めです。辺りは一面の雪景色で霧が覆っています。樅や山毛欅の木々は無彩色なモノトーンで覆われています。会場のコンデションが気がかりです。

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次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 380
2011.03.19

冬の蛍?が飛ぶ光景です。 …時にチラチラと
「ポルシェ ウィンター トレーニング 八千穂」3日目のキャンドルトレーニングの時間となりました。レストラン “ハーモナイズ” での美味しい夕食でお腹を満たし心地よい暖かさと早朝からのトレーニング、「ポルシェ乗り」の威信を掛けた氷上レースと休む間もなく一気にカリキュラムを消化してきました。夕食を兼ねた約2時間の休憩の後、闇の中に赤くチラチラと輝くキャンドル?を頼りに「ポルシェ乗り」達の舞踏会が始まりました。

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ピカピカに磨かれた氷の床を踏みしめながら華麗に右へ、左へと光軸を緩やかに振りながらこれから1時間30分に亘る舞踏会が続きます。

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時には集まり、そして散りながら舞台は限りなく広く自由に思う存分に飛び回ることもできます。光が集合したときは先を踊るポルシェが舞台から外れたときで、光の輪が散らばったときはどのポルシェもスムーズに立ち振る舞っているときです。

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時には氷上一面に散り、華麗な踊りを繰り返しながら通り過ぎて行きます。時折舞踏会を更に盛り上げるかのように紙吹雪のような粉雪が白樺の梢から舞い降りて、自然の演出は憎いばかりに完璧です。

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舞踏会が終わる時間が迫ってきました。最後に華麗な踊りを披露するため全車が湖上一杯になり、舞踏会を繰り広げています。2日目のキャンドルトレーニングは21時30分に幕を閉じました。「ポルシェ乗り」の皆さんは終了間際まで時間を惜しみ走り続けました。
この成果はこの後に続く「スポルトファーレ8」で生きてきます。

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次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 379
2011.03.18

今年で3回目を迎えることができました「ポルシェ ウィンター トレーニング」は、参加頂きました「ポルシェ乗り」の皆様とこのイベントを陰で支えた頂きました協賛各社並びにコンチネンタルタイヤの高橋さん、ウォルフガング・カウフマンさん、Dr.原中さん等、多くの皆様のご協力の賜です。

毎回参加者全員が協力する手作りの小さな努力の積み重ねで、3回目を迎えるところまで育んできました。この成果は参加頂きました「ポルシェ乗り」皆様の協力なくして組み上げることはできません。これからも本物の「ポルシェ乗り」が少しでも増えることを目標に「ポルシェクラブ六本木」は活動して参ります。
本物の「ポルシェ乗り」を目指す皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

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イベント開催日初日、寒風が吹きすさぶ中、素手で参加者全員が力を合わせ70本近い幟を組み立て、会場とその周辺に展示しました。参加者一人一人が心をひとつに今までなかったものを創り出すことの素晴らしさを共感頂けましたことを心から感謝申し上げます。このような手作りの根本にある考え方は「ポルシェ乗り」の皆様に大いに楽しんで頂き、参加者全員が協力することで少しでも負担を軽くすることにあります。その一方では世界で活躍する講師陣をお招きしイベントを創造するという相反する問題です。本当にポルシェが好きで楽しく乗りたいという「ポルシェ乗り」の皆様の協力なくして成立しないイベントです。
ポルシェのイベントでこの様な運営方法はヨーロッパには存在しません。
その理由は「ポルシェパラノイア 366」のブログに掲載いたしましたので、再び書くことはいたしません。これが「ポルシェクラブ六本木」の独自の手法です。

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主催者も参加された「ポルシェ乗り」の皆様も早朝から零下10℃の八千穂レイク氷上で寒風にさらされ、休む間もなくアクセルとハンドルを駆使したトレーニングが続きましたから、参加者からの質問がでる頃には周囲が気付かぬ上手な居眠りも出てきました。レストランの室内は北欧製の薪ストーブの程良い暖かさで、美味しく暖かい食べ物に満たされれば、日頃の勉学や激務を癒す最も健やかな時間でしょう。

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次回に続く